青唐辛子マイ・ラブ♡

来ないです，コレがないと来ないんです．



青唐辛子ちゃん，むっふふふ♡

コレがないと，アタシにとっての夏は来ない．

毎年この季節には，初物ゲットに奔走するのである．

初物は高額なので，街の八百屋の店頭には並ばない．

甘んじてちょい高級なスーパーで購入する．

本来なら商店街の八百屋さんで買うのが風情だよね．



帰宅しても，まだほんのりと陽が残るのがうれしい．

この季節は呑んべにやさしいぞえ，むほほ．

今日は青唐一品で酒肴を工夫しよう，そう思った．



唐辛子味噌を自作する，むふふふ．

いろいろなレシピがあるようですがね，アレです．

アタシの場合は火入れせず，生を刻んで用いることとする．



味醂と白胡麻を加えて，味噌に練り込むだけです．

青唐は辛みがきついので，揚げ玉を塩梅するとよろしいです．

口あたりがこっくりとして，風味が倍増することおびただしい．



夏にはね，これも必須ですよ，石灯籠．

あいにくね，我が家の庭には設置されておりませんのでね．

であるので，小ぶりのタイプ，池なんかに使うやつね．

それに灯を入れて代用する．



気候がよろしいので，小盆にのせて屋外で賞味する．

この徳利はね，うはは，ソースの瓶を代用しているのだ．

唐辛子味噌と清酒，灯籠の灯り，むひひひ．

これにまさる夏の風流があろうか，そんな感じ．



でもね，アレですよ，こういうのも容認する．

興にまかせて蕎麦も茹でることとした，むはは．

もちろん薬味はね，青唐と揚げ玉オンリーとする．



呑めちゃうよ，呑めちゃうねえ．

蕎麦をずるっとすする快感，むふふふ．

唇の遠い記憶が呼び起こされる感慨がある．

これがあるから，日本の夏はいい，そう思う．



ミニ灯籠に灯るほのかな灯火．

この風流が好きだ，日本の夏はますますいい，そう思う．