今日の朝日新聞朝刊23面に、昨日このブログでもお伝えした「八尾市吹奏楽フェスティバル」に、10~40代の男女54人でつくる(八尾市の3つの中学校の吹奏楽部OB)「いまけんバンド」が恩師、今中健司先生に教わった行進曲を演奏した事についての記事が掲載されました。
実は昨年の9月13日、私の娘が八尾中学校・吹奏楽部の一員として大阪府マーチングコンテストに出場しました。
(以下、朝日新聞の記事から転載です)
八尾中吹奏楽部の顧問の今中健司先生(当時49歳)は、その1週間ほど前から37度台の熱が続いておられました。それでも、毎朝7時からの早朝練習には休まず参加されておられました。
今中先生の奥様が「朝練、休んだら」と勧めても、先生は「子どたちがやる、って言ってるねん。おれのクラブとちゃうねんから。子どもたちのクラブやねんから、おれは行く」と譲らなかったそうです。
コンテスト当日。先生は、いつもと同じようにリズムに合わせて体を揺らし、指揮棒を振られました。
結果は金賞ゴールド
関西大会出場が決まりました。しかし、演奏後の恒例の記念撮影には先生の姿はありませんでした。39度2分の高熱と激しい頭痛に襲われ、保護者の運転する車で会場を後にされていました。
検査の結果は、「急性骨髄性白血病」
午後10時には脳内出血で意識を失い、3日後の16日午後にお亡くなりになられました。翌日の通夜には、駅から葬儀会場まで教え子ら約3,000人が列をつくりました。
今中先生の奥様は、こう振り返ります。
「ドラマの金八先生みたいな人でした。夫として、父親としては、いろいろ思うところもありましたが・・・・・」
最後に私から一言だけ
「ご家族の方には申し上げる言葉も見つからず、大変お気の毒でなりませんが、きっと今中先生は 子どもたちに、仕事に熱中し、没頭し、忙しすぎたのかも知れません。
そこに大いなる使命を感じてらっしゃったんだと思います。
そして、私の娘を含め今中先生に教わった生徒たちには、一生涯忘れえぬ思い出として胸に刻まれることでしょう・・・ご冥福をお祈りいたしております。本当にありがとうございました。」