臥薪嘗胆と伍子胥(ごししょ)
子胥曰く 不可なりと (ししょいわく ふかなりと)
訳:伍子胥(ごししょ)は言った、「それはダメだ」って…
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呉の国との戦に負けた勾践(こうせん)を許して従属させる結論に対して、
伍子胥が言った言葉です。
しかし、属国の長として許された勾践は、
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)を胸に、
その後見事に呉の国を叩きのめしました。
そして、滅ぼしましたとさ。
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負かした相手を許すと、将来復讐されますので必ず息の根を止めましょう。
平家は頼朝と義経を生かしておいた為に滅ぼされています。
大河ドラマ 江~姫たちの戦国~ の人物相関図を見ていて思った。
「浅井万福丸」がいない。
浅井家が滅亡の際、
娘三人を生かしたが男子は災いを生むとして、
秀吉の嘆願むなしく10歳の万福丸君は、
織田信長の命により磔(はりつけ)にされたのでした。
その後、柴田家を滅ぼした秀吉は、
浅井家血流の長女茶々を側室に据え、
その茶々が意図せず豊臣家を滅亡に追い込むのでした。
巷間「情けは人の為ならず」と言いますが、
人生には、「情けは自分の為にならない」と言う場合もあるのです。
子胥曰く 不可なりと(ししょいわく ふかなりと)
この精神を肝に銘じましょう。
優柔不断な私は特に肝に銘じておきます。(小)