2008年8月のOECD景気先行指数から | COTレポートの読み方

2008年8月のOECD景気先行指数から

2008年8月のOECD景気先行指数から

・・・G7の景気先行指数は14カ月連続の低下!実態経済は悪化中!


近年、OECD(経済協力開発機構)が算出する景気先行指数が市場関係者の間で注目されています。これは主要な経済指標からOECDが作成した景気先行指数です。


先週に8月分の数値が発表されています。足元の主要国の景気の現状をみるために、OECD景気先行指数を確認しておきましょう。


下記はG7の景気先行指数です。8月は0.9560となり、前月(0.9645)に比べて0.0085ポイント低下しています。14カ月連続の低下です。先進7カ国の景気は悪化中です。景気後退局面にあります。


1014G7の景気先行指数


 下記はOECD加盟国の景気先行指数のチャートです。8月は0.9579となり、前月(0.9653)に比べて0.0074ポイント低下しました。15カ月連続の低下です。


1014OECD諸国の景気先行指数


 下記は米国の景気先行指数のチャートです。8月は0.9698となり、前月(0.9751)に比べて0.0053ポイント低下しました。14カ月連続の低下です。米国は景気後退局面にあります。


1014米国の景気先行指数


 下記は英国の景気先行指数のチャートです。8月は0.9535となり、前月(0.9641)に比べて0.0106ポイント低下しました。14カ月連続の低下です。英国は景気後退局面にあります。


1014英国の景気先行指数


 下記はドイツの景気先行指数のチャートです。8月は0.9448となり、前月(0.9650)に比べて0.0202ポイント低下しました。15カ月連続の低下です。ドイツも景気後退局面にあるようです。


1014ドイツの景気先行指数


 下記は日本の景気先行指数のチャートです。8月は0.9429となり、前月(0.9523)に比べて0.0094ポイント低下しました。3カ月連続の低下です。5月の上昇は一時的なものでした。日本も景気後退局面にあります。
 
1014日本の景気先行指数


 OECD算出の景気先行指数は株価とも相関関係があると考えられます。いくつかチャートを掲載しますので、参考にしてください。


1014OECD諸国の景気先行指数2

 

1014米国の景気先行指数2

 

1014日本の景気先行指数2

 

 OECDの景気先行指標から判断する限り、株価の本格的な反発にはまだ時間がかかると思われます。

 


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