キャノンが新しいEOS Kiss X6iを発表したね

液晶も60Dと同じバリアングルになって、これからDSLRで動画撮影を始めようと思ってる人にはまたまた、悩ましい機種出現というところだね

ずっと60Dを勧めて来た僕だけど、果たしてKissは60Dを越えたのか?例によって動画に限定して検証してみたよ



まず当然、Kissなので、X5の進化版であるというところから考えていこう

まずは、EOS初のタッチパネル・バリアングル液晶

これは直感的に操作出来るという意味でうれしい進化だよね

次にデジタルエンジンがDIGIC5になって処理速度が高速化、実用感度も一絞り分明るくなってるね

動画ファイルも5DMarkIII同様に、4GBを越えると新しいファイルを生成するので時間的な縛りがなくなったんだ

音声は内蔵マイクがステレオ化、レベルもマニュアルで調整できるようになったよ

進化の目玉は、動画撮影時のサーボAF

実際に使ったわけではないので精度のほどは分らないけど、少なくとも動画撮影中には全く使えなかった以前のAFに比べると実用レベルにあるみたいだね



さて、では気になる60Dとの比較

画質面では60Dに劣るのか



実はX5の段階で、すでに画質面では同じセンサー、同じデジタルエンジンを使用してたわけで、画質面では同等だったんだ

だから、今回の進化で感度も上がり、ある意味60D、7Dよりも画質は向上しているとも言えるよ

じゃあ、動画撮影に関しては60D、7Dを越えちゃったのか

この辺りは、使い手だったり、使用目的でも変わってきてしまうんだ



個人的には被写界深度の浅い、DSLRのAFには限界があると思っているので、趣味レベルには十分でも、ちゃんとした作品を撮影しようと思うとやはり、マニュアルが良いと思う

更に実際に同時録音で使おうと思うと、今後発売される動画対応のレンズを使わない限り、普通のレンズだとサーボ音が入ってしまう

と、まずAF機能の進化は、本気で動画作品を作ろうという人にはあまり関係の無い機能といえなくも無いんだ

内蔵マイクのステレオ化も同様で、本気の場合、外部接続か別の機材で録音するために関係の無い進化といえる

撮影時間の縛りが解けたのは、イベントの撮影や、長時間インタビューで使用する場合には大きなメリット

でも映画やPVなら、12分を越える長回しというのはまず無いし、インタビューは一旦質問をきるという対処方法もあるので、うれしい機能ではあるけど、絶対に必要とも言えない


とは言っても進化は進化、これらの部分が60Dよりも優れていることは確かだね

じゃあ、やっぱりKiss X-6iが正しい選択かというと、実はこれは早計なんだ



最初に言ったようにX-6iはやはりKissであって、X5の進化版

操作系は当然X5を踏襲してるんだね

Kissシリーズは電子ダイヤルが一つだけで、シャッタースピードも、露出も切り替えで同じダイヤルを使用してるんだ

これは、シャッタースピードを絶対に固定しなければいけない動画撮影時に誤動作の原因になりかねない

また、ISOが一段ずつでしか切り替えられないので、センサーのスイートスポットとも言える、160、320等に設定が出来ない

ウェブ情報でははっきりしないけど、恐らくヒストグラムや水準器などの機能は備わっていないし、画面上に表示される情報は少ないように思う



大した差では無いように思うかもしれないけど、僕にとっては操作性はかなり重要なので、個人的には現段階で二つの機種を比較して、どちらを選ぶかというと、間違いなく60Dを選ぶと思うよ

もしくは、少し我慢して、DIGIC5対応した60Dの後継機種登場を待つか・・・いずれにしてもKissを買うことは無いと思う

とは言っても、これはあくまで、僕の場合であって、Kissの方が使いやすいと思う人もいると思う

撮影できる映像に関して、両者に大きな差が無いことは間違いないので、自分にあったものを選べばいいと思うよ

ク~ル