アベ総理の答弁をうけてからをどぞ。



あの~、半分分かっておられると思うんですが

あの~、確かに今回の景気回復は、

3つの過剰、これを処理した


つまり、リストラをした、だから、景気がよくなった

景気回復の半分の要素だと思います


もう半分の要素は、円安だと思いますけれども

今日は、そこにはふれません。


つまり、メイドインジャパンは、あのバブル崩壊以降も

別に品質が悪くて売れなかったわけではない


ただ、メイドインジャパンはコストが高かった

だから、コストが安い競争、コスト競争のなかで

厳しい状況におかれていた


そのコスト競争の中で、一つは円安という追い風が吹き、

もう一つは3つの過剰、まさに過剰な雇用や

過剰な設備、過剰な負債という過剰を切っていった

コストを削減していった


コスト競争に打ち勝ったから、今回、大企業、製造業、

輸出関連産業は、国際競争力を高めて、伸びていった

ということだ、という風に思います


いざなぎ景気に象徴される、高度経済成長期は違います

あの時は、メイドインジャパンは、

安かろう、悪かろう、だったんです


安かろう、悪かろうだったメイドインジャパンの品質が

どんどん、どんどん良くなってきたから、

国際競争力を持って、メイドインジャパンが売れるようになった


安くて良い物だということになって、

どんどん売れるようになっていった


もともとコストが安い日本の製品が品質を高めていった

品質競争に勝っていったのが高度経済成長の歴史だと

わたくしは、思います


だからこそ、あの時は、そうやって得た利益を、

コストがもともと安いんだから、

働いている皆さんに配分しましょうと

ということで、従業員の、働いている皆さんの給料も


所得倍増とか、ということで、どんどん、どんどん

伸びていった、所得が増えるから、

カラーテレビ買いましょう、自動車買いましょう


3Cと、今、おっしゃいましたけども

所得が伸びるから、勤労者の所得が伸びるから

国内で消費が伸びる、


したがって、内需関連の産業も伸びる

伸びたところも、もともとコストが安いんだから

そこにも人件費コストなど高めていくことができる


また、いい循環が起きる

もともとコストが低いところで、

品質が伸び、消費が伸びたから

高度経済成長っていうのはどんどん伸びていった


ところが、まさに、戦後構造が終わって、

日本が世界のトップランナーになって以降は

メイドインジャパンは、安いんじゃない

コストが高いという状況まで、追いついた


そのことはいいことなんです

世界の、標準並みの、働く皆さんと同じような

所得をみんなが得られるようになった


ただ、常にコスト競争にさらされている

常にコスト競争に勝たないと、

国際競争をしている輸出関連産業は

成長しない、こういう状況におかれていて


20年遅れかもしれないけども、

ようやく、日本がその競争の中に入り込んで

この5年から10年、5年ぐらいの間、

その競争に勝っている

コストを下げる競争をしている


さてここで、本格的に、それが国内に波及をしていく

今、日本がおかれている国際環境、

つまり、メイドインジャパン、品質はいいよね、

もちろん、停滞させちゃいけません、


世界が伸びていくのと同じスピード、

あるいは、それ以上で品質も

高めていかなければならないけれども


常に、新興国からコストの安い製品が、

商品がくるのに対して、

コストを抑えるという競争に

常にさらされていくんです


ある段階まできたら、国際競争が緩やかになって

コスト削減のプレッシャーが

小さくなるはずは、ないんです


これから数十年にわたって、

ずーっとコストを下げるという圧力は

かかり続けるんです


先ほどのとおり、今の大企業の一部には

従業員に配当をしないで、自分たちがとってしまう

という歪んだ構造があるけれども、


この歪んだ構造が正されたからといって

簡単に、さらに、働いている皆さんが

どんどん収入が増えるというような


コストを上げていくということをやったら、

またその瞬間に、実は、輸出関連産業では

競争力が落ちるんです


輸出関連の産業は、こういう構造にあるということが

まさに、昔、日本の人件費が安かった時代と

決定的に違っている、


総理は、こういう認識をお持ちじゃないですか。




アベ総理登場


まぁ、確かに、まぁ、いざなぎ景気のときにはですね、

えー、ニッポンは、あー、いわば、

安いコストで製品を作ることができた


けして悪いものではなくて、安いコストで

かつ、優れたものを作った結果ですね、

我々は先ほど申し上げましたように

国際収支の黒字をずーっと続けていくことができた


それはまた、その後ですね、

いわば、経済摩擦にもつながって、まぁ、いくわけであって、


そのときに、まぁ、この経済摩擦につながっていったときに

日本はなんといって批判されたかといえばですね、


小さな家に住んで、この長時間労働をして、

やはりこれは、欧米並みの生活をしなければ

我々と同じ競争できないではないか


まぁ、こんな、まぁ、批判も当時あったわけであります

今回のこの景気回復は、そのときと質は違うのは事実であります


まぁ、しかし、グローバル化する中で

よりコストの安いところにですね、

メーカーは、えー、場所を求めているのは

事実であります


まぁ、しかし、国内にあってもですね

やはり、日本において、えー、いろいろな

日本で製造することのメリットがあるんだろうと

質の確保もあるし、いろいろなリスクを考えた上で

日本で生産したって、十分にやっていける

日本にたくさんのメーカーは、生産拠点をおいているのも

事実であろうと思います


そしてこれは、すべて人件費を安く、抑えることによってのみ

えー、競争に打ち勝つことができるかといえば、

それはそんなことは

それしか道がないのかといえば、

けして、そんなことはないわけであって、


やはりそれは、イノベーションによるですね、

新しい付加価値をつけていく、

ということではないでしょうか


典型的な例は、私は自動車業界ではないだろうかと

このように思います


自動車業界は、新たな製品を売り出す際に

いわば値段を下げるのではなく、むしろ値段をのしても

付加価値をつけることによって

いわば世界の市場を席巻しつつあるのも、事実であって


同じ土俵から、次のステージにどんどん上がっていくことが

大切であって、だからこそ、わたくしの新、あの~

新経済成長戦略は、イノベーションを大きな柱にしています


それは、製造業だけではなくて、他の非製造業、

例えば、サービス部門においてはですね

まだ新たな段階では、生産性はおちて、いや

生産性はあまり上がっていませんけれども


残念ながら、国際競争力がない、

この非製造業においてもですね、

生産性を上げていくべく努力をしていきたい

と考えています


答弁オワタ


あんまり、後ろの方、拍手をするところじゃないと

思うんですけれども、





続きはまた、明日に。


確かに、私たちの置かれている状況は

大変厳しく、それは、若年層に全てが構造的に

押し付けられているように思われる。


それは、労働現場すべてにおいて

たいへん若者に厳しく、また、

実際には、もっと上の年齢にまで拡がっている。


それは、生産性とは、無縁の場所でも

広がっている。


例えば、医療現場、教育現場、などにも

広範囲に広がっていて、

懸命に支えているものが、

バカをみる世の中になっているように

思えて仕方がない。


人の歴史は、正直者がバカをみる連続であったのが、

人間世界の現実であったのかもしれないが、

今の、日本の労働現場は、非現実的でありすぎるように思われる。


リバウンドは、起きるかもしれないが、

とりあえず、政治的に、政策的に、

無策でありすぎる。


アメリカモデルを、スウェーデンモデルのように

取り繕っているような気がしてならない。