今朝の朝日新聞に、テノール歌手 望月哲也さんが紹介されています。
望月さんは、73年生まれ、東京芸大卒業後、ウイーン留学、二期会会員という経歴の持ち主です。
その望月さんが、
「音楽の魂は言葉にあり」と語っています。
私は少し驚きました。
若い声楽家は、普通、声やメロディを重要視すると思っていたからです。
私など、「言葉にあり」と気づき始めたのは、不惑を過ぎてからでした。
ウイーンで活躍してきた望月さんは、この春から日本での本格的な活動を始めます。
その第一歩として歌うのが、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」です。
この曲は、私も大学の卒業演奏会で歌ったことがあります。
望月さんの言葉です。
「抑制がきかずに突っ走る青年の青臭さには、やっぱりバリトンではなくテノールならではの突き抜けた明るさが似合うと思うんです。」
望月さんの活躍を期待します。