とってもアメリカンな911体験 | あばよ アメリカ ~アメリカの嫌なとこ100選~

とってもアメリカンな911体験

予定を変更して、たった今起こった出来事。



911に電話して、救急車を呼んだ。
ルームメイトが体の異変を訴えたからだ。



911とダイヤルして、住所を言うまでは冷静だったのだが、
いろいろ聞かれるうちに、911に電話している事実に焦りだした。



焦るアタシを察知して、
対応してくれた女性が、日本人の通訳を呼んでくれた。
日本語を話す男性が出たが、これが使えない。
日本語が下手だし、なぜか慌てている。



「ちゃんと訳して!YES or NO?」
って怒られちゃってるし。



「救急車が今そっちに向かっているから。もう着くから。」
って言われてから、結構かかったな。
アパートの下に着いたって言われてからも、結構かかったな。



ドアを開けて、廊下に顔を出し、エレベーターを見つめ、
救急隊員の到着を待つアタシ。



エレベーターが開いて、人が出てきた。



あれか?
あれ。違うかな。
何やら雑談している。
笑い声まで聞こえる。



いや、でも担架みたいの持ってるな。
やっぱ、そうだ。
「こっち、こっち!」
大声で呼ぶけど、慌てる様子なし。
のーんびり歩いてくる。


え?こんなんなの?
こんなんでいいの?
こんなときまでのんびり屋なの……。



ま、電話で症状伝えてあるから、
重症じゃないと思ってるんだろうけど。



真っ白な顔で、動くこともできなかったルームメイトは、
顔色も人間のものに戻り、さっきよりだいぶマシになっていた。
救急車が来ると思ったら、ちょっと安心したらしい。



症状を聞くと、
「それはインフルエンザの症状だよ。」
と言う。
「どうする?病院行く?」
と言われたけど、だいぶ楽になったようなので、丁重に断った。



断った後も、いくつか質問をする救急隊員。
その間も、僕のワイフは日本人だとか、雑談交じり。



いや、彼女、病人なんですけど。
たぶん冗談に付き合える余裕ないと思うんだけど……。




日本帰国まであと33日……




いやー、アメリカで救急車呼ぶとは思わなかったよ。
なんかわかんないけど、すげーアメリカっぽい体験だったな。
アタシ、一人で焦っちゃって、ばかみたい……。

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