恋のデビュー12 | cracking-my-ballsのブログ

恋のデビュー12

二つの脳

良い女と出会う事ができた。当たり前だが・・・「出会って5分でセッ〇ス」は私の好きなAVの題名でしかない。

出会ってから・・・山を5分で口説けたのは、40数年の登山の中で・・・西麻布のイエローというクラブのトイレで自称「原宿の占い師」というボディコンを着た良い脚の女との一回きりである。「占いで私と出会うことを知っていた」というその末恐ろしい女の物語は、ここでは長くなる。飛ばそう。

そういうわけで、出会いの次は、いよいよデートだ。パタワン。

とうとうここまで来たな。・・・ジェダイになれる日もそう遠くない。


しかし、デートに誘えたからといって、楽しいハイキングのようなのんきな気持ちで、その日を迎えることは、当たり前だが、一人反省会の後、私のブログに頑張りましたが「借敗」でしたとのメッセを送るという残念な結果に終わることは目に見えている。女子の登山に借敗などない。あるのは乾杯か完敗の二つに一つだ。

8000m級ではないにしろ・・・登山とはハイキングではない。ハイキングウォーキングがモテないのはそのためだ。

元来、男の脳は二つしか領域がない。

下記の図は、私の知人でもある、いつもクールで仕事もできるイケメン、京介くんの脳の断面図だ。


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彼は、通勤途中の27分間で出会う全ての女を「やりたい」「やりたくない」ゾーン

に瞬時に分ける作業を毎朝行ないながら会社に向かう。

世界最速コンピューターの「京」もかなわぬ速さで、「京介」の脳は毎日約2万7000人の女性乗降客を選別している。毎日、27000人を選別しているからといって・・・何かあるわけでは決してない。しかし、男子の脳とはそのように構成されている。それは90歳になろうが、脳溢血になろうが・・・リハビリを頑張り・・・車椅子に乗りながら病院内の女子の選別を続ける。・・・男子として生きている限りこの作業は続くと言ってよい。女子から見ると頭がおかしい?

いや、おかしくない。

男子の持つ、生まれ持った機能である。呼吸することと同じであるから仕方がない。

この機能は浮気をするという事とは別のことである。

某投資家と交渉した。忙しいその投資家を捕まえ、次の商談の場所まで送迎するので、その間の刹那、私との交渉をしてほしい。と強引に弊社の社員の運転する車に乗せた。

後部座席で私と商談をする投資家は手ごわかった。

某会社のM&Aの話で・・・息詰まる駆け引きであった。

最後は・・・「株価を幾ら?」にするか・・・両者の思いは究極の掛け合いになった。

そんな・・・究極の「交渉」の際、車が六本木の交差点を通過した。

「一株・・・5万5000円でどうだ?」

「いや・・5万6500円じゃなきゃ・・・ダメですよ。」

「なら・・・cracking君・・・・55800円なら・・・どうだね?」

「・・・・」と私が悩んでいる

と・・・その時・・・

窓の外を良い女が通った・・・・



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で・・・?

「cracking君・・・58000円でいこうか・・・」

「ありがとうございます。」

「・・・・」

今まで鋭い眼光でじっと一心に前のみを見ていた投資家のはげ頭の後ろが確認できたのだから・・・

間違いない。投資家は良い女を目で追っていた・・・

百戦錬磨の投資家でも・・・極めて重要な商談中でも・・・いい女を・・・「目で追う・・・・」

そんなものだ。男とは。


さて、

なぜに、京介君を含む男の頭脳がここまで、いかに早く回るかは、「0と1」というデジタル顔負けの・・・すなわち、「やりたいか、やりたくないか」という二者択一で分けれているからにほかならない。

一方、女性の脳は三つある。

やりたい。やりたくない。

そして、どっちか分からないゾーンである。

どんなにいい男でも、女性は最初、ほとんどの男をこのどちらか分からないゾーンという男子には文字通りトワイライトゾーンである脳の領域に入れられてしまう。

女子の脳は、このトワイライトゾーンが90%を占める。

当たり前だが、今後の登山の意味とは、このトワイライトゾーンなる最も厄介な絶壁を制覇し、意味不明な4次元世界から、彼女のやりたいゾーンへと移動することにある。

そうでなければ、君は一生、このトワイライトゾーンから脱出できない・・・・恋の行先不明人となる。

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デートで使うスネルの法則


男は、すでに負けている。

何に負けているかって?

