１、２週間前、テレグラフと言う英新聞の一面に、『スパゲッティボロネーズはイギリス人によってめちゃくちゃにされてしまった！』と言う見出しで、イギリス在住のイタリアンセレブリティ―シェフの話が載っていました。（その記事へのリンクはこちらから．．．）
記事の中には、本来のボロネーズソースはこうやって作るんだという、そのシェフのレシピも紹介されていました。
そのレシピのボロネーズが作ってみたくて材料を揃えたんだけれど、レシピをもう１回よく読み直すと、やっぱ、どうもいまいちピンと来ず、いつも通り旦那にご自慢のソースを作ってもらうことにしました。夕べはそのソースと金のパスタで晩御飯。
旦那のボロネーズ
ところで、夕べフェイスブックのお料理グループにこのボロネーズを投稿したら、ボロネーゼなのか、ボロネーズなのか？という質問コメントを残してくださった方がいました。
イタリア語ではボロネーゼですよね。でも、私は子供の頃からボロネーズと呼んでいるし、朝から晩まで会話は全て英語の私には、英語圏の人の殆どがそう発音するように、ボロネーズの方が親しみがあるので、あえてボロネーゼとは呼んでいません。
私が子供の頃はミートソースと呼んでいました。母は洋食には疎い昭和一桁生まれ。スパゲッティと言うとナポリタンしか作れなかったから、私がミートソースのスパゲッティが食べたいと強請ると、いつも箱入りのミートソースミックスで作ってくれていました。
それはそれで美味しかったのだけれど、私、ミンチのパサパサ感が嫌いで、スパゲッティにソースを絡めて食べた後には、皿の底にはいつもミンチが山になって残っていて、「お肉食べへんのやったら、もうこれから作らへんっ！
」と言って、母によく叱られたもんです。
大人になって、自分で缶入りカットトマトを使ってゼロからボロネーズを作り出してからも、やっぱりミンチのパサパサ感が苦手で、いつも山になって残し捨てちゃっていました。実は今でも店で食べるとそうなの。
その私がミンチの粒１つ残さず綺麗に食べれるのは、旦那の作った、あるいは自分で作っても旦那の作り方で作ったボロネーズだけ。
最低２日かけて作るこのソースは、まず初めに１時間くらい煮たら、１日に２、３回、２０分程度ずつ再加熱を繰り返します。そうすることでソースがどんどん濃厚になり、味に深みがでる。
最後はトマトソースがまるでジャムの様で、調味料も殆ど加えなくてもしっかり味がついているんですよねぇ。ミンチにもパサパサ感が全くなく、ソースだけスプーンですくって食べたいくらい美味しい。
冒頭のセレブリティーシェフのレシピは、どうもドライなソースに出来上がりそうで、それを旦那に言ったら、一流シェフの、しかもイタリア人のレシピと比べて自分の方を選んでくれたのが嬉しかったのか、今回は張り切って３日かけて作ってました。
面白かったのは、昨日の午後、どんなパスタにかけて食べたいかと聞くので、安い普通のスパゲッティが沢山家に残っているからそれでいいよって答えると、私の好きなキ〇タ〇パスタを買って来てそれにかけようって言うのよ。
『オーマイの金のパスタ』のことを言ってるの。どこでどう間違ったのか、キ〇タ〇パスタと思い込んでるのが超笑えた！説明するのも面倒だから、私もキ〇タ〇パスタってことにしといた。
そしてそのキ〇タ〇パスタをわざわざ買って来て茹で、たっぷりかけていただきました。
旦那が作ったのはソースだけ。キ〇タ〇を茹でたのも私だし、サラダやスープを作ったのも私。
そのサラダはサラダほうれん草とカイワレ。
最近私がはまっている市販のわさびドレッシングがあるんだけれど、それがなくなってしまったので、似たようなドレッシングが自宅で作れないか試作してみました。
味見したら、なかなかいける！ 旦那にも味見させ、これ、例のわさびドレッシングの味に似ているよね！？って聞くと、全然似てないって返事！
不味いのかと思い、いつものラズベリーワインビネグレットをかけることにしたら、いや、市販のより断然こっちのほうが美味しい！とえらく気に入ってくれました。
作り方はめさ簡単！約二人分のサイドサラダ用ドレッシングに、旭ポン酢大さじ３、ゴマ油大さじ１、柚子ジュース小さじ１．５～２、チューブ入りわさび小さじ１．５、砂糖（私はラカントね）小さじ１弱、これらを混ぜ混ぜするだけ。
旭ポン酢が無かったら、別のブランドの柚子ぽんで試してみてくださいませ。柚子ジュースはお酢売り場辺りに瓶入りで売っているものです。
スープはビシソワーズのイギリス版、リーク＆ポテトスープ。ただしリークはそんなに簡単に手に入らないので、リークのように太い土付きのネギを代用して作りました。
つい最近までパルメジャーノレジャーノが殆どなくなりかけ、結構ちびちびとしまつしながら使っていたのですが、この前コストコでまた大きいのを買ってきたので、ふんだんに削りましたよん。
そのパルメジャーノレジャーノをしこたまトッピングし、ブラックペッパーを少々香りづけにふっていただきました。
キ〇タ〇パスタはどこのスーパーでも買えるパスタなのに、コシがあって食べごたえがあるのでお気に入り。それにたっぷりボロネーズを絡ませて食べたら、もう最高に美味しかった！
冒頭のセレブリティ―シェフのソースもきっと美味しいんだろうけれど、私はやっぱりこの旦那が日数かけて作るボロネーズが一番好きだワン。
