私は蘊蓄たれだからさぁ...アメリカやイギリスについて質問してくる派遣のお友達とのランチの時も、蘊蓄たれまくってるよぉ!ゲラゲラ 数日前も、アメリカのパンには添加物満載で、数週間たってもカビないって、知っている限りのことをしゃべり続けていたわよん。フフフ

 

 

それを聞いていた派遣仲間の一人が、某日本の食パンメーカーのスナックパンが大好きで、自宅で再現したいといろいろ工夫して焼いてみるけれど、ただの1回もそれらしきものが焼けたことがないと言いました。

 

 

スナックパンの自宅再現?面白そうじゃない!!!キラ その一言で久々に私の自宅再現意欲が200%アップしてさぁ、お休みだった昨日、お友達に教えて上げられるかも知れないレシピが作れないか試してみたのよ。チョキ

 

 

スナックパン

 

 

スナックパンと言うと、亡くなった父の大好きなパンでした。ラブラブ

 

 

92歳で大往生した父。80代に入った頃からだんだん嚥下が低下し、食べる速度がそれまでの1/3から1/5に落ちました。家族みんなが食べ終わり後片付けしたいのに、茶わんにはまだ半分以上御飯が残っていた。ガーン

 

 

食べる速度が遅いからお腹がいっぱいになるのも早い。嚥下が低下し出してからの父の食欲は、食べる速度に比例してどんどん落ちてゆきました。汗

 

 

胃腸は健康だったからさぁ、人より少ない量を晩御飯に食べた父は、人よりお腹がすくのも早い。毎晩寝る前になると、糖尿のくせして糖質の多いものばかりをむしゃむしゃ食べて空腹を満たしていました。ゲッソリ

 

 

その父の夜食によく登場したのがスナックパン!

 

 

1、2本、お茶やコーヒーを飲みながらむしゃむしゃ美味しそうに食べていました。(懐)

 

 

なんのへんてつもないパンだけれど、確かにあれ、子供の頃よく食べたし好きだった!父がいなくなった今では買うことなんて皆無だけれど、子供の頃の懐かしい味が再現できたらと、お友達の一言で、久々に再現レシピ作りに大興奮した私。フフフ

 

 

あぁ...でも、なんで父が元気な頃に、あれを自宅で再現してあげようと思わなかったんだろう。ちょっぴり残念な気もしました。ごめん

 

 

私の自宅再現レシピはいつもまず、ターゲットの原材料調べから始まります。チョキ

 

 

Pスコのスナックパンのレシピを調べたら、内容はこの通りでした。

 

 

小麦粉、マーガリン、糖類、水あめ、パン酵母、乳等を主要原料とする食品、卵、食塩、加工油脂、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、着色料(カロチン)。

 

 

まず小麦粉。表現の仕方に語弊があって本家から叱られそうだけれど、菓子パンの生地ってスナックパンに限らず、ちょいパサっとした安っぽい食感があるじゃない。ニコニコ

 

 

だから、強力粉100%ではなく薄力粉を混ぜてグルテンの量を減らしました。半々でやってみようかなぁ...と思ったんだけれど、安全策を取って強力粉・薄力粉、3:1でつかってみることに。

 

 

マーガリンはバターに代え、水あめは蜂蜜と砂糖で代用。パン酵母は市販のドライイースト、但し、ドライイーストって乳化剤を含んでいるので、最小限に抑えて時間をかけて発酵させることに。乳類は買って食べずに賞味期限間近に迫っていたヨーグルトと牛乳を半々に使用。

 

 

ヨーグルトと牛乳を半々に使う私のレシピと言うと、究極のナン。卵はそのナンのレシピと同様に卵黄のみ使いました。

 

 

ヨーグルトと加熱すると酸性に代わる蜂蜜の酸味を中和するため、ナン同様に重曹も加えました。重曹を加えたので食塩の量は少し控えめ。グッ

 

 

加工油脂ってのはよぉ分かりませんが、バターをナンに使うサラダ油の量より多くし、更に焼き上がりに溶かしバターを表面に塗ったので、油脂に関しては十分すぎるほど使いましたよん。ニコニコ

 

 

香料。これに関しては、あの甘い風味はバニラエッセンスしかないと思い、ごくごく少量を、本家の味に似せるために使用。

 

 

酸化防止剤と着色料ははなから無視。ゲロー

 

 

これで捏ねた生地を4時間ほどかけてじっくり一次発酵させ、8つに分けてコロコロ転がし棒状にしてから45分二次発酵。

 

 

180度のオーブンで12~3分焼き、焼き上がってオーブンから取り出したら、即、溶かしバターを全体に塗り塗りしましたよん。

 

