行者そばまつりの告知の記事を覚えてますか?
10時開場を目指して行く、と私は書きました。
【過去ログ】 行者そばまつり ~1300年前から伝わる伝統のそばは信州そばのツールか?~
ところが、実家の松本を出るのが遅れ、内の萱まで来たのは11時半過ぎ。
しかも、道に迷った上、なかなか駐車できず、会場(地図 )にたどり着いたのはちょうど12時ごろでした。
この時点で、会場はもう大賑わいです。
スポーツ公園のグラウンドと思しき広場には、右手に食事場所と農産物直売所、左手にそばや五平餅などの店舗…のはずが、人だらけでよく見えません
この人だかり、単に混んでいるように見えますが、くねくねくねと4重くらいに折れ曲がった列なんです。
お目当てはもちろん行者そば。
入口で食券を買います。行者そばは、からつゆ、しょうゆ、どちらのつゆでも600円。
うわぁ、ダメだ。
皆さん、家族連れで来ているもんだから、この調子だといつになるかわかんない。
遠方から来たと思しきライダー達は、食べるのをあきらめて帰りました。
私はどうあっても食べないと、何をしに来たのかわからない。
途中、お母さん達が踊りを披露。子どもさんも真似をしています。のどか。
お父さん達は一所懸命にそばを打っていますが、全然追いつかない。
厨房はてんてこ舞いです。
待つことおよそ30分。やっと私の番がやってきました。
うわぁ、食べるところも人で一杯です。
やっとの思いで座れました。さあ、食べよう。
こちらが行者そば(からつゆ、600円)です。
つゆは大根の絞り汁に焼き味噌を溶かしたものですが、後からお母さんが紫色の大根おろしを入れてくれました。
食べてみます。
壱刻さんとは違う。最後に入れた大根おろしの辛味が効いてる。
こちらの方が「おしぼり」に近いです。
そばの食感は、少し柔らかめ。量は標準的でしょうか。
素朴素朴。
あっという間に終わってしまった。しょうゆのつゆと2枚食べてもよかったな。
30分待ちくたびれた私は、もう一枚食べたい衝動を抑え、帰ることにしました。
本当にそばを食べただけw
販売所の裏は、未だ戦争状態です。何時になるかわからない。
※ クリックし拡大してご覧下さい。
大量のそばを販売するには、施設のキャパシティが足りないことはよくわかりました。
荒井区の皆さん、より多くの方に行者そばを楽しんでいただくために、来年は、土曜日もやられたらいかがですか?
食べに来られる皆さんは、11時頃までに行きましょう。食べるまでがとても大変です。 (momo)
追記)告知記事で話題とした「信州そば発祥の地」については、こちらのホームページに解説されています。
(参考) 発祥の地コレクション/行者そば発祥の地
これによると、
「奈良時代に駒ヶ岳の修行に向かう行者(役小角)が、ここ内ノ萱の里人から手厚いもてなしを受けたお礼に一握りのそばの種を贈り、里人はその種を大事に育て“行者そば”と呼んだ。やがてこれが信州一円に広まり “信州そば”と呼ばれるようになった。」そうです。
一方、平成24年9月26日付け信濃毎日新聞Web版では、発祥の地には諸説ありますが、伊那市は「言ったもんがち」の思惑があって、「信州そば発祥の地」を宣言した、と見ています。
(参考) 信濃毎日新聞「信州そば「発祥地は伊那」 市など主張、イベントでPRへ」
そして、今週末には、みはらしファームで「第1回信州伊那新そばまつり」が開催されます。
そこまではいいでしょう。本当に伊那が発祥の地かも知れない。
ただ、傍目から見ると、「行者そば」を売り出すのか、それとも「高遠そば」なのか、あくまで「信州そば」を前面に出してその一部としてそれぞれを売り出すのか、PRに統一感がありません。
そして、街中にあまり蕎麦屋さんがないという事実をどうやって受け止めるのか、改めて総合的な戦略を練らないと、「言ってはみたものの…」になるような気がして心配です。
まずは信州そばを食べていただく場所づくりや、全市を挙げての戦略が必要ではないでしょうか。