当事者意識の「強さ」と「範囲」 | 渋谷ではたらく広告思想と技術革新

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サイバーエージェントの内藤のブログです。



ネットを中心に広告業界で起こっている広告の工学的・社会デザイン的(技術革新)な変化と広告の理論的・理念的(広告思想)な変化の2層構造の関係や

会社のことなど、日々考えていることを少しアウトプットしていきます。

これは、先日行われた


ジギョつくの説明会でも話したことだけど、

(明日行われる2回目の説明会でも話すと思いますが)



最近、思うこと。



それは「当事者意識」というものが、


仕事に


決定的な差を生んでいる、ということ。



まず、当事者意識そのものが薄いと、


情報収集に差が出てくる。



業績・成果の責任に対して


あんまり当事者意識がない人は、


基本的に情報収集はチェックするもの、お勉強になっている。



つまり、世の中のことが知りたい、というだけなので、


みんなに知れ渡っている


メディアに載ってる情報を頑張ってチェックすることが


情報収集だと思っている。



それに対して、当事者意識が強い人は、


業績や成果を出すために


何をするべきか、を徹底的に考えないといけないので、


できる限り失敗しないための方法を考えるために、


競合のことが気になったり、


マーケットのことが気になったり、


お客さんのニーズが気になったりして、


とにかく執念で情報を探す。聞きまわる。



こういう執念で探した情報は、


チェックするためとか、お勉強のために集めた情報とは


決定的に異なる。



こうやって、本当に切羽詰って情報を必要としないと、


ちゃんとした情報収集は


そもそもできない。



こうやって情報を集める行為が、


仕事における情報収集だと思う。




あと、1点。



それと、この当事者意識の「範囲」が


すごく重要。



多くの人は、


自分の目の前のこと、


自分のミッションに関してのみに


当事者意識の範囲を設定する。



だから、隣の部署のことはあまり知らないし、


会社全体のことはよく分からないし、


新規事業とか、


あんまり気にならない。



会社のレイヤーは、


この当事者意識の範囲の大きさの順で


できてると思う。



現場はこの範囲が一番狭い。


マネージャーは次に狭い。


社長が一番広い。



だから、どんどん上にいきたい、


と思うなら、


この当事者意識の範囲を


どんどん大きくしていかないといけない。



上に立っている人間の


当事者意識の範囲が


あるべき大きさより狭いと、


その下にいる人の当事者意識は


どんどん狭くなっていく。

(そうじゃない目線が高い人間もたくさんいるけど)



だから、そういう人は、


人の上にいってはいけない。




自分の今のミッションより、


意識的に


当事者意識の範囲を広くもつと、


仕事の仕方、動き方、時間の使い方が


全然変わってくると思う。




自分の持つべき大きさより、


大きくなりすぎたら


たぶん逆に成果が出せなくなると思うので、


ちょっと気をつける必要があるけど、



特に人をみる立場の人には、


この当事者意識の範囲を


少しだけでもいいから


広くしてみることをおすすめする。



新規事業とか顕著だと思うけど、


新規事業を考えて、立ち上げて、成功させるのは


自分の役割だ、


と、常日頃から思っている人じゃないと


なかなか新規事業なんて出てこないと思う。




当事者意識の「強さ」と「範囲」。


大事だと思う。