「不妊」という言葉に敏感。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


以前とちょっと考え方が変わったことがある。

それは、



「不妊」




という言葉について。










まえは、なるべく「不妊」という言葉を

意識的に避けてきたんだよね。

ストレスになるからと思って。








「不妊」という言葉を






「子宝」



とか









「ベビ待ち」



とか







「妊活」



とかって置き換えたりしてね。









堀江薬局のホームページは
↓  ↓  ↓
不妊漢方.com

というんだけど、

作る当初、

すごーく嫌だった。






ぼくは

「子宝漢方」

がよかったんだけど、

制作を依頼した人に、





「検索は、不妊をキーワードにされるので、

子宝では見つけてもらえません。

不妊にしてください」






と言われて折れたんだよね~。

結果的にはたくさんの人に見てもらえて良かったんだけど。








今になって思うと、

いくら

優しい言葉」

に言い換えても


こころの底では「不妊」だという認識があるから、

検索の文字を入力する時に、

心が正直に現れるということなんだろう。















堀江薬局には、

生命の樹がある。








ぼくのところに漢方相談に来られて、

妊娠出産された赤ちゃんの写真を飾らせてもらってる。







「わたしの赤ちゃんが生まれたら、

ここに入れさせてくださいね!」








って言っていただく方も多くて、

とてもうれしい、

大切な大切な生命の樹。














ずいぶんと前の話になるんだけど、

生まれた赤ちゃんを連れて

顔を見せに来ていただいた方に

写真をお願いしたら、





「不妊で悩んで生まれたことを知られたくないので、

すみません。」





って言われた事があって。










正直、複雑だったんだよね。

ひとのこころは、そのひとのものだから、

変えることはできないし、

そのひとの考えだからいいんだけど。







うーーーーん・・・





ってね。







ぼくの子宝相談は、

恥ずかしいことなんだろうか。




ひとに言えないようなことなんだろうか。








ぼくの気持ちもだけど、

もっと気になったのは、

そのひとの気持ち。












自分が不妊に悩んでいたことは、

恥ずかしい、

知られたくないこと。





赤ちゃんがそんなふうにして生まれてくるって

どうなんだろう。




それでいいのかな。








そんなふうに思ったんだよね。















不妊を取り巻く環境は、

その頃とはずいぶんと変わってきて、

テレビで芸能人が不妊治療をしていたことを話したり、

本を出版したり。

相談を始めた10年近く前とは

ずいぶんと変わってきたのもある。

いや、本当に隔世の観があるよー。

(ちょっと遠い目)







不妊は悪いことか?








もちろん、声を大にして

「わたしは不妊でーす☆」

と叫ぶようなことではないけれど。









ぼくはね、

思う。












こんなにも、



そう、こんなにも、




求められて、

願われて

生まれてくる赤ちゃんって、

すばらしいと思わない?






その赤ちゃんを求める行為は、

赤ちゃんを望む心って、

すてきだよー。









自信をもったらいい。

あなたがしていることは、

あなたが思っていることは、

新しい生命に対する

ひとつの奇跡なのだから。











実際に、

なかなか授からなくて、

悩んだり、

病院に行きだしたり。

それでも妊娠しなくて、







つらかったり、


悲しかったり、


嫌だったり。









そんなこともあると思うけど、





でも、

だからこそ、






不妊である時期は、

あかちゃんのことを思っている時期。









じぶんのこころを見つめて、

向き合う大切な時間。







そんなふうに思うんだよね。

















治療をやめたり、あきらめたりした時に

妊娠するという話を聞くでしょう?




実際に多いのだけど、

それはまさに






「手放す」

「自分を受け入れる」

「いまの自分を認める」





こと。








だから、

「不妊」

という言葉を言い換えたり、

否定するのではなくて、

そのまま受け止める。





いまの自分の状況を

いまの自分として

受け止めること。









これが、

大切な鍵なのかな。

そんなふうに思ってる。



だから最近は、

けっこう不妊って書いちゃうんだよね。










でも、無理しなくていいと思う。






「不妊」っていう言葉を聞いたり、

文字を見たりしたくない時、

自分の状況を受け止めるのがしんどい時は、

あなたが、そう思ってるんだもん。








その時は、

「そう思っている」

ということがわかればいいんだと思う。








自分を自分で理解すること。

そして、

いまの自分を受け止めて、考えることが、

とっても大切なことだと思うから。









今の季節の夕陽が大好き。