ギリシャ神話の聖地とも呼べるデルフィにあるこの場所。
パッと見は、なんだコレ？
って感じです。
あと、なんであんな石のために柵があるんだ？
って思うかもしれません。
デルフィの遺跡は広いので、素通りしてしまうかもしれませんが、素通りするのはモッタイナイ！！
といえるべきポイントです、ココ♪
ここは世界の中心を示すオムパロス（大地のへそ）と呼ばれる石が置かれていた場所！
現代人は、地球が球体ということを誰もが知っていますが、昔の人は、海の先は滝になっていて、沖まで行くと命の保障はないとか、世界は平たい円盤のようになっているとか考えていたわけです。
↑紀元前6世紀のギリシャの地理学者ヘカタイオスの考案に基づく世界地図。
古代のギリシャ人は、世界は平たい円盤のようになっていると考え、世界のまわりにオケアノスと呼ばれる大河が取り巻いていると信じていました。
神話の世界の話ですが、オリンポス最高神のゼウスは、世界の中心を見つけるために、世界の両端から2羽のワシを放ちます。そして、2羽が交差したポイントを世界の中心と決めたのですが、その場所こそが、ギリシャのデルフィ。
そのため、ヘカタイオスが考案した世界地図の中心は、デルフィを示しているわけです。
そして
デルフィの地には、オムパロス（大地のへそ）が置かれていた場所に、石が置かれています。
↑世界の中心と考えられていたポイント。そう考えると、きちんと柵がしてあるのも、うなずけますね♪
ちなみに本物の「大地のへそ」は、デルフィ遺跡の隣にある博物館に展示されています。
ギリシャ神話の聖地とも呼べるデルフィには、神託により政治を動かしたこともあるアポロン神殿も残っています。
↑あとは、5000人収容の野外円形劇場などもあります。ステージ上にカメラ非目線で立ってみたマーヴェリック。
巨大遺跡がたくさん残るデルフィ。つい神殿や劇場、競技場に目がいってしまいますが、
やはりマニアは
↑この場所に注目すべき
ギリシャ神話が語り継がれていく限り、数百年後も大地のへそであり続けるかと思います。
【ブログの更新情報が届きます】
