化学物質過敏症/化学傷害 名称の由来 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症/化学傷害 名称の由来

環境倫理学者
Maggie Maeve Carson MacRaven (U.S.A.)


MCS(化学物質過敏症)は、時とともに多数の名称を付けられてきました。
アルバート・ドネイは、エドガー・アラン・ポーが一酸化炭素による同様の症状で苦しんでいたことを記事にし、紹介していました。
その話は http://www.mcsrr.org/  にあります。


私のファイルには、MCSを表現する157もの名称リストがあります。

1950年代のセロン・ランドルフは、我々のような人々を「石油化学病」を呈する人と呼び、化学物質に対するアレルギーと言っていました。
ランドルフは、1982年に「アレルギーへの新しいアプローチ」と題された卓越した本をモスと共に著しています。
私は、この本を古物屋で、1ドル以下で見つけました。
もっとずっと前にこれを手に入れていたら良かったのですが。

その後(1987年)クレン(Cullen)がMCSというその言葉を提示しました。もっとも、彼は、1988年かその頃(1987年かもしれない)にMCSと呼んで行われた研究と合致する出来事により、MCSという名が策定されるだろうと言ったのですが。
それは、「MCSS:多種化学物質過敏症候群」とも呼ばれました。

レイ博士は、化学物質過敏症という言葉を用い、他の人達は、「環境病」(アレルギーも含めて)という言葉を用いています。

クラウディア・ミラーは、「TILT:毒素起因性耐性喪失」という言葉を使いました。
しかし今、多くの人達は(私も含めて)「CI:化学傷害」という言葉を使います。どこからその問題が始まったかを示しているからです。

「過敏症」という言葉は、多少なりと被害者に責任を負わせる表現で、
そういう用途に私は同意できません。

私や、他の多くの方々は、健康そのもので、ほとんど過敏ではなかったのです。

MCS(多種化学物質過敏症)という表現は、精神的な病を意味するために
産業界によって選ばれてきた言葉です。
でも、私達大抵の当事者は、皆がこの疾病を知るようになった共通用語としてそれを使用しつつ、とても遺憾に思ってもいるので、それは、それで
良いでしょう。

この多様な疾患をあなた方が何と呼ぼうとも、その全てを包含できるシンボルマークとして、私はリボン・プロジェクトを始めました。

他の名称としては、「総合アレルギー症候群」、「ケミカル・エイズ(化学的後天性免疫不全症候群」、「神経衰弱症」などです。
ここでは、ほとんど網羅し切れませんが、サンディ・ヒューズは、彼女の「分かち合い:よくある質疑応答集」にこれらの名称リストを公開したことかと思います。

この疾患への名称は、しばしば変わってきましたが、苦痛はまさに同じまま取り残されています。

私達は、明らかになりつつある新病理学説の最前線にいます。
(過激派ヒッピーじゃなく。)学説や名称が一杯ある中にあって。

何という名称で呼ばれようと、確かに、私達はその線で何がしかの助けは用いることができました。私達は、事の始まりに過ぎません。

私達は、たった一度の曝露で消え去る存在です。
化学毒によってあなたの人生が破綻するには、一度の曝露で可能です。
そして「一人一人全員」が危機に曝されています。

病気は、たった一度の曝露の後に、やってくることができます。
人々はとても健康かも知れません。そしてその人生は急激に粉砕され得るのです。

Copyright(C) 2001, Maggie Maeve Carson MacRaven All Rights Reserved


解説

彼女は、如何なる事があっても破壊し得ない人間の尊厳と価値、そういう次元を忘れているわけではありません。

その根底のもとに書いています。

ここで印象的なのは、次の言葉です。

>この疾患への名称は、しばしば変わってきましたが、苦痛はまさに
>同じまま取り残されています。

それは、それぞれの古い名称と概念自体、疾患の原因追求には不充分だったため、どんなに個々人に回復力があっても、また汚染に曝されて、健康への願いと努力が足元をすくわれていく、そういう現実と汚染が存在するからに他ならないでしょう。

彼女が書いていることは、決して脅しでも誇張でもありません。
そこには、血と涙がにじみ出ています。


著者の紹介

マギー・メーブ・カーソン・マクレベンは、自然擁護の環境倫理学者であり、人間の健康に於ける環境悪化の道義的な意味に関する様々な気付きの問題を鋭く提示しています。

「化学物質過敏症/化学傷害を無くすメーリングリスト」の共同創設者であり、
「知る自由メーリングリスト」と、「今すぐに」プロジェクトの創設者です。
また、「化学傷害認識リボンプロジェクト」の元祖でもあります。

環境学の学士、環境倫理学(副専攻は心理学)の修士を得ています。
目下、化学傷害と共に生きることに関する本を執筆中で、「生き残りから繁栄
まで」の道、へと続きます。

彼女が関与している所は、次のとおりです。

http://groups.yahoo.com/group/Making-It-Right-Again
(!MIRA!cles project--helping CI folks find suitable ways to earn
a living/promote awareness)
ミラクル プロジェクト:化学傷害の人々が生計を立てるのに適した方法を見つける支援をし、その自覚を促します。

http://groups.yahoo.com/group/Freedom-to-Know
(international news/non-discussion list)
「知る自由」:国際的なニュースであり、議論のMLではありません。