昨日、冷蔵庫の中の引きだしが閉まりにくいので、なんでかなぁ...と調べたら、賞味期限が3月15日で切れてる未開封のハーフベーコンが、引き出しの下に落っこちてた!(驚)怠慢こいて冷蔵庫の整理をしない罰だよね...(滝汗)


でも、開封してみたら大丈夫そうだし、食後のデザート代わりに夫婦で正露丸を飲むってことで、前日解凍した手羽元4本と共に料理に使うことにしました。(正露丸飲まなかったけど、大丈夫だった!爆)


しかし、それにしても手羽元4本はちと少なすぎ。もうちょっと解凍しようかと冷凍庫を開けたら、今度はかなり前に冷凍したチョリッソ風のソーセージ2本を発見。(汗x汗)手羽元の数が少ないのは、このソーセージで補うことにしました。


そして、これら残り物ばかりを、作った私もびっくりな美味しいごちそうに変身しました!


チキンカスレ
 


20数年前イギリスに住みだした頃、私、料理が作れなかったわけではないけれど、もっぱら和食で、洋食ってのはいわゆる日本の洋食屋さんの洋食しか作れなかった。


現地の食材を使って料理をするにもレパートリーがなくて苦労しました。月曜日から日曜日までの7つの料理を、毎週規則正しくリピートしていたのです。2年くらい毎週同じ物ばっか食べてたよ。(爆)


当然飽きるよね。初めはありがたく私の料理を食べてくれていた元彼も、だんだんブーブー文句を言いだして、新しい料理を覚えろっていうのよ。(苦笑)


新しい料理のレシピをゲトするにも、今みたいにネットはないし、なにせ貧乏どん底生活だったから、料理の本や雑誌を買うお金がない!汗


で、私がよくやっていたのが、スーパーの無料レシピカード利用。買い物前にカードをピックしたら、材料も買いそろえられて便利。何よりも毎週同じものを食べなくてもいい。しかし、これが理想通りに行けばいいのだけれど、現実はそんなに甘くなかったの!


料理の知識がないから、初めて聞く名前の調味料やスパイス、ハーブなどに戸惑うばかり。味を知らないから大量に使って塩辛かったり、匂いがきつすぎたりで、食べれない料理になることの方が多かった!(苦笑)


実は、カスレもそのレシピカードの料理の1つだったのです。出来上がった料理は、これならわざわざ時間をかけて作らなくても、ハインツのベイクトビーンズの方がずっと旨い!な味。(笑)それっきり、私は作ったことがありませんでした。


季節が温かくなるまで、フェイスブックのお料理グループでカスレがブームが起こり、たくさんのメンバーがカスレを作って投稿していました。


それ見て、缶入りのベイクトビーンズの味以下のカスレしか知らない私は、なんであんな不味いもんがブームになるのか理解でけなんだ。(笑)


でも、料理の知識ゼロだった当時を振り返ると、今作ってみたら、もしかしたら私もカスレの美味しさが納得できるかもしれないと思い、機会があったら一度作ってみようと思っていたのです。


昨日、宙に浮いた食材がみなカスレ作りに必要な材料ばかり。機会を逃し季節は初夏となってしまったけれど、夏でも美味しい夏バージョンのカスレを作ってみることにしたのです。


本格的なカスレを食べたことのある旦那に聞くと、カスレってのはダックとその脂肪をたっぷり使って長時間かけて煮込むらしい。そしてそれを保存瓶などに詰め、冬の保存食にするらしいのです。表面に固まるダックの脂肪がシチューを長持ちさせる蓋になるんだねぇ。


カスレは、フランス版佃煮か!と、旦那の話を聞きながら極端な等式が頭の中に浮かんだ私は、やっぱりおバカ!ニコニコ


そんなカスレを食べたことのある旦那から言わせると、私の作ったカスレは、カスレもどきと呼ぶのが正しいそうですが(笑)、もどきでも、私の記憶の味を完全に塗り替えてしまう、実に美味しい料理が出来たので、そのレシピを残しておくことにします。


今回、カスレを作るにあたり、こちらのレシピ を参考にさせてもらいました。特にこのレシピ中のトッピングは、冬の料理を夏でも美味しく食べれるようにする大事なコツですよ!チョキ


