わざわざ、文字おこしをしてくださった方がいるので、

勝手にそれを拝借して貼っておきます。


やっぱ文字で読むと非常にスッキリします。

ほんとに言いたいことを言ってくれたと思います。


では、




違法な行為なんですよね、いわゆる偽装請負は。
違法な行為をした上で、
まあ、全ての事を公表するかどうかは、色んな議論あるでしょう。


ですが今、新聞記事を読んだときに、
キャノンや何々と他の会社名あげませんでした。
それは、キャノンは、繰り返します。
トップが皆さんの政府の一員なんです。
皆さんの政府の一員として、皆さんの雇用、経済政策について、
影響力を持って発言をしておられる。


お認めにならないんですが、
ま、新聞記事が100%正しいかどうかは分かりませんが、
これはこれだけ繰り返しキャノンにおける偽装請負や派遣法違反が、
新聞で報道されている、という事実があります。


それが事実であるのかどうかぐらいはお答えをいただきたい、
というふうに思いますし、その上で、これがこうした報道が事実で、
キャノンにおいて、請負に絡んで違法な行為が行われているとすれば、
この御手洗何某という人は、
皆さんの会議でトンでも無い事をおっしゃっておられます。


「法律を遵守するのは当然だが、

これでは請負法制には無理がありすぎる」


今の請負法制、偽装請負などに関連して、
今の請負法制には無理がありすぎる。


いいですか?
自分の会社、無理がありすぎるけれども
一生懸命法律を守ってちゃんとやってます。
だけれでもこれじゃ無理がありすぎるから、
何とかしないといけませんね、
と言うならば、これは1つの考え方、現場からの声としての考え方です。


自分の足元で違法な行為をやっといて、
それで、そこのトップとして、
ウチでやってる違法な行為が合法になるように何とかして下さいよ、
なんて堂々とおっしゃってる。


私は…、これは無茶苦茶だと思う。



という風に思うんですが、総理そう思いませんか?
だったら自分がトップ勤めてる会社で違法な行為が無いように
まずするのが責任じゃないですか。


その上で、
いやあウチの会社はちゃんと守らせてるけれど、
これを守ってる状況では、とても実態は回りません。
だからなんとかしましょうよ。
こう提言するなら100歩譲って、1つの見識だと思います。


しかし、自分の所での違法はやっといて、
それを放置しておいて、だけどいや法は守るべきだと思いますが、
今の法制度はおかしいと思います。


そういうのは、筋が通らないと思いませんか?
ま、総理はなんか日本の伝統文化お好きのようですが、
まさに恥の文化に反する行為じゃないかと、
私は思うんですが、総理違いますか?


だからじゃあキャノンは本当に守ってるんですか?
公表してくださいよ。
キャノンに対していつどういう風に、申し立てがあったりとか、
どういう監督が行われて、どういう風に改善されたのか、
全部なんて言いませんよ。


まさに、経済財政諮問会議で、まさに、

色んな指摘をされてる自分の会社の、
違法請負をやってるとされるキャノンにだけでいいですから。


で、現に、今年の2月になってもですよ?
今年の2月になっても、キャノンの請負労働者が偽装請負だった、
だから団体交渉しろ、と言って応じない。それ自体が違法だ

と言って、 労働委員会に申し立てしてるんですよ。
現に、現在進行形なんですよ。


「昔あったけど、悔い改めて今やってません」じゃないんですよ、
だからまずは実態、厚生労働省が明らかにしてください。


これはまさに今の政権の経済財政運営の基本に

関わる問題ですので、 まず、厚生労働省が把握してる

キャノンの偽装請負、派遣法にからむ違法な行為、
監督事例、申し立て事例、全部資料として公表してください。


それから欠席裁判は不公平だと思いますので、
この予算委員会に、委員長、えー、
御手洗何某、経済財政諮問会議の委員、参考人として来て頂いて、
欠席裁判は不公平だと思いますから、
ご本人の釈明を聞きたいと思いますから、是非、お計らい下さい。


この会社はですね、んー、あのー、
非常に派遣とか請負、つまり性社員以外の比率の高い企業である、
と言う事を言われている。


その上で、経済財政諮問会議、先ほどの発言に続いて、

こんな事言ってるんですねぇ。


「今の派遣法のように3年経ったら正社員にしろと硬直的にすると、
たちまち日本のコストは硬直的になってしまう。
それは空洞化に結びつくことになる」


ま、大体いつもこういう理屈をいうんですね。
ま、確かにコストを、コストの競争しているワケですから、
国際的な輸出産業はそりゃコストを抑えなきゃいけないですけども、


私は日本の伝統的経営者というのは、
会社が苦しい、コストを下げなければならない時は、
まず社長が自分の給料を削って、

自分が我慢をしてそれでも足りないときに、
「従業員のみなさん、我慢をしてください」


これが日本の企業経営者の伝統的な価値観だった

という風に思ってます。 今でも、日本の多くの

中小零細企業の経営者の皆さんは、こういう経営をされている。


実際に、今日はそこまで示しませんが、統計数字で出てきてますよ。
大企業においては、役員賞与がグーッと伸びているけれども、
従業員給与は伸びていない。


で、中小零細企業については、従業員の給与の所得の下がり方以上に、
役員の所得の下がりかたが大きい。


これが日本の伝統的な経営者で、
国際競争のコストと言うんだったら、

まず経営者の所がガマンをして頑張って、
「従業員のみなさん、それでも足りないんだから我慢してください」


これが物事の筋だと思うんですが。
ね?今の経済財政諮問会議でですよ、
「今の派遣法のように3年経ったら正社員にしろ」?


