ドル円の購買力平価(2008年4月時点) | COTレポートの読み方

ドル円の購買力平価(2008年4月時点)


外国為替相場の決定理論のひとつとして購買力平価(PPP)があります。日本と米国の4月までの物価指数を用いてドル円レートの購買力平価を試算してみました。


前提として、日本および米国の経常収支がほぼ均衡していた1980年10~12月を基点とし、インフレ率として消費者物価と生産者物価(日本の場合、国内企業物価)を採用して試算しました。


下記がそのチャートです。購買力平価1は国内企業物価と生産者物価で計算した値、購買力平価2は消費者物価で計算した数値です。


 2008年4月時点では、購買力1は1ドル=101.45円(前月に比べて0.40円のドル高円安)、購買力平価2は1ドル=107.88円(前月に比べて0.76円のドル安円高)と試算されます。


0602ドル円の購買力平価01


 下記は1990以降のチャートです。それぞれの値とプラスマイナス1標準偏差の値をプロットしています。


  直近では購買力平価2の方向に近づいています。

 

0602ドル円の購買力平価02


 下記は、購買力平価1および購買力平価2からの乖離率を示したチャートです。

 

0602ドル円の購買力平価03

 

0602ドル円の購買力平価04


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