<材料 2人分>

ソーセージ...2本、短いのであれば4本(チョリッソと表示されたウインナーを使うと良いです。)
ハーフサイズベーコン...4枚
たまねぎ...小1個
ニンニク...2~3かけ
人参...1/2本
セロリ...12~13cm
手羽元...4本
白ワイン...150ml
水...300ml
缶入りカンネッリーニビーンズ、ざるに空け洗っておく...1缶
味の素固形コンソメ...1個
ブラックペッパー...適宜
ローレル...1葉
タイム...3~4本
塩...必要に応じ適宜
トマト、薄く輪切りにする...中1個

(ガーリックパン粉)
オリーブオイル...大さじ4
ニンニク、包丁の腹で潰す...大1かけ
パン粉...1カップ
塩ブラックペッパー...適宜


<作り方>

1.ソーセージは食べやすい大きさに切り分ける。ベーコンは5mm程度の幅に刻む。たまねぎは細かく刻み、ニンニクは粗みじん切りする。人参とセロリは5~6mmに角切りする。

2.焦げ付かない加工が施された深めのフライパンまたはソテーパンに、油を引かずに手羽元を皮面を下にして並べ、蓋をして中火にかける。4~5分じっくり焼いて焼き色がついたら上下を返し、更に4~5分焼く。皿に取り出す。

 

 


3.2の鍋の汚れをペーパーで拭き取り、同様に油を引かずにソーセージとベーコンを炒める。(脂肪分が少ないものであれば、分量外のオリーブオイルを少量加えてくださいませ。)しっかり焼き目がつき、たっぶり脂肪が浮いて来たら皿に取り出す。

 

 

 

 


4.3の鍋にたまねぎ、ニンニク、人参、セロリを入れ、ソーセージとベーコンの脂肪でしんなりするまで4~5分炒める。(油分が足りなければ別途オリーブオイルを足してくださいませ。)ワインを加える。

 

 

 

 


5.ワインの量が半減するまで煮詰めたら、水を加えて煮立たせる。カンネッリーニを加え、手羽、ソーセージ、ベーコンを戻す。再び煮立って来たらコンソメを加え、ブラックペッパーをたっぶりし、ローレル、タイムを浮かべ、火を弱めて蓋をし1時間煮る。

 

 

 

 


6.別のフライパンにオリーブオイルと潰したニンニクを入れて火にかける。ニンニクが色づきよい香りが立って来たら、ニンニクを捨てパン粉を加える。木べらで混ぜながらこんがり色づくまで炒め、塩ブラックペッパーで味を調えペーパーの上に取り出す。

 

 

 

 


7.カスレの味見をし、必要であれば塩、ブラックペッパーを加えて味を調える。大き目めのグラタン皿に移す。

 

 

 

 


8.カスレの表面に、手羽元を隠すようにして輪切りトマトを並べる。ガーリックパン粉を全体にまぶし、200度で予熱を済ませたオーブンで15~20分焼く。

 

 

 

 


こうして出来上がったのが、こちらの夏バージョン!チキンカスレ、もとい、カスレもどきです。(笑)もどきでも、見た目も実に美味しそうでしょう!音譜

 

 

 

 


旦那にパンで食べる?サラダも準備しようか?って聞いたけれど、カスレはそれ一品で十分お腹がいっぱいになる料理だから、付け合わせるならほうれん草くらいにしてほしいと言うので、冷凍してあったほうれん草をさささっとソテーしました。(笑)

 

 

 

 


私はやっぱりこういう料理はパンに載せて食べたいので、ブールを数枚トースターで焼いて食卓に準備しましたよん。(笑)


お皿にとりわけ、一口食べた瞬間、20数年間、これを作らなかったことが後悔されるほど、旨くて、旨くて、びっくり!!!叫び私は豆嫌いだけれど、こうして煮たカンネッリーニはシチューに自然なとろみもつけ、最高だったわん!合格


そして何よりも、リンク先のレシピを見た時、夏でも美味しくカスレを食べるなら、これしかない!と、即ひらめいたフレッシュトマトとガーリックパン粉のトッピングが、冬の料理を軽く仕上げ、兎に角、文句なしのごちそうになったのです。


お豆のグラタン風に、ぜひ、一度この夏バージョンのカスレを作ってみてくださいませ。お腹の中からハッピーになること間違いなしです。


20数年の間に、私の料理の腕も知識も驚くほどアップしたなと、カスレを食べながらしみじみ思った夜でした。(笑)