真宗の墓地見た後の冬桜
おしくらまんじゅう枝の混み合う冬桜
立ち止まる人の瞬時に冬桜
一年の計を破りて冬桜
三日後も変らぬ姿冬桜
青空を引き寄せている冬桜
冬桜近くで魚焼く匂い
冬桜の例句意外に多い。
散りしくといふことのあり冬桜 行方克己 知音
冬桜咲きゐる吉備津詣かな 上田土筆坊
水音のそこだけ消えて冬桜 清水衣子
冬桜常陸風土記の空青し 原 和子
冬桜相模の湾を一望に 山本 幸代
冬桜皇女の墓の傍に咲く 小玉真佐子
冬桜見に来て地酒買ひにけり 下山宏子
一瓣を吐ける莟や冬桜 富安風生
風音のいつもどこかに冬桜 高橋千鶴子
咲きそめしかに咲ききれる冬桜 久保ともを
一片を散りもこぼさず冬桜 園 敦恵
舞うほどの花びら持たず冬桜 宇咲冬男
冬桜空の碧さとかかはらず 馬場移公子
冬桜目離さばその枝暮れむ 岡田貞峰
ひそみて淡し翁の魂の冬桜 有働 亨
冬桜干し重ねたる和紙の息 殿村莵絲子
仰ぎゐておのれ忘るる冬桜 根岸善雄
うす紙のごとき日をのせ冬桜 行廣すみ女
冬桜一縷の径をのぼりつめ 岡本まち子
異細胞宿るもえにし冬桜 長谷川翠
かげりきてむしろ白湧く冬桜 中村 房子
冬桜波のひかりと光りあひ 正円青灯
うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木花蓑
一弁を吐ける莟や冬桜 富安風生
忍ぶこと慣るるは悲し冬桜 湯川雅
冬桜風の研ぎたる空のあり 山田閏子
楚々となほ咲き継ぐ心冬桜 藤浦昭代
疎に咲きて日かげることも冬桜 浅井青陽子
邂逅の一と日なりけり冬桜 桑田青虎
冬桜一ひら解けし夕霧忌 清崎敏郎
つぶやきの息にくもれる冬桜 上田日差子
耳たぶのふくふく育つ冬桜 上田日差子
冬桜三十畳を拭きあげて 夏井いつき
古きよき厠のにほひ冬桜 小川軽舟
うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木花蓑
石に寄るたましひあらむ冬桜 磯貝碧蹄館
日は未形(みぎょう)色さめざめと冬桜 山田みづえ 草譜以後
13日の冬桜。この通りには、楊貴妃やウコンなどに混ざって4本ほど植えられている。
千坪ほどが最近更地になった。マンションなどが建てば、この辺りが出入り口になり、この木も抜かれるかも。
もう一本は黐の木と隣り合っている。
おしくらまんじゅう枝の混み合う冬桜
立ち止まる人の瞬時に冬桜
一年の計を破りて冬桜
三日後も変らぬ姿冬桜
青空を引き寄せている冬桜
冬桜近くで魚焼く匂い
冬桜の例句意外に多い。
13日の冬桜。この通りには、楊貴妃やウコンなどに混ざって4本ほど植えられている。
千坪ほどが最近更地になった。マンションなどが建てば、この辺りが出入り口になり、この木も抜かれるかも。
もう一本は黐の木と隣り合っている。