中華一光 @ 高井戸(京王線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

中華一光 @ 高井戸(京王線)

自身にとってのラーメンの理想であり基本である.



焼豚,メンマ,ナルト,そして青菜と海苔,いいねえ.

「五種の神具」と呼んでいる,わはは,ひとつ欠けても興醒めする.

少なくとも同世代の方にはご理解いただけましょうや.

これを懐古的趣味とされる意見は面倒くさい.



巷のサンプルでは典型的なビジュアルです,でもね.

実際にこの完全型を出すお店は意外と少ねえんですよ.

でありますのでね,うっひひ,見つけた際は即行で入店する.



《 中華一光 》



目の前は大型車の疾走する環状七号線.

ある意味で壮絶立地,排気ガスも渦巻くでよ.

都会の一点景として嫌いでは無いのよね.





思わず餃子も別注しちゃったけど,おおっとぉ!

こんなセットがあるのね,じゃこれにする,いいすか,ごっつぁんです.

ぶはは,ケチなのでね,よろしくお願いいたしますばい.



餃子は二面にしっかり焼きが入った式.

珍しいね,でもいいよ,こういうの好きです.



おうりゃ,アールを描くカウンター上の造作,素敵です.

これってねアレですよ,古い地下鉄のホームみたい.

あ,有楽町ガード下の焼き鳥屋さんにも似てますな,うふふ.



セットものが充実なので目移りするよ.

でも本日は襟を正して敢行する,注文しちゃう.

表のサンプルが真か偽か,うわっは,確認するは我にあり.



きゃ~っ!やったぜ,嬉しいねえ.

「五種」が鎮座する景観は不思議な安堵をもたらす.

なんとなればナルトは太陽,海苔は漆黒の宇宙.

メンマは大地,青菜は緑の樹々,焼豚は活きとし生ける動物.

すべてがスープの海で一体になる,まさにプラネット・アース.

ぶわっはっは,なんだそりゃ.



幼少の頃,ホウレン草が苦手であった.

唯一食べられるのがラーメンに入ったこれだった.

あ,青菜はインゲン,きぬさやへの変容も可ですね.



澄んだ醤油スープに立ち昇るほのかな鶏ガラの香り,そうだ.

これは昔,デパートの大食堂で初めて出会った風味です.

記憶の圏外が呼びおこされる味覚です.

多分,これから先も一生涯大好きな味,そう思う.



日々,自身の琴線に触れる一杯を探し求めている.

そんなことばかり考えているから,私は駄目なのである.

ぶはははは.