恋のデビュー11
起業家の犯す不自然な出会い
これは私も経験者だ(笑)
起業家。すなわち社長になると社員にカワイイ子を採用し、こともあろうか社内で「出会い」を創りだそうとする邪心に満ちた経営者をよく目にする。
昔、邪心に心を奪われた私は、大規模な500人規模の人材募集に男子以外は、全部「顔」を第一優先で採用するというスローガンを掲げた。ごく一部の私の特命を受けたエキスパート社員が選抜され、入念な「採用基準」を設定するよう厳しく人事部からお達しが伝達された。
会議での人材採用という偽善にに満ちた大義に隠れた「出会いの場創出計画」の議題の大半は「誰もが見てもカワイイ」とは何か?についてというビジネスとはかけ離れたモノだった。当たり前だが個人の主観によって「カワイイ」は変わるからな。会議は難航に難航を重ね・・・5時間にも及んだ。
結果、私が採用したのは複数審査方式だった。
これは、10人以上の面接官(口の堅い腹心の女性社員も含む)がそれぞれ「カワイイ」と思う者を10点満点で採点し、総合得点で二次試験に上げる。二次試験では更に、選ばれた「鑑定士」が鑑定を行う。そうやって厳しい試験(鑑定)を越え、第五次試験にパスしたのち、最後に私が面接をするというまるで、全国美少女コンテストキャラバンのような仕組みを創り上げた。
これは、綿密に極秘に進行させた。何しろこんなことが弊社の女子社員にバレたら・・・あいもかわらずのグループ総帥(私のことだ)の頭のおかしい愚行が行われていると噂が社内を駆け回る。
打ち合わせは深夜の居酒屋、明かりのない社内の廊下、そして私の自宅で行われた。
この時2000人近くをふるいにかけたが、その経験から「美人率」なるモノを私は割り出した。
10人中10人の鑑定士が8.6点以上をつける子の確率は300人に一人いることを突き止めることに成功した。
だから何?
と言う事だが・・・
よってこの募集では6人の美人と13人の結構美人に見える子を採用した。
結果・・・数年間にわたり相当の数の結婚式のスピーチを私がやるハメになるのだが。
当たり前だがオフィスラブの上昇率と会社の業績は比例する。
私はこれにより何の個人的メリットはなかったが、社員の欠勤率の激減という以前にとんでもない優秀な男の社員のヘッドハンティング率が上がったことは言うまでもない。ヘッドハンティングの面接に前もって私自ら、出向き・・・必ずお茶を出す係に美人を2人以上登場することをお願いした。いつの時代も優秀な男を募集するなら良い女を募集する。・・・愚だらない男子の論理だが、統計学的に弊社では効を奏している。
良い女は業績さえも上げる。
実(げ)に恐ろしきかな・・・山のパワーである。
社長がこのように、邪心で個人的パートナーを公的に募集する事は、当たり前だがVCの立場として投資しているベンチャーの社長にはキツク戒(いまし)めている。
私がおこなったのは・・あくまで社内の風紀向上委員会であり、良い女の引力に吸い寄せられる月の募集である。
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恋のアフィリエイト
一般人の山との出会いについて話を戻そう。
前に良い山との出会いは、良いパートナーと良いチームとの出会いだと書いた。
8000m級の良い女に出会うのにはアフィリエイト(紹介)は切っても切り離せない。当然良い女の情報は個人情報保護法違反を犯してまで光速よりも早く広まる。
当たり前だが、どうでもよい男のモデルたちに私がしょっちゅう飯を食わせているのは、千原ジュニアよりも早く良い女の出没地域を特定させるためである。
ビジネスの人脈でも同様であるが、携帯電話の登録限界数を遥かに超える人間関係を持つ突然変異の、いわゆるハブ機能を有する得意体質の人間がこの世には存在する。
ハブ機能とは自転車のスポークの中心という意味でハブ空港とか情報のハブとか・・ニュースで流れて知っている者も多いだろう。
人嫌いの私が多くの人脈を辛うじて維持しているのはそうしたハブ人間の人脈を利用しているからに他ならない。
社会は多様性を持つ。世の中には吉本一のナンパ名人と呼ばれるカラテカの入江のように2万人もの女子の連絡先を所有するレジェンドがいる。
私のアドレス帳にはそのようなレジェンドが3人いるだけである。
その3人だけでビジネス界、セレブ、芸能界、伝統芸能、格闘技界、スポーツ界、モデル界・・・に至るまで大方の業界を席巻できる。
もちろん金持ちの投資界の人脈は私が握っているので、情報のバ―ター取引である。
コツを教えておこう。情報など広く浅くは意味はない。ひとつの情報に狭く深く秀でていれば後の情報は勝手にやってくる。
