経済的にも環境的にも恵まれて豊かに一生を送れるとしたら素晴らしいですね！
今でも伝説になっている英国のダイアナ妃はまさに「銀のさじをくわえてうまれてきた」女性だったと思いますが、英国の皇太子妃となった後の人生から最期の日までダイアナ妃の人生はまさに運命に翻弄されました。
かならずしも「銀のさじをくわえてうまれてきた」ことで人生がおとぎ話のようにハッピーエンドに永久に・・・という保証はないようです。
さて、おとぎ話はこの辺で、今日はロックの本場、ロンドンから日本に凱旋してきたあるミュージシャンのお話です。
彼は横須賀に生まれ、浜風を肩で切りながら１０代のころに音楽に芽生えました。
２０代の初めには外国へ飛び出し、ゼロから自分の可能性だけを信じて音楽への道を模索していました。
ハングリーで、夢ばかりを追いかけた若いころ。
外国で知り合った英国人の女性と激しい恋におち、やがて、気が付けば既婚者としてロンド平凡な日々をおくる自分に気が付いたときはすでに１０数年の時が過ぎていました。
２０代のころのあの焼けつくような音楽への思いはすっかり形もなく、毎日退屈な職場への往復の日々。
そして、かつて愛情で結ばれた英国人の奥さんとの結婚生活は完全に暗礁にのりあげ、自分が間もなく４０歳の誕生日を迎えることに気が付きました。
時間はあまりにも早足に過ぎ去っていきます。
何もかもうまくいかない、人生そのものを呪いたくなるような日々に中で彼が見出したのは、すべてを清算して、４０歳を機にもういちど音楽をやってみよう！という苦し紛れの決断でした。
離婚してこれまでのねじれた苦痛を手放しました。
もう帰ると場所はない、ゼロからのというよりはマイナスからの再出発でした。
４０歳のロックミュージシャン。
再出発は決して容易ではなかったでしょう。
言葉のハンデ、長いブランンク、そして自信喪失。
そんな彼は自分があえて有色人種であることを誇りに思い、そしてさまざまな人種が混在する象徴として自分のバンドを「colors]となずけました。
やがて、ロンドンでライブを開催し、アルバムを制作し、自分が本当にやりたかった本質である音楽の活動を再開しました。
人生であきらめてしまったこと。
年齢とともに、もうやめよう、もう自分は無理だ。
そんな言葉が自分の胸の内側からわきあがってきて誰もが自分の夢なんて馬鹿げたことだとあきらめてしまうことがあるでしょう。
しかし、彼はそんな不安や懸念や言い知れない焦りなどと戦いながらロンドンで歌い続けました。
その人はKenGさん。
日本人の侍魂をロンドンを拠点に活動するミュージシャンです。
そのKenGさんが今晩６月２日、渋谷でオールナイトのライブステージに登場します。
KenGさんと私が知り合ったのは今年２月フェイスブックでした。
東日本大震災復興の応援イベントをゴールドコーストで開催する準備のなか、各自の連絡窓口で立ち上げたグループ機能に友人の紹介で参加してれたのがきっかけです。
そして、ご自身も「チーム海外」の一員として遠くからオーストラリアの私たちの活動に参加してくださったのです。
今晩の渋谷のライブには本当にたくさんのドラマがありました！
なんと、来日２週間前まで東京のバンドのメンバーが決まっていない！状況でした！
急きょ、ロンドンとオーストラリアでスカイプをつなぎ、ＫｅｎＧさんとスカイプ通話。
その様子をそのまま録画してYoutubeでメンバーを募集するという荒業を敢行。
インターネットに乗って不思議なご縁が結ばれ、今晩渋谷のライブに登場するメンバーは、
ネットに乗ってご縁が運ばれて実現することなったのです。
たった一晩限り[Colores]東京メンバー。
映画「ロッキー」のように打ちのめされて、それでも立ち上がってきたそんなミュージシャン版「ロッキー」のＫｅｎＧさん。
その生きざまは決して件の「銀のさじ」をくわえて生まれてきたわけではありません。
音楽で食っていくのは（あえて！食っていくで表現！）生易しいものではありません。
でも、もし自分の夢をあきらめなければ夢は実現する。
全く形のないところから今日の東京のメンバーが集結して形になるように、転がり続けて自分の夢を形にした男のステージ、是非久しぶりでオールナイトでシャウト！していただきたい。
会場：TOKIO DISCO NIGHT
@STAR LOUNGE in SHIBUYA
本日６月２日（土）
@23:30 - 5:00
渋谷スターラウンジウェブ
http://www.starlounge.jp/wp/
