本屋さんの文庫本コーナーで偶然見つけて、そのタイトルに惹かれて読んでみました。

僕はあまり難しい熟語ばかり並んでいる本は苦手なほうなのですが、この小説はいい意味でとても読みやすいシンプルな文章で綴られていて、すぐにその世界に吸い込まれていきました。

解説で重松清さんも書いているけれど、この小説は恋愛をメインで描きながら、人が前に進もうと歩き出す瞬間の美しさが描かれていて、とても心に響きました。幾つになっても、人が苦悩を抱えながらも前へ進もうとする姿は、胸を打ちます。

人と出逢うのも、人と別れるのも、人と向き合うのも、どれも勇気がいるし、エネルギーもいるけれど、なんだか「前を向いて歩いていきたい」そんな気持ちにさせてくれる一冊との出逢いでした☆