iPhoneの売り上げが世界的に減速しているようだ。


ときに、AndroidやWindows搭載のスマホが各社から発売されている。


Androidスマホの世界シェアが60%を越えているという調査も出ている。


では、iPhoneとAndroidスマホとWindowsスマホでは何が違うのだろう。


まず、読者には、パソコンなどIT情報に弱い私が述べることを、事前にお許し頂き、事実認識の誤りや誤解があれば、予めご容赦頂きたい。


まず、AppleとMicrosoftは、パソコン草創期の80年代にも脚光を浴びた。


ハードからソフトまで自社に囲い込むAppleは、マッキントッシュというパーソナルコンピュータで一世を風靡した。


一方のMicrosoftは、Windows基幹ソフトを開発し、パソコン本体を作る製造メーカーやアプリ制作メーカーに使用許諾権を与えることで繁栄した。


結果、皆様が知ってのとおりMicrosoftがIT業界の雄になった。


この繰り返しが、スマホ、タブレットでも再現されているのだ。


正直、スマホやタブレット本体の機能アップは、今後も大差がないだろう。


液晶画面が綺麗なった、さらに薄く、軽量になったは、ハードの世界のことである。


とくに、スマホ、タブレットの基幹となる部品は少ない。


技術は、時間が経てば追いつくことは、今の家電業界を見れば明らかだ。


問題は、戦略の違いだ。


Appleは、ハードとソフトを囲い込み、他社メーカーの参入を制限している。


その最たる例が、App Storeだ。


自社のiOSで動かせるアプリの審査を厳しくして、それに対する課金を高くすることで収益を上げている。


ハードだけではなく、ソフトもAppleが牛耳るというものだ。


ジョブズの伝記を読むと、使い方を一体で考えたハードとソフトの両方の重要性を訴えている。


Appleは、ハードも基本OSもアプリもAppleの責任範疇と考えている。


おかげで、iPhone、iPadは、ウィルス感染の脅威が少ないと言われている。


一方のAndroidを有するGoogle、Windowsで成功を経験したMicrosoftは、パソコンのOSのように、開放路線を取っている。


Androidに搭載できるアプリは、ほぼ開放され、使用するお客様が望むアプリが多く開発され、自由度が増すことが想像できる。


その分、今問題になっているウィルスは、責任外ということになる。


新手のウィルスに対応して、ウィルスバスターを購入しなければならない。


しかし、各社が競争して作る分、価格は、Appleに比べ、安価になりやすい。


これは、企業戦略の問題である。


これから、世界に受け入れられるのは、クローズ・囲い型か、オープン・開放型か、という視点で考えなければならない。


それにともなって、パソコンの世界販売台数が大幅に減少し、今やタブレットが抜く勢いだそうだ。


答えは、早く出さなければならいのだ。


そう考えると、ジョブズが亡くなったのは、重ね重ね残念なことだ。


さて、経営者の皆様、貴社はどちらを選ばれますか。


ちなみに、私は、Appleの考えに傾斜しています。





戦略、施策についてのご相談は、お気軽にどうぞ。