日本人好きのアメリカ人
日本人に、いわゆる「ガイ専」(外国人専門)と呼ばれる人たちがいるように、
ここアメリカにも、日本人好きな人が結構いる。
ここにいる、ほとんどの日本人の女の子に
声をかけ、ナンパしているであろう人物がいる。
友人たちの間でも、彼は有名だ。
ダウンタウンの決まった場所に彼はいる。
割と背の高い白人。
顔は、残念ながらあまり覚えていない。
覚えていないくらいだから、大したことはなかったんだろう。
アタシはこの男に2度も同じ場所で声をかけられている。
1度目はアメリカに来て、まだ間もない頃。
2度目は去年だった。
このときは、「まだやってんの、あんた。」とあきれて、
振り向きもせず、無視。
なぜ、同じ男だとわかったのか。
それは、ナンパの手が全く同じだったから。
彼のナンパの手段はこれだ。
まず第一声が
「こんにちは。」
ここで、想像していただきたい。
あの外国人独特の発音、アクセントは”ニ”に。
そして、頭の中でぜひ言ってみてほしい。
さん、はい!
「コンニ~チホワ~。」
うぅ~、さむっ。
日本人なら、つい振り向いてしまうところ。
現にアタシは、1回目のとき、振り返ってしまった。
だって、外国人が日本語習ってるってなんか嬉しい。
と、思ったアタシが甘かった。
次に何を言ったか。
「ここにどのくらい住んでるの?」
と、聞いてきた。
日本語で、ではない。
思いっきり英語で。
「こんにちは」だけかよっ!
日本語習ってないんかいっ!
こんなテに引っかかる女がいるのかね~。
と思ってたら、どうやら結構いるらしい。
だから飽きもせず同じ場所で何年も同じ手でナンパしてんだろねぇ。
声をかけられる時の日本語ベスト3
1、こんにちは
2、ありがと
3、すみません
「すみません」?
なにっ!なんか悪いことしたのっ!
と、問い詰めたいところだが、時間の無駄なので無視。
日本語に興味があるフリして近づいてくる男多数。
どうせならもうちょっと勉強してこいっ。
中途半端に日本語使うんじゃねぇ。
そもそも、こっちの人間は、ちょっと知ってるくらいで、
「○○語できる」って堂々と言う。
その自信はどこから来るんだ?
やまとなでしこの皆さん、お気をつけになって。
日本帰国まであと76日……