「顔はその人の体質の名刺である。気質は体質と顔によって作られる」これは、有名な精神科医・クレッチマーの言葉。観相学の藤木相元さんだと「顔は脳の看板である」となるそうです。

この人の顔をテレビ画面で見る度にチャンネルを変える女性を何人か知っています。嫌悪感を与える顔とは自民党石破幹事長です。顔立ちや素質は先祖からの継承に始まるとは言うけれど(哲学者プラトンの言葉)、ますます時代劇の悪代官顔になってきた。

世紀の悪法「特定秘密保護法案」に反対する市民団体のデモについて、彼は自分のブログで「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」と書いた。彼の本音がポロリと出ましたね。今回の法案の意図は、こうした反政府運動を制限するのも含まれていると思います。東京新聞にあるよう「安倍政権がもくろむ原発再稼働反対のデモも〚テロ〛とみなされかねない」につきます。だから、石破幹事長の発言は失言ではなく本音なのです。さすがに、身内の官房長官が否定し、隠れ自民党である「みんなの党」の渡辺代表も「軽率のそしりは免れない」とコメントするとすぐに陳謝した。でも、「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と反省ゼロです。国民の声を聞く耳を持たない石破幹事長は民主主義が分かっていない。政治家を選別する選挙が三年間はないのだから、国民はデモで抗議するしか術がない。

「正当なはずのデモ活動が〚主義主張を強要した〛としてテロに認定され、取り締まりの対象になってしまうとしたら、そんな国家が民主主義体制と言えるのか」(東京新聞社説)

 名古屋大学名誉教授の森英樹(憲法学)氏の「テロ対策というのは秘密を無限拡大させるキーワードだ。テロリストを捕獲するためといえば、スピード違反を撮影するカメラも秘密指定できてしまう」(朝日新聞) 

 安倍政権が秘密保護法案の成立を急ぐのは、時間をかければ危険性や欺瞞が露見してしまうからだ。今回の石破発言は、そのまま安倍首相の胸中だろうと思う。

60年安保の時、祖父の岸信介元首相は国会を取り巻いたデモの数を見て「殺されるなら本望だと死を意識した」と安倍首相は著書に書いた。笑わせちゃいけない。実際は、恐怖心に震えていたのが事実だ。そこで出た台詞が「後楽園球場ではプロ野球を観戦する民衆だっている」というトンチンカンなもの。どこまで祖父を美化するのだろう。

官邸前で続く脱原発のデモも二年近くになる。慶応大学の小熊英二教授も「毎週抗議を持続しているのは世界でも例がなく、奇跡に近い」と高く評価している。たまたま、選挙で勝利したからといって、自民党に白紙委任されたわけじゃない。秘密保護法案なんか公約にもなかった。

さて、最後に石破幹事長の観相を藤木さんの著書「顔相運 脳が顔をつくり、顔が運を呼ぶ」(プロスパー企画)から紹介したい。石破幹事長の特徴なのは、あの「下三白眼」だ。眼球が上に片寄り下方の白眼が多く見える。彼の人相の悪さはこの眼にある。

「常に人の顔色を見て暮らし、不満にさいなまれた生活の中で、自我と物欲心を高めた。エゴで意固地。人を裏切り、孤立しやすい。女性へのやさしさが少ない」

 もうドンピシャリです。そして、アドバイスとして「無理が通れば道理が引っ込む(道理にはずれたことが世に通用すると、道理にかなったことが行われなくなる)との諺がある。強引に我を通したり、パワーだけで突っ走るのは逆に不利。エゴを捨て、人が頼ってくるように」しなさいと藤木さんは書いています。藤木さんは、学徒動員で航空隊に入り、鹿児島から沖縄戦に参加。奇跡的に生還した。記者時代に等々力の自宅へ何度も通い、芸能人や著名人の観相をお願いした。私の父親より二歳上で、よく戦争の話をした。1999年に書かれた本だが、石破顔相は見事に的中している。野党は、参議院で徹底的に石破幹事長を攻撃し、悪法を廃案に追い込むべき。参議院の存在が問われている。しかし、人は見た目が9割とはけだし明言だ。