私は男に生まれたかった、と思ったことがありません。

心から、女性に生まれてよかった、と思っています。


恵まれた人生(ここまでは)であったことは否定しません。


誰もが振り向く美人ではないけど、たまに振り向いてくれる人(笑)はいたし、

高校卒業後にアメリカの大学に行きたい、といったときに、「女だから」と反対した家族も友人もいなかった。


アメリカの大学卒業後は大手金融の本社部門。

ある意味女性の「活用」には一番先進的な環境。

セクハラ、パワハラ、マタハラ、すべて何もなく。

まあ、セクハラなんかは受け止めようによっては、、はあったかもしれませんがニヤリ


産休、育休、

待機児童問題のさなか、なぜか問題なく保育園にも受かり、

復帰すれば時短勤務、

挙句の果てには新しくできた配偶者転勤休職制度、なるものにのっかり、休職して、いわゆる駐妻(駐在員の妻)に。


女性のための制度総ナメ。

そして、健康面でも、

妊娠、出産、つわりすらなく。

さすがに陣痛のさなかには一瞬女としての運命を呪いましたが、かわいい息子がでてきて、その呪詛は一瞬で撤回しました。

 

って書くと、ほんと恵まれていて、

そんなお前に女の苦労がわかるかと言われればそれまでかもしれませんが、

それなりに苦労もしました。

と言っても説得力ゼロかもしれませんが。

とは言え、

いや、まあ、だって、

男性の方が人生大変だな、って思うんです。

 

日本の男性なんて、というか先進国の男性なんて、
基本、上を向くことしか許されてないかわいそうな生き物。
小さい頃はスポーツか、勉強か。
芸術系なんて、よっぽどのレベルにならないと変な目で見られる。
大人になれば、働くしかない。
今でこそ、育メン、なんて言葉がでてきたけど、それも仕事と育児の両立。
しかも顔はごまかせない。
背を高くみせようと、シークレットシューズでも履こうものならバカにされ。
 
女性は、
小さい頃は、ピアノもよし、バレエもよし、水泳もよし、サッカーもよし、お勉強もよし。
大人になれば、
専業主婦もよし、
仕事一筋キャリアウーマンもよし、
仕事と家事育児と両立、ゆるキャリもよし、
仕事と家事育児と両立、スーパーウーマンもよし
顔は化粧でごまかせる。
小さくてもヒール。もしくは小さくてかわいくもなれる。背が高い女性もかっこいい。


女性の方がよっぽど多様性が認められてる気がするんですよね。

女性が家庭に縛られる以上に、
男性の方が仕事に、というか、男性は外で稼ぐべき、という観念に縛られている気がします。

まぁ、上を向くように育てられているので、
その点を苦痛に思う男性がどのくらいいるのかはわかりませんが。

家庭を顧みず、好きな仕事に全力をそそげるのは羨ましくもありますが、
逆に家庭に全力を注ぐ、という選択肢がないのはかわいそうな気もします。
専業主夫、なんて、やっぱり受け入れられてないし。
そういう私も、稼ぐ気がない夫なんていりません(笑)

女性解放運動ならぬ、
男性解放運動、とか起こらないかな。
男性を職場から解放せよ!とか。
稼ぐのは男の仕事、と押し付けるな。とか。
男のプライドがそんなことさせないか。。

個人的にはフェミニズム運動はこの辺で終わりにしてほしい。
男性が男性解放運動にめざめてしまったら、
女性の専業主婦、という選択肢が奪われてしまいそうだから。
現に「女性の輝く社会」という美名のもとに、
女性を外で働かせ、かつ子どもも産ませよう、という国家プランが着々と進行中ですからね。

私は基本的には女性も仕事をしたらいいとは思うけど、専業主婦、という選択肢も残っていてほしい。

まぁとにかく、女性の多様な選択が認められる世代に生まれ育って、本当にラッキーだったと思うのです。

ひと昔前だったら、
女の子が留学なんて、
総合職なんて、
結婚しても働こうなんて、
子どもを預けて働こうなんて、
夫が駐在になっても図々しく戻ってこようなんて、

だったと思います。
先人の苦労に心から感謝。
先人、と言っても、現に職場にいる上司の世代だったりするんですよね。

あまり制度にのっかってダラダラ役に立たない人材になると、先人の女性たちに申し訳ないですね。

とりあえず、
選択肢の多い
女性、万歳!
光を当てられなくても、一人一人の選択をして、輝いてる女性はたくさんいます。
選択肢を与えてくれる日本社会よ、ありがとう。
 
Happy International Women's Day!

ちなみに、世界を見渡すと、本当に悲惨というしかない環境に置かれている女性がたくさん。

より多くの女性が、
自分の産まれた性を愛せる世界になりますように。

そして男性が、
男性解放運動にめざめずに、女性に尽くし、家族を養うために働き続けてくれますようにニヤリ