しばらく前から公表が噂されていました内部統制に関するQ&Aの追加が金融庁からついに出て、早く読みたいと思いながら昨夜は飲み会でしたので、ほとんど読めませんでした。また感想はそのうち書こうかなっと思っているところです。



 おそらく7月から3月決算会社の第1四半期の作業が始まるので何とか6月中に公表という目標があったのではないかと思ったりもします。



 なお、ざっと見た感じでは意外と踏み込んで書いてあるな、という印象を受けました。しかし、J-Soxに関する基準がそもそもありますので、それを踏まえたQ&Aという位置付けをしっかりと認識しておかないと、Q&Aの趣旨も取り違えてしまいますので、その辺は注意が必要と思われます。



(ところで、以前も指摘しましたが内部統制報告制度に関するQ&Aと言うのはどの程度拘束力があるのかいまいちわかりません。金融庁が公表しているので法律に準ずるぐらい強い内容なのか、専門誌で学者や担当官僚がコメントしているものと同程度のものか、どう理解をすべきが若干不安があります。)



クラッカー



 本題に入りますが、報道によると新日本監査法人が7月1日付けで有限責任法人に移行することが金融庁から正式に認可されたとのことです。



(参考)


 → 日本経済新聞 「新日本監査法人の有限責任法人へ移行 金融庁が認可



 → 新日本監査法人 ニュースリリース 「新日本監査法人の有限責任法人へ移行 金融庁が認可



 今回の対応は、4月に改正された公認会計士法に基づくものでありますので、大手監査法人を中心に他の監査法人も今後同様の動きをするものと想像できます。そういう意味で、新日本監査法人は非常に対応が早かったという印象を受けます。(登録番号1番ゲットビックリマークという感じでしょうか。)



 なお、新日本監査法人の名称は「新日本有限責任監査法人」になるとのことです。ちょっと慣れない響きですね。英語で書くとそれなりにかっこいいかもしれませんが、漢字で書くとちょっとかっこ悪い感じがします。(まぁ慣れの問題かもしれませんが。)



 ちなみに、有限責任制に移行することで、監査証明付き(一定規模以上の場合)の計算書類の開示が義務付けられますので、来年の今頃は新日本有限責任監査法人の計算書類に関しての記事が出るのではないかと思われます。