癌治療最先端 サイバーナイフ(CyberKnife)現状報告 | 東京リーシングと土地活用戦記

東京リーシングと土地活用戦記

ニーチェ・ツァラトゥストラの言葉「神は死んだ、神なんかもう信じるな」「強い風が吹く所に一人で立て!そこは非常に厳しいけれど、人間自分自身が主人公だ!風を受けて孤独になれ!」「真理などない。あるのは解釈だけ」いいねー。スバム読者申請コメント削除します。

★東京・リーシングと土地活用のビジネス戦記


◆多方向からの照射が可能
6つの関節を持つロボットアームに小型化されたリニアック(X線直線加速器)が装着され、多方向(最大1200方向)から正確に病変に照射することが可能です
周りの正常な部分は傷つけず、腫瘍の消去や異常な血管を治療する効果があります
患者様は寝ていただくだけで、何の痛みもなく治療を受けていただけます





サイバーナイフ(CyberKnife)現状報告と設置医療機関
この記事は、過去にLivedoor Blogに掲載(2009年3月8日)したものを修正し再掲載しています。
日本医療情報公開推進協議会

<NEWS>
がん狙い撃つ サイバーナイフ(2008年8月8日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20080808-OYT8T00491.htm


テーマとして取り上げたい先端医療NEWSが思ったより少ないようです。その為だけでも有りませんが、ブログを書くことがなかなかできません。そこで、日本ではあまり取り上げる機会の少ない「コンピュータ支援手術システム」とその現状について、不定期で連載をしてみようと思います。



以下新聞2008年8月8日YOMIURI ONLINEより引用掲載
「肺や肝臓… 胴体も対象に

 がんを狙い撃ちする放射線治療ロボット「サイバーナイフ」が、肺や肝臓のがんにも使えることになった。従来は頭と首(頭頸(とうけい)部)のがんに治療対象が限られていたが、胴体のがんにも使用が認められた。各医療機関での準備や最終的な手続きを経て、早ければ年内に保険を使った治療が始まる見込みだ。(山崎光祥)

サイバーナイフは、六つの関節で自在に動くロボットアームの先に、エックス線の発射装置(直線加速器)を取り付けた治療機器。画像診断のデータを基に、病巣の位置を正確にとらえ、様々な角度から少しずつ放射線を当てて、がんだけに高いエネルギーを集中させる。がんをたたく効果が高い一方、周囲の正常組織への影響が少ない。こうした治療法は「定位照射」と呼ばれる。

 国内では1996年に装置の販売が承認されて以来、頭や首のがんに威力を発揮してきた。年間600以上と世界一の治療件数のある横浜サイバーナイフセンター院長の佐藤健吾さんは「治療に伴って吐き気が出ることもあるが、通常の放射線治療に比べ、副作用は格段に少ない。手術が難しい幼児や高齢者にも有効」と話す。

 この治療機の特長は、呼吸などに伴って病巣の位置がずれても、1センチ四方の範囲内なら、巡航ミサイルのように追尾できることだ。軍事技術を転用しており、0・5ミリ程度の精度で病巣を撃ち抜く。本来なら、ほとんど動かない頭頸部のがんだけでは“役不足”だった。

 今年6月、治療対象が胴体のがんに拡大された。各施設は、肺がん、肝臓がん治療のためのソフトウエアの追加など準備を進めている。肺がんは、日本人男性で最も死亡率が高いがん。早期なら、米国ではサイバーナイフにより、がんを抑え込む率が2年間で6~7割と、手術に劣らないとのデータもある。患者は、全身を固定する特殊なマットに寝ているだけで、30分前後で治療が終わる。治療にかかる期間は3~5日ほどだ。

 メーカーは、前立腺、膵臓(すいぞう)、骨がん(転移を含む)や乳がんの治療にも保険適用を求め、来年1月以降に厚生労働省への申請手続きを行う予定。前立腺は、膀胱(ぼうこう)に尿がたまる時などに動くため、サイバーナイフの能力が生かせるとみられるがんの一つだ。

 ただ、様々な角度から放射線を当てる定位照射では、量は少なくても照射の範囲が広いため、数年から数十年後に新たながんが発生する可能性も指摘されている。今後、長期的な効果や副作用の検証が必要だ。」(つづく)

<NEWSの背景>
1.CyberKnife(サイバーナイフ)って何?
サイバーナイフは、定位放射線治療装置のひとつで、コンピュータ制御のロボットアームに軽量で高線量照射が可能な放射線照射装が装着されており、脳腫瘍ならびに頭頚部がんを主な治療対象としています。

定位放射線治療は、高線量の放射線ビームを正確に病巣に照射し、周囲の正常細胞を温存したまま体内の腫瘍細胞を破壊する低侵襲(身体にダメージの少ない)治療法で、従来の外科治療のような、全身麻酔、切開・剥離・摘出などの手術操作、長期の回復時間などは一切不要です。

