最近、伊那市は「信州そば発祥の地」としてPRを始めました。
その根拠は、会津の「高遠そば」などのルーツが伊那にあることなのですが、地元の人に聞くと、高遠のそばを「高遠そば」と呼ぶようになったのは、ここ十年とか二十年とか、割と最近のことだそうです。
高遠の人は「高遠そば」と呼ぶ必要ありませんからね。
同様に、信州の人は「信州そば」なんて呼ばないです。
つまり、ここでいう「信州そば」とは、県外の人が言う信州のそばのことではないでしょうか。
それが、伊那から来たものだと。
厳密に言うと、県外に出た信州のそばの発祥地、という実にめんどくさい定義となります。
塩尻市の「本山宿」には「そば切り発祥の地」という看板が立っていますし、どこがそばの発祥地かについては、諸説あるのでしょう。
ですから、「信州そばの発祥地」と「信州でのそばの発祥地」とは、分けて考える必要がありそうです。
そんなことを踏まえて、今週末、是非、足を運んでいただきたい行事があります。
伊那市「内の萱スポーツ公園」で開催される「行者そばまつり」です。
資料によると、この「行者そば」は伊那市荒井区内の萱で1300年前から守り伝えてきた秘伝の味ということです。
そして、その食べ方ですが、先日、壱刻さんで食べた「高遠そば」と同様、辛味大根の搾り汁に焼き味噌を溶いたつゆで食べるそうです。
ひょっとすると、「高遠そば」と「行者そば」は、同じ起源のものかも知れません。
そして、こちらが「信州そば」のルーツになるのでしょうか。
行事の概要は下記のとおりですが、この会場、歩いていけるようなところではなく、車で行く必要がありますので、渋滞にお気を付けいただき、お早めに行かれることをお勧めします。
私は、10時の開場を目指して行きたいと思います。 (momo)
記
1 日 時 平成24年10月21日(日) 10時~14時
2 場 所 伊那市荒井区 内の萱スポーツ公園(地図 )
※ JR伊那市駅、中央道伊那ICから自動車で約20分
3 内 容 ○「行者そば」手打ちそばコーナー
地元のそば打ち名人による手打ちそばコーナー
○五平餅・豚汁コーナー
郷土料理「五平餅」をはじめ、豚汁などを販売
○郷土土産品コーナー
りんご、なし、ぶどう、きのこなどを販売
4 問合せ先 伊那市荒井区事務所 電話0265-72-2229
こちらは壱刻さんの高遠そば。行者そばとはどんなそばでしょう?