原油と金の長期推移のチャート | COTレポートの読み方

原油と金の長期推移のチャート

国際商品市況の高騰が続いています。世界経済はインフレの時代となっています。


ここで原油価格(WTI・現物価格)と金価格(ロコロンドン・現物価格)の1940年代以降の長期チャートをみてみましょう。


下記はWTIの長期チャートです。1946年には1バレル=1.17ドルだった価格が、現在では140ドルに迫るまで上昇しています。

 

0609WTIの推移

 

 下記は金価格の長期チャートです。1940年には1トロイオンス=33.85ドルでした(金本位相場制のため固定価格)。それが現在では900ドル前後まで上昇しています。

 

0609金価格の推移

 

 1940年以降インフレ率が高い時期がありましたから、単純に価格を比較することはできません。そこで1980年の米ドルの実質価格(FRB算出)で調整した数値を計算してみました。1980年の米ドルの価値で測ったそれぞれのチャートは下記の通りです。

 

0609WTI(1980年基準ドルベース価格)の推移

 

 1980年基準のドルベース価格は、5月末時点で1バレル=96.87ドルとなっています。

 

0609金価格(1980年基準ドルベース価格)の推移

 

 1980年基準のドルベース価格は、5月末時点で1トロイオンス=652.72ドルとなっています。
  金については米ドルの下落を考慮すれば、まだ上値余地はありそうです。

 

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