部品製造のモリテックス(東証1部)が、27日に開催予定の株主総会に向けて、「議決権行使をした株主には(500円相当の)クオカードを進呈する」などと記したはがきを株主に送付していたとのことです。そして、これについて、会社法に抵触するとの指摘がなされているとのことです。



(参考) → 「議決権行使ならクオカード進呈、会社法抵触と筆頭株主指摘 」 (読売新聞)




 基本的に株主を平等に扱った取扱であれば会社法に抵触することはないと思いますが、今回の件は、「モリテックス提案の議案に賛成した株主にのみ、クオカードが進呈されるとの誤解を与えかねない」という点が株主に対する利益供与にとれる可能性があるという点が問題なのでしょう。



 モリテックスは、株主提案がある今回の株主総会からクオカードを配ろうとしているようで、タイミングが悪いのは明らかでしょう。しかし、株主総会活性化のため、株主総会出席者にお土産を渡したり、コンサートを開いたりすることも、今回の件に似ている気がします。仕事の関係や地理的関係で株主総会に行けない株主がほとんどと思われますが、株主総会出席者だけ恩恵を受けるようなことは、問題ないのでしょうか。(とはいっても、比較的近い人の交通費程度で、金額が小さければ実質的に問題はないのでしょうが。)



 モリテックスは検討後どうするのでしょうか?



(参考) →  モリテックス 「最新ニュース/プレスリリース」






P.S.

 国民生活金融公庫のSさん、保証協会のFさん、先日はお疲れ様でした。また、飲みに行きましょう。(リクエストに答え、ブログってみました。)