今の派遣の実態、請負の実態、こういう実態、
年収200万円以下の人がたくさんいる、
社会保険なども事実上空洞化している。


いつクビになるか分からない。
家庭を持って子供を産め?
冗談じゃない。
どこの世界の話だ。


という人がたくさんいる状況を放置をして、
そうじゃないとやっていけませんですよ、
と言っているキャノンの財務諸表を見ると、


たとえば、えー、102期平成15年の株主総会で決議されている
取締役賞与金、1億3900万、
それが翌年には、1億8900万
さらにその翌年には、1億9900万
そして18年3月30日株主総会決議では、 2億2200万!!

取締役役員賞与金だけがグングン伸ばしてるんですよ。


「だけれども、コストが大変だから請負で派遣で、
いつでもクビが切れて不安定で、
所得も生活保護以下ぐらいの収入で、仕方がないですね」


こういう人が経済財政諮問会議の委員として、
総理!相応しいと思ってるんですね!?

私は国際競争の中で、コストの削減はしていかないと
競争に負けていくということがあり得る、
その事はよく認めてますよ。


でもその時に、まさに企業経営者のモラル
まさに道徳、その一番として厳しいときには

経営者がまず自ら身を削って、 それで、

それでもどうしても足りない時に、


「従業員のみなさん、申し訳ないんだけど給料下げますよ」とか
「リストラしますよ」とか
これで日本の戦後経営、日本の戦後経済ってのは、
私は伸びてきたと思っています。


これこそが日本の伝統的良さだったんじゃないですか!
日本経済の強さだったんじゃないですか!
だから企業の為に、会社の為に、一生懸命みんな頑張ったんですよ!


「いつでもクビに出来ます。便利に使えます」
それでホントにカネが無いならいいですよ。
自分たちはガンガン上げてるんですよ!?
この御手洗さんは!自分たちの賞与は!


少しかもしれない。
この役員賞与を従業員とか正社員の人に回すためには、

少しかもしれない。
でも自分たちの所のカネを増やす余裕があったら、
まず請負の人たち、派遣の人たち、せめて偽装を解消する。


その上で少しでも正社員化していって、
安心して家庭を持ち、子供を産み、育てられるようにする。
そっちに回していく経営を、経営者を見識ある人だ

と言うんじゃないですか!?
違いますか!?


ですからその偽装が、どの程度でどう改善されているか、
厚生労働省出してください、とまずは申し上げてるんですよ。
それで本人呼んで、どうなってるのかちゃんと聞かせてくださいと、
そう言う事を申し上げてるんですよ。
ですから、それは必ずやって頂きたい。


この国会で、予算委員会で経済運営について

これからやって行きたいと思いますが、
まさにここが、私たちと皆さんとの決定的な違いだと思います。


確かに、企業は経営を良くして、国際競争力を持って、

そして稼いでくれる。 これは大事なことです。
私たちもそれは必要な事だ、

その足を引っ張るつもりは全くありません。


しかしまさに戦後レジームの時は、放っておいても

国際競争力を持った企業が出てきて、
稼いでくれたら、それが世の中全体に

行きわたるような社会構造だったんです。


ところが今は、放っておいたら、国際競争力を持って稼いでも、
株を持ってる人とか、経営者とか、一部の人たちと

海外にどんどん出て行って、


そして国際競争力持つためには雇用の数を増やすったって、
生活保護以下で、家族を持つ、あるいは子供を産み育てる、
とてもこんな収入で、明日はどうなるか分からない、
そんな状況の人達をドンドンドンドン増やしていく、と。


こういう事になるんです。
だから今の社会状況においては、
勿論競争力を持った企業には競争力を

身に付けてもらうことも大事だけれども、


それと同じくらいのウェートで、その稼いだカネが

国内でちゃーんと循環するためには、
こちらの事に同じぐらいのウェートを掛けないと、


国はなんか立派だけど、

まさに個々の生活はどんどんダメになっていく、
それが安倍内閣の姿勢である、
これからその事について十分な議論をさせて頂きたいと申し上げて、
後の時間帯は同僚に譲りたいと思います。
ありがとうございました。




あー、やっぱスッキリする。

現役の経済人が、自社のために政治的に活動して

いるくせに、御託を並べやがるのは、

どうにも、解せない。


枝野さん頑張ってください。☆-( ^-゚)v