結局、新作スタジオ・アルバムはなし…ってことになるのかな。
NAOYA MATSUOKA & WESING LIVE ! (2012)
前作のライヴDVDは "INFINITY " による演奏だった。その収録は2011年だったので、本作が本当の60周年…2012年の演奏ということになるのかな?(収録は6月8日)。
しかも2枚組、2時間超でたっぷりとWESINGのサウンドを堪能できる。
そういえば、"WESING" 名義の「ライヴ映像」を商品化したのは、これが「初」ってことになる。
収録曲はもちろん全て WESING 時代のナンバー…
以下、曲目(収録アルバム)です。
disc1
01 STORMY WEATHER (THE WIND WHISPERS:1979)
02 FISHERMAN'S BREAK (SON:1980)
03 ADRIA (SON)
04 THE WIND WHISPERS (THE WIND WHISPERS)
05 CARIBBEAN CARNIVAL (THE SHOW:1981)
06 QUE PASA AMIGO (MAJORCA:1979)
disc2
01 DESAFIO (MAJORCA)
02 CARIBBEAN SEA (THE WIND WHISPERS)
03 A SEASON OF LOVE (THE WIND WHISPERS)
04 SANTA MONICA FRWY (DANZON:1981)
05 RAP OUT - Oye Baila Mi Son (SON)
06 NOCHE CORRIENDO (SON)
en1 A MEMORY OF MAJORCA (MAJORCA)
en2 ONE LAST FAREWELL (THE SHOW)
…こうして見ると、ワーナー・パイオニア(当時)から発表されたオリジナル・スタジオ・アルバム5枚から、まんべんなく選曲されているのが分かる。
今回の WESING の編成は…
5管のホーン・セクションは4人がオリジナルとは違うメンバー(INFINITY のメンバーが3人)だが、唯一…土岐英史は当時と同じ。
パーカッションもオリジナル当時とは違うが、大儀見元にカルロス菅野という文句なしの2人。
ドラムは村上"PONTA"秀一が鎮座(笑)し、ベースはいうまでもなく「大番頭」高橋ゲタ夫。
ギターはやはりこの人、和田アキラ。
…大村憲司が存命ならツイン・ギターもありえたかな…
そして、ピアノは松岡直也…というメンバーだ。
オープニングの "STORMY WEATHER"…これはモントルー・フェステイヴァルのライヴ・アルバムの冒頭でイントロ部分が "THEME" として使われ "DESAFIO" になだれ込むのを知っていると感慨深いかも。
LIVE AT MONTREUX FESTIVAL (1980)
そういえば、「モントルー」のドラムは渡嘉敷祐一、ギターは土方隆行だった。
WESING はメンバーが流動的だったものの、村上秀一と大村憲司と土岐英史の存在がサウンドの方向に大きく影響していた感がある。
ギターはその後の松岡直也グループにも在籍した和田アキラのイメージも大きいが、 WESING の基盤はこの3人の参加がなければ違ったものになっていたのでは…と思う。
そういう意味では初めて WESING の基礎を担ったメンバーが揃ったライヴ作品…と言えるかも知れない。
さすがに主要メンバーは歳を感じる風貌になったが、サウンドは昔のまま…ではなく、やはり落ち着いた感じではあるが、まぎれもなく WESING の音がしている。
60周年…新作はなくとも、ライヴDVD2作が見れただけでも良しとしよう…そう、思える内容だ。
松岡直也75歳…「トンカチ・ピアノ」(by 熊谷美広)健在!!
♪
9月にタワーレコード限定で…
この2作が再発されている…(^-^)/
(2012年リマスター)
去年書いた特集記事はこちら…
part1
part2
part3
part4
part5
part6
part7