上述した京介君の脳と同様、全ての男の脳は「デートに誘う」≒「やらしてくださ」といっているようなモノだ。

どんなに遠まわしに誘おうとも、トムクルーズだろうと、さわやかな向井理だろうと・・・

デートに女子を誘うという事は・・・すみませんが・・・良ければ・・・気になさらないでほしいのですが・・・

「やらしてください」と言っているのと同義語である。

よって・・・いかにそのスケベ心を見透かされずに・・・0と1しかない二進法の脳を10進法のごとく欺くかに全てはかかる。


デートに誘う最大のミッションとは、上述した女子の「どちらともいえないゾーン」からいかに「やっても良いかなゾーン」になんとしてでも滑りこむことである。

このためには、すでに学んだファッションと同様・・・スネルの法則を屈指することが必要である。

スネルの法則?

何、すでに忘れた?

何だと!やる気があるのかね君は!

スネルの法則とは光の屈折を使い、トム・フォードでもない君をトムフォードのようなセンスのあるシャレオツな大人の男に、金もない君を孫正義に、普段は動物になど見向きもしない君をデート中に子犬を見つけた時だけムツゴロウ先生に、二進法しか計算できない君を茂木健一郎のような脳科学者に・・・

女子の脳に、「もしかしたら・・・この人・・良いかも・・・」と光の屈折を用いて、万が一の間違いを起こさせる物理学の法則であるとすでに書いた。

このスネルの法則は、何もファッションだけではない。

デートに誘う際も利用できる。例えば、

誘った店のセンスの良さや、温かみを・・・あたかも自分のセンスの良さと温かみに、彼女に屈折させ、歪曲させ感じさせる事ができる。

下記の動画を見ていただきたい。

http://www.flickr.com/photos/tommyoshima/4769688068/

私が、昔からよく使う新宿のパークのスウィートだ・・・

和と洋を絶妙にバランス良く組み合わせたジョン・モ―フォードのデザインは、落ち着きの中に洗練がある。

どうだ・・・?


まるで・・・私のセンスが上がったように思うだろう。

私は、この部屋のデザインも、頼んだワインの醸造も・・・コンシェルジュの笑顔も・・・なんら関係ない。

これがスネルの法則の威力である。


六本木に「なかむら」という寿司屋がある。銀座のあら輝や水谷も上手いが、どちらかと言うと私はこっちを良く使う。

ここの大将は私よりも若く、店を構えた当初から良く通っていたが、この店の凛とした所とマグロの巧さは格別である。

当然・・・凛としたところがない私だが、連れて行った女子は、私に凛とした気丈さを勝手に纏(まと)っているように勝手に勘違いをしてくれる。

六本木のBバーも同様、バカラの経営するバーであるが、バカラのグラスは、もらいモノでいくつかあるが、普段は、どこで買ったかも忘れた普通のグラスで焼酎を割って飲んでいる私が、この店にデートで行けば、女子は、あたかも毎日、私がバカラのグラスでガウンを羽織って、クリームシチューの上田のように葉巻片手にブランデーをたしなんでいると勘違いしてくれる。

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デートに連れていく所

下記のデータは、男が女を落とすために信じて読み漁るマニュアルなるモノを逆に女子がバカじゃないと一括したランキングである。


1位:彼女と飲みに行き、ガッツリ酔わせておいて優しく介抱する
2位:女の子からのお願い事は一度断って、お願い事を聞く代わりに何かしらの条件をつける
3位:デートにはビジネス本を持って行き、仕事ができる男を演出
4位:合コンのあとの最初のメールは「メールが遅くなったからほかの男にとられてたらどうしようと思った」で始める
5位:狙った女の子の友人に優しくして「いい人」と認識させ、友人から彼女へ「いい人」だと伝わるようにする


