先日ちょっとしたことがあり、旦那が近所のオバチャンを車で送迎して上げました。一昨日、オバチャンは改めてお礼にやって来て、その際、まだ暑いので、冷たく冷やしてご主人に飲んでもらってぇ...と言い、6缶パックのビールらしい包みをくれました。
やったぁ~~~っ! アルコールに目の無い夫婦、もち大喜び。オバチャンが帰ると、待ってましたに開封しました。が...中身は発泡酒!
アルコールならなんでもオケなくせして、発泡酒だけはどうも2人とも苦手。なもんで料理に使うことに。偶然にも同じ日に買った豚が冷蔵庫にあったので、ビールで煮るのは牛と言う固定概念を捨て、頂き物の発泡酒で煮てみました。
豚のオール・イン・ワン発泡酒煮
国産豚の肩ロース250g程度入りのブロックが2パック、消費期限翌日までで50%オフになっていたの。 2つで1つの値段はありがたい!もち2つともゲトし、どちらも観音開きにし、2枚を合わせてクルクル巻き、500gの塊にしてローストしようと考えていました。
そこに登場発泡酒! 1本でも減らさないと場所も取るし、発泡酒にリンゴ加えたら、豚と相性の良いサイダー(リンゴの発泡酒、シードルとも呼ぶ)で煮たみたいにならないかなぁ...と期待し、失敗覚悟で煮てみることに。
2枚の豚肩ロースブロック、どちらも分厚い脂肪を取り除いて観音開き。中に軽く塩ブラックペッパーをしました。
それをクルクル巻いて1つの塊にし、タコ糸でしっかり縛って1つの塊に。
これを発泡酒で2時間ほど煮たのですが、ロースだから結構柔らかい部位でしょう。頭の中では綺麗にスライスした豚を盛り付けるつもりでしたが、肉がホロホロ、まるでプルトポークのようになって切れなかった。
煮込みの味は大成功!野菜も一緒に加えて煮るオールインワンだから、準備さえ済ませて火にかければ、後は殆ど放置プレー!洗い物も鍋1つなので助かる。
レシピでは豚肉とし部位は指定しません。肩ロースなら煮る前に切っても良いし、煮てからフォークで割いても良し。また、角切りのシチュー用豚か、ポークチョップを一人一枚ずつ使っても良いですね。ただし、バラブロックは脂っこすぎるのでお勧めしません。
<材料 4人分>
豚、上記参照...500g程度
オリーブオイル...適宜(オプショナル)
ベーコン、1cm程度の幅に切る...100g弱
たまねぎ、ぶあつめに切り層を分ける...中1個
にんにく、スライス...3~4かけ
人参、皮を剥き乱切り...中1本
セロリ、筋は取らずに乱切り...12~13cm
小麦粉...大さじ1~1.5(但し、リンゴが潰れてとろみがつくので入れすぎ注意)
発泡酒...1缶
水...200ml
塩...小さじ1/2程度(発泡酒とハーブで良い味がつくので入れすぎ注意)
ブラックペッパー...適宜
りんご、皮を剥き芯を取り除いて大きめに切り分ける...小1個
パセリのみじん切り...大さじ2程度
タイム...3~4本
ローレル...1葉
ジュニパーベリー、包丁の腹で潰す...10個(オプショナル)
粒マスタード...小さじ1~2(手順7を参照)
小さ目のジャガイモ、たわしで綺麗に洗う...8個
<作り方>
1.テフロン加工の鍋を熱し、豚の脂肪の多い面を下にして載せ、蓋をして数分蒸し焼きする。何度か転がしながら全体に満遍なく焼き目を付ける。(脂肪の少ない部位やテフロン加工が施されていない鍋を使う場合は、少量のオリーブオイルを使用。)一旦皿に取り出す。
2.1の鍋の汚れを綺麗に拭き取り同様に油を引かずにベーコンを炒める。こんがり色づき、ベーコンからたっぷり脂肪が浮いて来たら、一旦皿に取り出す。
3.2のベーコンの脂肪でたまねぎ、ニンニク、人参、セロリをしんなりするまで炒める。小麦粉を加え、水分を吸い取るように混ぜながら、全体に満遍なく粉をコーティングする。(この段階ではパサパサのめさ汚い状態になりますが、ご安心を。笑)
4.3に発泡酒と水を加え、粉のだまが出来ないように混ぜながら煮立てる。
5.4に塩とたっぷりのブラックペッパーを加え、リンゴ、パセリ、タイム、ローレル、ジュニパーベリーを加える。(ジュニパーベリーはなければ省いて結構です。)
6.再び煮立って来たら豚、ベーコンを戻し、火を弱めて蓋をし1時間煮る。
7.味見をし、必要に応じ塩、ブラックペッパーを追加し、粒マスタードを小さじ1加える。必要に応じて更に小さじ1のマスタードを加えて味を調える。ジャガイモを加え、再び蓋をして1時間煮る。
私の様にタコ糸をかけた肉を使う場合は、出来上がったら肉だけ取り出し、手で触れるまで冷めたら糸を取り外し、スライス(切りにくいけどね...)、もしくは割いて鍋に戻し、再沸騰させ鍋ごと食卓へ。
粒マスタードを使う理由は、今回はチキンやコンソメのスープの素を使わず、味付けはシンプルに塩とブラックペッパーのみなので、味に深みを付けるために、味の素代わりにしています。
ちなみに私は小さじ1だけポメリーマスタードを使いましたよん。味にすごく深みのある、めっさ美味しいオールインワン煮込みが出来ました!
私、アメリカのプルトポークって料理が嫌いなの。味がではなく見た目。あんなふうに肉を割いてサーブするのが美しくなくて嫌なの。結構変なところ神経質なもんで...(爆)
だからこの煮込みも、綺麗にスライスしたローストポーク風のものをトッピングするのが、調理前のイメージだったのに、誤算でした! 肩ロースは2時間煮たら、包丁を入れると崩れるやわやわ。
しかし、味は旨い!発泡酒でこんなに美味しく豚が煮れるって、自分で作って食べながら、目から鱗が落ちまくり!
これまで豚はわざわざサイダーを買いに行ったり、リンゴジュースを代用でサイダーに似せて作っていましたが、これからは発泡酒だね!
たまに酒屋さんで、「新商品です!飲んでみてください。」な発泡酒をもらうことがある。これからはそういう時、発泡酒かいなぁ!と憎まれ口を言わず、豚を買って来て煮込むってのが決まりになりました。(笑)
発泡酒で煮た豚なんだから、冷たく冷えた残りの発泡酒で食べたら美味しいのだろうけれど、発泡酒は嫌いとか生意気なこと言いつつも、残りの5缶はいただいたその日に。夫婦で飲んじゃって1缶も残っておらず、私は麦茶でこの煮込みを食べました。
何が何やらみかんやらの私のアルコールの好み。(爆)それはさておき、実に美味しい煮込みなので、朝夕が肌寒くなって来たら、ぜひ、お試しくださいませ。