某銀座のホステスは金持ちの連絡先を500人入った携帯を私に100万円で売ってくれた。当然安い買い物だったのはいうまでもない(笑)
そう言うものだ。
合コンは合コンのプロに、接待のプロは接待のプロに頼む。
西麻布の某バーのママは、電話一本でその夜の接待用の胡蝶蘭(こちょうらん)女子を何人でも集めてくれる。
間違ってはいけないのは金にモノをいわしているのではない。
西麻布のママは無料で胡蝶蘭の手配をしてくれる。その代わり私はそのバーに投資家を誘う。
情報のギブ&テイクである。
このようなギブ&テイクを基本とした恋のアフィリエイトは都内のネオンをより一層輝かせる。
世の中には、ハブ人脈を持つという特殊体質を持った者がいる。決してあなたが膨大な女子のアドレスを入手している必要はない。
重要なのは情報のハブを持つことである。
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我慢の先にある山頂
普通の男は良い女を見ただけで「付き合いたい!」とすぐにノタまう。全く以ってアホかと。
たった一人の良い女を偶然見つけて・・・まるで砂漠に見つけたたった一匹のラクダを飢えた気持ちに逆らえずに焼いて食ってしまう。
私ならそのラクダに乗って更に旅に出る。
旅の先には未来が待ち受ける。
このように砂漠のラクダ理論は、良い女と出会うためのオアシスを発見するために最も重要な羅針盤の役目を果たす。
良い女と知り合いになれた。
モテないやつは、やっと見つけた・・・その女を生涯の伴侶を見つけたごとき・・・眼光鋭くコレ正解と死ぬ気で落とそうとする。そして山の合間のクレパスに落ちる。せっかく見つけた山頂へのルートをむざむざ自分で見えなくしていることに気が付かない。
良い女と人生の偶然の神様のいたずらで出会えたら、真っ先に心に誓うのは
友達を目指す
ことである。
友達付き合い?
そう、友達付き合いである。
良い女との友達付き合いはエベレスト目指す登山家に多くの山のしきたりと古(いにしえ)からの山を制覇する技術を語ってくれる。
ガッツイてはならない。
ここで重要なのは・・・敢えて良い女を泳がす・・・という大人のビジネスモデルである。良い女は良い女を呼ぶ。偶然にも出会えたファーストコンタクトの8000m級の山と仲間になる。これが山に愛される最も重要なカギであることは言うまでもない。
初めて目にする良い女とセッ〇スしたいという登山家のDNAをぐっと堪え、彼女は山を制覇するための良きパートナーであると心に誓う。
そして、その良きパートナーが将来にわたって多くの素晴らしい山を君に示してくれる。
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昔・・・六本木ヒルズの界隈にあるBバー(バカラの経営するバー)で巨乳自慢のレースクイーンと飲んでいた時に、唐突に彼女が洩らした。
「私セッ〇ス依存症なんです。」
その瞬間
客の会話を聞いていない振りをしてくれる、普段はクールにシェイカーをガスライトの教え通りに「8」の字にキレイに振るバーテンダーの手が「5」の字を描いていたのをこの記事を書きながら思い出した。
その娘は先に前述した「愚痴聞き会と称する女子会」の私のメンバーの一人だが、片手ではたりない彼氏とのHの愚痴を2時間以上にわたって私に話した。
結論で、私は「では・・・とにかくその君のHの作法を試さないことには・・・意見は浮かばない」と・・・のたまいトイレに立った振りをして・・・いつものホテルのコンシェルジュに電話をしたのだが・・・その後すぐに、そのコンシェルジュに「今の予約は無かったことにしてほしい。」とCOOLに返した。
このような女子は、まさに登山家にとって「登りたくなるような山」である。しかしそこをグッとこらえ・・・良きパートナーに巡り合うことを優先してこそ、真の登山家と言える。
登山家とは実(げ)に厳しい職業なのだ。
いよいよ君も一人前の登山家として世間から認められるようになったとしよう。
しかし、山のオスカーと呼ばれる「黄金のピッケル賞」はまだまだ先にある。
次章では黄金のピッケル賞を受賞する為のエベレストとの付き合い方をいよいよ学ぼう。
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月と山の写真
http://www.flickr.com/photos/ice-cold/
パズルのような複数写真
http://www.flickr.com/photos/jahdakinebrah/
月と船
http://www.flickr.com/photos/jahdakinebrah/