このランキングには、女子のコメントが付いていた。


「1位の『ガッツリ酔わせておいて優しく介抱する』は、ガッツリ酔わせていると気付かれなければ、有効だと思います。

ちなみに、「彼とまだ親しい関係にはなく、脈があるかどうかも分からないけれど告白したい」という場合は、「彼の得意な分野

…例えばスポーツや家電、パソコン周りなどについて『興味を持ったから教えてほしい』と近づき、好きなことを楽しむ時間を共有することで彼の好きなことを一緒に楽しみながら、徐々に距離を縮めていくといい」とのこと。いずれにせよ、素直な気持ちで彼とのデートを楽しみ、それを彼に示すことが大切なのですね。


ここから我々ジェダイを目指すモノが解析しなければならないことは、

第一点に、「ガッツリ酔わせていると気付かれなければ、有効だと思います。」と言うコメントだ。何度も書いているが、むりくりゲームなどで酔わせ・・・どこぞの柔道家のように背負って部屋へ・・・というのでは、名誉市民剥奪どころか、スタタン大学を懲戒免職だ(笑)

これは前章で書いた通り、三つのセンテンスの組み合わせで話を長く聞いてやることで、酒好きの子なら勝手に自ら飲んでくれる。男が進める必要などない。

問題は、勝手に酔っ払った女子を介抱する際に解放(終電かタクシーに乗せてやり家に帰すか)するか快方(快い旅に連れていくか)にするか・・・その女子の気持ちを察する必要がある。

文字通り・・・その場が来たら・・・はたしてどちらなのか?・・一瞬の判断を尖ったナイフのように研ぎ澄ませて判断しなければならない。俺は、どちらのゾーンなんだ?・・・これぞ登山での生死・・いや精子を分ける。


第二点に、最初のデートではアウェーに近づくなと言うことである。

私のお勧めだからといって新宿のパークを使ったこともないのに予約し、いったこともない広尾のイタリアンに女子を誘っても、なんらゴールは奪えない。

20代の若者が、白金台の利庵で昼間っから日本酒を引っかけながら「ざるそば」を食っていても粋どころか不気味な事と同じように、自分に似合わないところには最初のデートでは行かないことだ。

同様に、あなたがタイ人でもない限り、いかに上手いからといって、ここのプーパッポンカリー(カニのカレー炒め)がめっちゃ上手いんだよ。などと嘘ぶいて、最初のデートで恵比寿のMAI-THAIに連れていくのはどうかと思う。


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接待の場所

先日・・・「ある人物Bを接待したいのだが」・・・と投資家Aから仲介を頼まれた。

その人物Bさんは、私の親しい人物だったので、投資家Aは私に紹介しろと頼んできたのだ。

で・・

私は忙しいBさんに、半ば強引に時間を空けてもらい・・・私、投資家Aとの会食に誘うことにした。

「〇〇さんの時間が取れました。」

「オオ・・・そうか・・crackingくん・・ありがとう。」

後日、投資家Aは、高級レストランを予約しといたぞ。と連絡してきた。

行ったことがないレストランだったので、ネットで調べてみた。

確かに高級そうだが・・・センス・・・つまり内装と料理がありきたりな・・・良くあるホテルのレストランみたいなところだった。

「どう思う?」

と投資家Aに問われたので・・・

正直・・・「いまいちですかね(笑)」と答えた。

Bさんの年齢は私ぐらい。都心のインテリジェントビルにオフィスを構えているコンサルティング会社の社長。着ているスーツもいつもセンスがある。遊び人ではないが、仕事柄・・・片っぱしから・・・都心の流行りどころは行っている。女子にもモテル。

実は接待は、デートに似ている。

女子をレストランに連れていく時、どこのレストランに連れていくかは、その女子が女友達を次回に連れてきて「どう?いいお店でしょう・・・」と自慢できるようなところがベストだ。

