安倍が、消費税増税を阻止してくれる、と信じていた。
安倍が、TPPから日本を守ってくれると、信じて投票した。
オレは、あまりに愚か者だった。
今になって、ハッと悟った。
金融政策と財政政策によって、日本経済の
立て直しを図り、デフレから脱出することを
夢見ていた。
今の子どもたちや若者、現役世代が、
倒産や失業、病気、そして死を選ぶ
現状にいたたまれずにいたからだった。
野田政権が消費税増税を打ち出したとき、
あ、日本が完全に崩壊する、と眩暈がしたものだった。
そして選挙があり、自民党の公約には、
①デフレを脱却しないと、増税はしない。
②聖域が守られないと、TPPには参加しない。
とあり、自称知識人たちが大丈夫だと語った。
国粋主義的な政策は正直どうでもいい。
約20年にわたる不況から、脱出してほしかった。
竹島、尖閣、などと譲ってきたが、まあ仕方がない、
国際状況を鑑みないといけないのだからと軽く思っていた。
②のTPP参加表明には、正直びっくりしたが、
米国の属国なのだから、ある程度、妥協させられるのか、
とがっかりしながらも、成り行きを見守るしかなかった。
日本人には、百害あって一利なしのものなのに・・・。
でも、①だけは絶対に守ると信じていた。
①をこの時期に断行すれば、大不況に突入するからだ。
東京近辺や東北などは、景気がいいのかもしれないが、
よそは、まったくそんな気配はない。
どこも競争競争や、円安政策によって、原油高から
さまざまなものが値上がりしなければならない状況なのに、
価格転嫁できないため、そのぶんまで飲み込んでいる。
消費税の5%だって、歳入の20%を越えてしまっており、
すでに北欧並みだ。
この5%も現在、飲み込んでいる中小零細は、
かなり厳しい経営環境にある。
なぜなら、売り上げに課されるので、負の乗数効果が働き、
相当な負担なのである。
結果、固定費削減のために、削れる人件費から
削ってゆくことになっている。
そのため、企業は派遣法の大幅緩和を求め、
小泉・竹中が実行に移した。
現場で働く日本人は、もう新自由主義的政策は
まっぴらごめんなのである。
それに安倍は、つけこんだ。
新自由主義政策をもっと推進するために、
彼は、舞い戻ったのだ。
Tv・新聞は、消費税増税に大賛成である。
間違った情報(嘘)を垂れ流し続け、
消費税の増税推進をひたすら手伝った。
安倍は、見事なものだとほとほと感心した。
選挙公約をこうまで見事に破っても、
権力の全てを味方にしてる。
だが、TPPと消費税増税で、はっきりした。
敵が見えないと戦うこともできないが、
堂々と、米国に日本を売り飛ばしている最中だから、
まず安倍と自民党をこの国からなくすことが、
一番の優先順位である。
しばらく選挙はないから、日本人には政治的自由はない。
そして、経済的自由もごく限られた人にしか
もたらされないようにされしまった。
何のために闘うのか。
それは、私たち日本人の自由のために闘うのである。