 

パンが溶かしバターをしっかり吸って、室温になったら食べごろ。ラブ

 

 

我が家のオーブンはPソニックの『自動焼きむら機能付きビストロ』!なのでドクロ、焼成中なんどかトレーを内外に入れ替えて焼きました。オーブンの扉を開ける度、フワァ~~~っと漂うのは、懐かしいスナックパンの香り!ラブ

 

 

初回のトライアルで、これは大成功と、焼き上がる前から私は超ハッピー!室温まで冷めて1本を半分ずつ旦那と食べてみると、まさに、PスコやYザキのスナックパン!いえーいピース

 

 

自宅再現レシピは、時には数回トライしても満足いく結果が得られないのに、スナックパンは一発で100%の満足感ありの結果だったワン。合格

 

 

この焼きたての自宅再現スナックパンを父に食べさせて上げたい!と思った時にはすでに遅かった。滝汗 興奮して1本夫婦で味見しちゃったので、結局2番手をお供えすることも出来ず、父にはまた近い内に作ってお供えして上げることに。ごめん

 

 

完全無添加とは呼べません。なにせ、酸味を中和させるのに重曹を使っているし、ドライイーストには乳化剤が含まれているから。ガーン

 

 

でも、その他の材料は全て自然なもの。しかも、トランス酸脂肪含有量のワースト代表であるマーガリンも使っていないし、美味しく、且つ、みんなの懐かしい味・スナックパンが自宅再現できたことに、私は大満足でした!クラッカー

 

 

下記はそのスナックパンのレシピです。

 

 

私の現場のお友達同様、自宅でスナックパンを焼いてみたいと思っておられる方、ぜひ一度お試しくださいませ。イチオシ

 

 

ちなみに生地は結構べちゃべちゃしています。なので、大さじ2~3の余分の強力粉を打ち粉をご準備くださいませ。HBで生地を捏ねるなら全く問題ないです。成型の時に多少打ち粉を。

 

 

但し、生地がネバネバしてきたらその部分を包み込みようにして捏ね、出来るだけ打ち粉の量を少なくて済むよにした方が、美味しいスナックパンが作れますよん!チョキ

 

 

<材料 8本分>

 

卵黄...1個分

牛乳...作り方1参照

水切りヨーグルト...作り方1参照

蜂蜜...大さじ1

バニラエッセンス...小さじ1/4(使い過ぎに注意!)

強力粉...180g+大さじ2~3(打ち粉用)

薄力粉...60g

ドライイースト...小さじ1/2

重曹...小さじ1/2

砂糖...大さじ1

塩...小さじ1/2

バター、室温に戻し柔らかくしておく...15g

 

(その他)

出来上がりに塗る溶かしバター...10g程度

 

 

<作り方>

 

1.卵黄を計量カップに入れ、牛乳と水切りヨーグルトを半々に加えて180mlにする。例えば、卵黄が20mlであれば、牛乳80ml、水切りヨーグルト80mlを加え、計量カップの180mlまで満たす。

 

2.1に蜂蜜とバニラエッセンスを加えてよく混ぜ合わせ、800Wのレンジで20秒ほど加熱する。(加熱し過ぎてイーストを殺さないように注意!)

 

3.強力粉、薄力粉、イースト、重曹、砂糖、塩をボウルに入れよく混ぜ合わせる。2を加え、スパチュラでほぼ一塊になるまでよく混ぜ合わせる。

 

4.3に室温に戻したバターを加え、軽く打ち粉を打った台の上に移し10分程度よく捏ねる。生地がネバネバしてきたらその部分を包み込んで捏ねるようにし、出来るだけ少ない量の打ち粉で生地を捏ねる。

 

5.4をひとまとめにし、薄く油(分量外)を塗ったボウルに入れ、同じく薄く油(分量外)を塗ったラップを被せ、温かい場所で4時間程度一次発酵させる。(イーストに含まれる乳化剤が気にならないなら量を増やし、もっと短い時間で一次発酵を完了させてもオケよ!)

 

6.5をパンチダウンし、8等分する。丸めて、両手で転がして20cm程度のスティック状に成形す入る。

 

7.オーブンペーパーを敷いたトレーに均一に並べ、油(分量外)を塗ったラップを被せ、温かい場所で45分程度二次発酵。

 

8.180度で予熱を済ませたオーブンで12~3分焼く。

 

9.焼き上がったら即、刷毛で溶かしバターを表面に塗る。パンが溶かしバターをしっかり吸い、室温に戻ったらスナックパンの出来上がり。

 

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