さて、これでこの記事について考えるのはやめよう。


とりあえず、ぱくる。


『(前略)

やはりものづくりを中心として、

イノベーションを成し遂げなければ、

今後の日本の成長はありえない。


痛みをともなってもさらなる改革が必要だ。


そうでなければ、国家の財政は破綻して

年金をはじめとする国のセーフティネットも

崩壊してしまうのだ。


かつての経済大国はどこへやら、

アジアの片隅のちっぽけな国といった状態に陥るだろう。


若者の就労機会も失われ、

「絶望の国」になってしまうだろう。


我々は近年、経済の混迷によって起きる悲惨な事態を

見つめ続けてきた。


自殺率、犯罪率の上昇。人心の荒廃。学校の荒廃。


こうした悲しくも陰惨なニュースを日々耳にする国で

あってはならない。


いまこそ、勇気を出してさらなる改革に取り組もう。


明るい「希望の国」の実現は、決して不可能ではない。  』




ずいぶん激しく壊れてしまっているようである。


経団連の暴走はもうブレーキの壊れたダンプカーのように、

とめどなく、理屈もなにもあったものじゃない。


う~ん、よく主張は分からないが、整理してみよう。


1)  さらなる労働市場の改革をして、

    利益率をもっと向上させるために、

    人件費のダンピングをしたい。


2)  企業の競争力を高めるために、

    法人税率を30%までの引き下げをキボンヌ。


3)  このままでは国家財政が破綻する。


4)  現在の社会状況は、かなり悪い。


だから、もっと強力に構造改革を進める、ってな感じか。



社会状況が悪いという認識は、一応あるようである。


この五年にわたる改革が、ここまで社会状況を

悪化させてきたことが、現実ではないのか。


アメリカにもゆり戻しがきているし、

(英文でよくそういう話を読むし、ヒラリーが勝ちそうだから)


イギリスも第三の道を選択した。

(ケッコウいい加減だが)



ニュージーランドは、えらいことになったので、

ゆり戻しに躍起になっている。


もう知られていると思われるが、

一応、書いておこう。


「award system」は、1991年に雇用契約法が出来て、

完全に否定され、労働条件がひどく悪化した。

雇用の質は劇的に悪くなった。


特に先住民のマオリ族、移住者、女性は、

不安定雇用にさらされ、格差が拡大した。


労働組合は組織率を半減させた。


公共セクターの民営化により、

さらに多くの雇用が失われた。


1999年11月には労働党と連合党の連立政権が誕生。

民営化を進めることを止め、新しい雇用関係法を成立させる。


以降、三期連続で労働党は、政権を担当している。



おそらく、世界中で構造改革や市場原理主義を

唱えていられるのは、日本の政治家ぐらいかもしれない。


経済人も、社会の側のシステムの不備が、

経済活動そのものへ、悪影響を及ばすことを恐れ、

物言えば、唇寒し、といった感じを持っているのではないか。

(海外では・・・・だが)



中流階級を、ワーキングクラスを、食い物にするのは、

もう、限界だろう。


家計の側が、経済的に追い詰められてきており、

それによって、社会も共同体もずいぶん崩れてきている。


キャノンも生存競争に必死かもしれないが、

生き残るために日本社会全体を犠牲にしてもらっては困る。


本末転倒な話なのである。

日本あってのカイシャであることを忘れていないだろうか。


家計にわたるべき富を企業にまわすことは、

日本社会全体がこれ以上受け止めきれないのである。



いくら勝ち組?の会社が「構造改革」によって

経営危機を乗り切ったといっても、

それは、労働者の雇用環境を劇的に悪化させ、

ひいては社会の根底を崩してきたことは、

成功体験とはいえまい。


勝ちは負けの始まりである。

報いは必ずやってくる。

勝つことばかり考えると、ひとはどうも卑しくなる。

だから、御手洗はいやらしく感じる。


現在の財界についてもお話は、こちらをどぞ。

http://www.adpweb.com/eco/index.html



希望の国?とは、いかなる社会をいっているのだろうか?


さらなる改革は、さらなる絶望の始まりなのは、

火を見るよりも明らかではないか。


まぁ、言ってることが支離滅裂のやつに

こんなこと書いても仕方がないけれど・・・。





とりあえず、自分としてはキャノン製品の購入を止め、

自分の周囲にも促していくことから始めるか。


そういえば、この前、オフクロがキャノンのカメラ買ってたなぁ。

失敗した、あれから止めさせればよかった。

せっかく、オレ様に相談してきたのに・・・・・クソ。(゙ `-´)/



とぐちゃぐちゃな書きっぷりで終わりますか。

(病人だからと言い訳しながら・・・・)



ぱくったのは、

「希望の国へ―私の日本再生計画」

(日本経団連会長・キャノン会長・御手洗富士夫)

(文芸春秋2月号)


「労働ダンピング」

(中野麻美・岩波新書)