ヒトラーからのヒント
【コラム・経済】
ヒャルマー・シャハト と言う人物がいた。
第一次大戦でボロ負けして賠償金を払わせられたせいで、
インフレでとんでもない経済状況の当時のドイツを立て直した凄~い人。
【インフレ無き財政再建】 【インフレ無好況】を実現した経済の天才。
そのシャハトはヒトラーに対して、
「ヒトラーは、経済の知識は乏しかった。
しかし、彼は経済の本質を見抜いていた。」
と、語っていたと言う。
彼の持論は今で言う【ケインズ理論】。
景気の良し悪し=消費+投資 (=有効需要=GNP)
つまりは 景気が悪いのは消費が少ないから。
それなら、「消費が無いなら投資をしよう」と
アウトバーンをはじめとする【公共投資】をバンバンやった。
そして、ヒトラーの再軍備も大きな経済波及効果を生む。
もちろん、シャハト以外の経済の専門家は大反対。
「近いうちにドイツ経済は破綻するだろう」、と。
その逆にヒトラーは、
「あの【当てにならない経済専門家】の大多数が大反対なら、
きっとうまく行くだろう」
と、天才シャハトに経済の全権を任せた。(IQ=143 だったらしい)
そして、世界恐慌から一番先にに抜け出しました、とさ。
※その後、財政赤字が厳しくなったドイツ経済の為に、
軍事費の削減を要望したらヒトラーによって解任されました。
公共投資と軍事費拡大の2足のワラジは無理だったのです。
そして、自給自足の戦争へと突き進むのでした。