昨日までは台風の余波であろうか?北風と4メートルの高波のために [遊覧船うみねこ] は運休していたようだ
大震災後、三隻あった遊覧船の内二隻が被災したが、一隻が無傷で残り、復興を祈念して2011年7月には運航が再開されたようだ!


「あぁ!気持ち良い!正面に浄土が島を見て砥石浜に遊ぶか?
う~ん?一句ひねろうよ!
《 鈍の [なまくら] 本身戯る 砥石浜 》
晃二!貴方の事よ!」


「何だよ!其れってどういう意味よ!」


「切れ味の鈍った刀を砥石で研ぐのよ!
鈍 [なまくら] は、判るわね?
本身は刀の事よ!」


「そういやぁ!暫くやってねぇなぁ!
今晩頑張るぜ!」


「馬鹿言ってんじゃ無いわよ!プンプン!
その本身じゃないわよ!
まったく晃二は下ネタ好きなんだから!

せっかく一句詠んで、お友達の尚子に手紙メールをしようと思ったのに、ケチをつける気!」


「あっ!俺も出来た!
狸の千畳敷に掛けて!」

「嫌だ!止めてよ!」

「何で止めんだよぉ!
《浄土島 千畳敷の 萼 [うてな] かな 》っと!」

「其れってお釈迦様の掌 [手のひら] は、無限に広いって事?」


「うん! 其れも有るけど、左手の方にはチリ沖の大地震の際押し寄せた津波の碑が在るらしいので、太平洋を釈迦の萼の千畳敷に見立ててみたのさ!

昔、映画で見た孫悟空で、何処まで行っても雲の上に五つの山が見える!
その一つが浄土が島って事よ!」


「私は宮澤賢治の碑が側に在るので、其れに掛けてみたの!
晃二もチリ地震の碑に掛けてたのね?
奥浄土が浜の辺りはかなり括れてるのね!」


「岩手船越の括れよりすげぇな!
慶子のウェストと良い勝負か?」

「アァ嫌だ!趣味悪い!」

「今日は遊覧船うみねこも運航するかなぁ!」