昨日ご紹介したジョエル・ロブションのクッキングデモンストレーション。
いちばんのお楽しみはこれかもしれない。
2階のガストロノミー・ジョエル・ロブションでいただくランチコース。
（※今日は長いです。すみません。）
店内はとても優雅でシックな雰囲気。
豪華なバカラのシャンデリアがあるんですが、他の方が写っちゃったので、写真は省きます。（残念）
シャンパンが注がれるとテンションが上がります
このシャンパンはブルーノ・パイヤールでした。
シャンパーニュの中では新しい作り手。（ナイスチョイス！と心の中で叫んでしまいました）
とても洗練された味
夏はシャンパンがとりわけおいしいですね。
前菜はデモンストレーションで教えていただいたスープ。
フレッシュとうもろこしの冷たいスープに、（見えてないけど）ウニが乗っています。
その上に焦げ目をつけたとうもろこし。
そして表面に垂らしてあるのはカレーオイル。
カレー風味のポップコーンも添えられています。
（アランシェフはこれを「ポップコーン・アダルト」と呼んでいました。子供っぽかったりジャンキーな印象のある食べ物だけど、これは大人も楽しめる味・・・という意味のよう。表現がいちいち素敵です）
甘いとうもろこしの風味と、これまた甘い（違う甘さだけど）ウニがよく合います。
そして、とうもろこしとカレーってこんなに合うのーーー？という衝撃
食感のコントラストも素晴らしい。
こんなのホームパーティで出したら評判いいだろうな～（その時にウニが乗るかはわかりませんが・・・
）
次もデモンストレーションで教えていただいたもの。
エビ レモングラスの香りのトマトのジュレと共に
トマトの旨みとレモングラスのさわやかな風味がしっかり移ったスープ（これでエビを茹でているので、エビの旨みも）をスープともジュレとも区別できない絶妙な固さにしてあります。
スプーンの上ではふるふるっとするのだけど、口に入れるとすっと溶けていきます。
エビは「天使の海老」。そりゃおいしい。
海老の下にはなすが隠れているんです。
香ばしく焼いたなすの中身だけなので、香ばしい風味を持ちながらも柔らかい口当たり。
「おいしい」を何度言ったかわからないお料理でした
一緒に行った友人はこれを食べて、「家にレモングラス植えよう
」と言っていました。
「そこから始めるの？」ツッコミを入れずにはいられなかった私（笑）
温かい前菜はホタテ。
活ホタテ貝 スパイシーななすのコンポートと共に
大きめの貝柱を弱火でじっくり調理し、スパイスを効かせたラタトゥーユ（厳密には違うと思うけど）の上に乗せています。
ホタテは柔らかくてジューシー
下のお野菜はなすがメインなので、温かいお料理を食べていても体を冷ませてくれる・・・と夏には嬉しいメニューでした。
お魚はスズキ。
スズキ 香ばしくポワレし、フヌイユのバリエーションとグリーンオリーブのクーリ、オレンジのシュックと共に
・・・となんとも長い名前がついたお料理。
これはエスニックの風味が漂うソース。
ソースだけをなめてみると、もうひと味何かがほしい・・・と思ったんですが、スズキと一緒に食べると、スズキの旨み、香ばしさ、上にあしらっている塩（フルール・ド・セル）が一緒になって、ちょうど良いバランスに
一瞬でも「もうひと味・・・」と思ったことを心の中で激しく謝りました（笑）
お肉料理。
ハーブ豚 グリエにし、オリエンタルなスパイスを香らせたアプリコットと共に
これはバニラが良く効いたアプリコットが豚に合って、とてもおいしい一皿でした。
上にあしらわれたクミンシードが絶妙。
クミンってとても好きなスパイスなんですけど、最近あまり使っていなかった。
もっといろんなところに積極的に使おう。と思いました。
アヴァン・デセール
お口直しのアイスにも気が使われているのがわかります。
口ですっと溶けるなめらかなアイス、柔らかくてとろっとした濃厚なマンゴー、口の中でほろっと崩れるビスケット。
食感のコントラストが素晴らしい
メインのデザートはこれ。
葡萄 シナモン風味のクレームと共にパイユに詰め 黒糖のグラスと赤ワインソースを添えて
繊細なチョコレートでできた筒の中に、なめらかなクリームが入っています。
なんでしょう。この美しさ
食べるのもったいない。でも食べないとアイスが溶けちゃう・・・
そんな一皿。
コーヒーと一緒に出された小さなデザートは、焼き菓子でなくゼリー。
ちょっと曇ってますけど・・・
もちろんおいしかったですよ。
今回はどれもエスニックの要素がちりばめられていたり、フレッシュささわやかさを堪能できるお料理ばかりで、夏を満喫したようなコースでした。
すごく勉強になったのは、どの料理も理論的で計算され尽くされているのに、とても感性豊かなこと。
遊び心やユーモアであったり、暖かさ、真面目さがお料理全体ににじみ出るものなんだな。と感じました。←もしかして、「バターが歌い始めました」なノリで作るとおいしくなるのかも。。。
お料理って五感で感じられ、すぐになくなってしまう贅沢な芸術品のよう。
シェフの感性を味わえて、幸せでした
シェフとお話をし、写真も一緒に撮っていただいたり、先日ロブション氏が来日されたときの裏話を教えていただいたりもしたんですよ。
贅沢なひとときだったな
次もたのしみです。
おみやげもいただいたんだけど、写真を撮る前に旦那に食べられてしまったので、写真はなし
（コーンパンでした）
まだ弾けてないポップコーンもいただいたので、「ポップコーン・アダルト」を作ってみよう
ランキングに参加しています。
携帯の方はこちらをポチっとお願いします。