2.ガンマナイフとどう違う?
定位放射線治療にはサイバーナイフ以外にガンマナイフやエックスナイフなど複数の装置があります。その中でもガンマナイフは、精度の高さからわが国でも広く普及しています。ただし、ガンマナイフには次のことが欠点として指摘されています。

(ガンマナイフの欠点)
・頭頚部領域の病気のみが治療対象なこと。
・蓋骨に直接金属ネジを刺入して金属フレームを固定した状態で画像検査、治療計画、ガンマナイフ治療の一連の操作を行う必要があり、およそ半日にわたりかなりの精神的かつ身体的苦痛が伴うこと。
・金属フレームを装着する必要性から、数日間にわたる分割照射が不可能なため、径が約2.5cm以上(腫瘍体積が約10ml以上)の脳腫瘍ならびに視神経や脳幹などの近傍に存在する脳腫瘍の治療が不可能なこと。
サイバーナイフでは、これらの欠点は全て解消されています。つまり、頭頚部だけでなく米国では、肺がん、肝がん、膵臓癌、前立腺がんに対しても広く治療が行われています。(日本では厚生労働省の認可待ち)

3.サイバーナイフの対象疾患
(1)脳腫瘍
 ・良性脳腫瘍:脳下垂体腫瘍、聴神経腫瘍、髄膜腫、頭蓋咽頭腫、血管芽腫など
 ・原発性脳腫瘍:悪性神経膠腫など
 ・転移性脳腫瘍:各種転移性脳腫瘍
(2)その他の頭蓋内疾患: 脳動静脈奇形
(3)頭頚部がん
 ・鼻・副鼻腔がん (上顎洞がん、飾骨洞がん、前頭洞がん、蝶形骨洞がん、鼻腔がん)
 ・唾液線がん (耳下腺がん、舌下線がん、顎下腺がん)
 ・口腔がん(舌がん、歯肉がん)
 ・咽頭がん(上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん)、
 ・喉頭がん、
 ・頚部食道がん
 ・聴器がん(外耳がん、中耳がん)
(4)転移性脊髄腫瘍: 転移性頚髄腫瘍
(肺がん、肝がん、膵臓癌、前立腺がんなどについては厚労省の認可待ちです。)

4.治療期間は?
多くの場合、1回照射(1日)または3回照射(3日間)です。通常は入院治療しています。治療前に2-5日間程度入院し、検査や準備をします。総入院期間は概ね7-10日間です。

5.医療費は?
サイバーナイフ治療関連だけでは63,000点(630,000円)です。これには保険診療が適用されます。たとえば2割負担の方は、126,000円の自己負担となります。1回照射で治療しても3回照射で治療しても同額です。一般的には、治療計画のために撮影する造影CTの費用も含まれます。入院・各種検査・外来診察などの費用は別途必要となります。


N



<リソース>
Accuray Inc.(アキュレイ社)http://www.accuray.com/
アキュレイ社は、本社が米国カリフォルニア州にあり、がんと診断された人々に専ら提供する放射線外科分野のグローバルリーダーです。サイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置を開発、販売しており、同装置は脊椎、肺、前立腺、肝臓、膵臓など頭蓋外腫瘍を含めて、放射線外科手術の恩恵を拡大しています。サイバーナイフは今日まで世界の4万人余りの患者の治療に利用され、現在は米州、欧州、アジアの有力病院に130機以上の装置が設置されている。

1.Accuray Incorporatedで公開している日本の納入医療機関(19)
1.藤元早鈴病院(宮崎県)
2.五福脳神経外科 富山サイバーナイフセンター(富山県)
3.日本赤十字社医療センター サイバーナイフセンター(東京都)
4.関東脳神経外科病院(埼玉県)
5.厚南セントヒル病院(山口県)
6.熊本放射線外科(熊本県)
7.九州大学病院放射線科(福岡県)
8.大分岡病院(大分県)
9.岡山旭東病院(岡山県)
10.大阪大学医学部附属病院放射線治療科(大阪府)
11.済世会今治病院(愛媛県)
12.聖麗メモリアル病院付属 脳神経外科 聖麗ひたち日立サイバーナイフセンター(茨城県)
13.新緑脳神経外科 横浜サーバーナイフセンター(神奈川県)
14.新生病院 大阪北摂サイバーナイフセンター(大阪府)
15.蘇生会総合病院 サイバーナイフセンター(京都府)
16.塩田病院附属 福島孝徳記念クリニック サイバーナイフセンター(千葉県)
17.戸畑共立病院(福岡県)
18.おか脳神経外科 東京サイバーナイフセンター(東京都)
19.津島市民病院(愛知県)

2.関連情報
日本放射線腫瘍学会


 癌治療の最先端です。

 アメリカ、スタンフォード大学の教授の作とか、

 従来の手術では、難しい部位にも、多方向(最大1200方向)から、

 正確に病変に照射することが可能、

 周りの正常な部分は傷つけず、腫瘍の消去や異常な血管を治療する効果あり、

 日本でも、日赤他いろいろなところで利用されています。

 保険の適用にもなるので、ありがたいですね!!