同様に、男同士の接待でも・・・「お!・・・センスの良い店・・・知ってるんですね・・・今度彼女を連れてきます。」

と接待相手に思わせるような店に連れていくことが大事である。


男同士だから・・という理由で「どうだ高級だろう・・・金はかけました」というだけではいけない。

私はVC(ベンチャー・キャピタル)という仕事柄、接待される場合も多い。その時・・・接待された店のセンスは、かなり重視する。

連れて行かれる店のセンスで、その人の「都心センス度」が分かるからだ。

投資家Aに

「じゃぁ・・・なんかいいところ知ってる?」

と言われ・・・そのBさんが行ったことがなさそうで、しかもこの12月・・・どこのレストランも予約でいっぱい・・・最先端だと取れそうもない。

ちなみに、私は男同士では、基本フレンチは外す。よっぽどカジュアル感があるフレンチなら別だが、フレンチで接待は欧米ではもちろん多いが、日本だとモーホー扱いにされかねない。というか私は気にしないが、その場の客層によっては相手が気にする可能性がある。で、和かイタリアンと言う事になる。当たり前だが、合コンが有るようなところは論外である。

しばし考えて

ここ はどうです?」

と進めてみた。

できたばっかの店ではないので、12月の今でも予約は取れそうだ。個室ではないが雰囲気は高級すぎず、カジュアル過ぎず。ウッドの雰囲気が落ち着いているし、席と席の間も申し分ない。場所は広尾の天現寺の交差点。

客層も近くに住む金持ちでセンスの良い夫婦やカップル、外人といった人々が集まる。

投資家Aは迷った挙句・・・私の推薦する店ではなく自分で選んだ高級フレンチを選んだ。

私も同意した。これは、微妙な選択だった。

第一に投資家Aにとって、私の選択した店は行ったことが無いので当然アウェーとなる。

第二に、今回の出席者全員が喫煙者である。私の押したレストランはテラスは喫煙だが、店内は禁煙である。

これは極めて重要である。喫煙者である私は、投資をもらいたいベンチャー社長に良く接待に誘われるが、禁煙のレストランだと、その禁煙をうまく使う。もちろん、2時間ぐらいの商談や女子とのデートでも、ずっと吸わないことぐらいできる。しかし、詰まらないベンチャー社長の接待の時は「タバコ吸ってくるは・・・」とプレゼンの最中に席を立つ。わざとだが・・・つまり・・・逆の立場で考えれば・・・席を立たす口実を与えることになる。

もちろん、私が禁煙者を接待する場合は、何時間だろうと吸わない。

第三に、今回は私の接待ではない。投資家Aには商談をまとめてもらいたいが、究極・・・私の選択で商談の成否に影響を与えたくないと思った。


接待は金儲けの延長、自身の商売の押し売りの延長と考えて失敗する者が多い。同様に金をかければ良いと思って失敗する者も多い。

接待は、オフィスでは見せられない自身の違った一面とセンスをいつも合う仕事場と違った雰囲気で表現する場である。

その場合でも、最も重要な点は、「相手の気持ち」を察することにある。

商談を成功させようとするあまり、自分の価値観の押しつけになってしまっては、上手くいかない。自分の商売のしやすい場所にあまりになりすぎると、相手に嵌(は)められた感が漂う。

相手が行きたいというところと自身のホームを上手く合致させるかが接待のマーケティングである。

デートも同様。相手の気持ちを考え、且つ自分の表現・・・

難しい?

そうだ、難しい。

簡単にスネルの法則を若者に熟得されては、私らオヤジは困るからな(笑)

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料理の上手いやつはモテル。なぜだか分かるか?

料理は丁寧に作らなければ上手くならない。

恋も全く一緒だ。

女子に君を好きになってもらう「プロセス」を丁寧に創り上げなければ、登山は上手くいかない。

男子は、えてして・・・やったとかやれなかったというゲスな結果論に走りがちだが、

女子にとって恋とは結果ではなく、恋に至るプロセスが最も大事であると心に刻もう。

山登りとはプロセスを楽しむことである。

自身が楽しめれば、結果は常に後から付いてくる。

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