カフェをやっていた頃、一番苦労したのが原価をどう抑えるかってこと。これまで旦那にクレジットカードもらってパッパラパァ~に使っていた私が、食材を無駄にしないように、どう使いまわしどう使い切るかを考えるのは大変でした。


しかし、ええ勉強にはなりました!そんな私のお勉強期間に生まれたのが、今日ご紹介のこのパンです。


これは以前、冷凍のスイートコーンを使って作るレシピをご紹介しました。(その時の記事はこちら から...)今回はそれをポタージュスープを作った後のカスを利用し、更にコーンミールも加えて焼いてみましたよん。


新・コストコ風コーンブレッドロール


私、自分がファミレスなどで定食を注文し、コーンポタージュスープが付いていると凄く嬉しくなるもんで、カフェのランチによく、コーンポタージュスープを作ってつけていました。


家庭で作るスープの量の何倍も作るので、攪拌して濾した後に出るカスの量も半端やない!それを処分するのが毎回もったいなくて、なにかに利用できないものか...無い知恵を一生懸命に絞りました。(笑)


で、思い出したのが、コストコ風コーンブレッドロールのレシピ。ひらめき電球


あのパンは父がコストコ京都で買った、コストコショッパーの大半がトローリーに入れてるテーブルロールをヒントに作ったものです。


コーンポタージュを作ったカスだから、コンソメの風味や塩こしょうも効いている。たまねぎも入っているし、なによりも、ジャガイモのデンプンでパン生地が柔らかくなること間違いなし。


冷凍のスイートコーンより断然、このカスを使った方が美味しいパンが焼けるんではないかと考えたのです。


そこで、スタッフ達の賄用にと試しに焼いてみたんですが、期待通りにめっさ美味しいコーンブレッドロールが焼き上がり、店をクローズするまで、思い出してはあのパンが美味しかったと、スタッフ達の語り種になっていたほどです。


一昨日コーンポタージュスープを作ったら、2人家族用のスープだからほんのちょっとの量ですが、やはりカスが出ました。捨てずに取っておいて、昨日はこのカスでコーンブレッド風ロールを朝から焼きましたよん。


今回は風味だけじゃなく食感もコーンブレッドに近いものにしてみようと思い、小麦粉にコーンミールをプラスして焼いてみました。結果的に出来上がったパンは、よりコーンブレッドの食感に似てて大成功!(嬉)


コーンポタージュスープを作ったら、そのカスを捨てずにとり置き、ぜひこのロールを焼いてみてくださいませ。


ちなみに、パンのレシピをご紹介する前に、我が家のコーンスープの分量と簡単なレシピを先にご紹介しておきますね。このレシピで作ったスープのカスで、コーンブレッドロールを焼きました。


<コーンポタージュスープの材料 4人分>
バター...15g程度
たまねぎ、薄切り...1/2個
にんにく、薄切り...2かけ
ジャガイモ、皮を剥いて乱切り...大き目のもの1個
冷凍スイートコーン...150
水...700ml
固形コンソメ...2個
塩ブラックペッパー...適宜
生クリーム...適宜



バターでたまねぎとにんにくを炒めしんなりしてきたら、ジャガイモとスイートコーンも加えて1分くらい炒めます。水を加えて煮立て、固形コンソメ、塩、ブラックペッパーで味をつけ20~30分煮ます。


ブレンダー、フードプロセッサー、あるいはミキサーなどでよく攪拌しざるで濾します。(裏ごし用のふるいだと目が細かすぎるので、私は100均の金網のざるを利用しています。)ここで出来たカスを取置き、パン生地に加えるわけです。


スープの方はもう一度火にかけ、煮立ったら生クリームを加えて仕上げくださいませね。


では、ここからはコーンブレッドロールのレシピです。


<コーンブレッドロールの材料 9個分>

牛乳...60ml
水...80ml
砂糖...小さじ1
ドライイースト...小さじ1
薄力粉...120g
強力粉...120g+打ち粉用大さじ2程度
コーンミール...40g
塩...小さじ1/2
重曹...小さじ1/4
バター、角切りした冷蔵庫から出したてのもの...30g
コーンポタージュスープのカス...50g
はちみつ...小さじ2

(その他)
溶かしバター...適宜


<作り方>

1.牛乳と水を合わせて電子レンジで20秒程度加熱し人肌にする。砂糖、ドライイーストを加えて混ぜ、オーブンの発酵機能40度で12分予備発酵する。

2.薄力粉、強力粉、コーンミール、塩、重曹をボウルに入れてよく混ぜ合わせる。冷蔵庫から出したての角切りバターを加え、ペーストリーブレンダーか指で粉類に完全に擦り込む。

3.2にコーンポタージュスープのカス、はちみつ、1を加えてスパチュラなどで混ぜ合わせる。ほぼ一塊になってきたら手に替え、打ち粉(少量ずつ)を打った台の上に取り出し粘りが出るまでしっかり捏ねる。


4.3を薄く油(分量外)を塗ったプラスチックのボウルに入れ、同様に油を塗ったラップをしっかり被せて、オーブンの発酵機能40度で90分一次発酵させる。


5.一次発酵が終わった生地を、残りの打ち粉を軽く打った台の上に取り出しパンチダウン。


6.9等分して丸め、薄く油を塗った20cmの角型に均等に並べる。油を塗ったラップを軽く被せ、再びオーブンの発酵機能40度で40分二次発酵させる。(この時クッキングペーパーを型に敷いた方が、焼きあがった後取り出し易いです)


7.180度で予熱を済ませたオーブンで20分焼く。


8.焼きあがったら即、溶かしバターを全体にたっぷり塗り、バターがパンに染み込んでから型から取り出す。


ホームベーカリーで生地を作る時も、必ずバターは粉類に擦り込んでからう容器に投入してくださいましね。また、ホームベーカリーを使う場合は打ち粉用の追加の粉は、一次発酵が終わってパンチダウン&成形時、必要に応じご利用くださいませ。


スープのカスにジャガイモのデンプン分が含まれているので、生地はとてもやわらかいです。けど、上の分量通りに生地を作れば、打ち粉は全部使う必要はないはずです。生地が固くなり過ぎないよう、打ち粉は少しずつ打つようにした方が良いですよん。


毎回私がコストコショッピングで疑問を抱くのは、Yザキのパンがどうのこうのと騒ぎながら、なしてあれだけ多くの人がパン売り場で屯しているのかってことです。私らアメリカ生活を経験したものは、コストコで絶対に近寄らない売り場の1つですからねぇ。


アメリカのパンってね、大げさな話抜きに常温で1か月近く経ってッもかびないんですよ!そんだけ添加物を含んでいるってことですなぁ。アメリカ時代、だからパンだけは絶対にオーガニックもんを買ってました。


けど、父が買ったコストコのコーンブレッドロールは確かに旨かった!恐るべしブドウ糖効果で、1個食べたらもう1個、2個とそそられる味でした。(笑)


あれにそっくりの風味と食感のパンが家庭で作れます!しかもスープを作った後のカスで。(笑)もちろん、ドライイーストにも乳化剤は含まれていますが、それもオーガニックものを買えば含んでいないはずです。


コーンブレッドの風味と食感ってわかりますかねぇ?あれに似た風味と食感が、イーストで膨らませたパンにある面白いロールです。次回コーンポタージュスープをお作りの際には、カスを取っておいてぜひ作ってみてくださいませ。


今朝はこのコーンブレッドロールを使って、エッグマヨサンドイッチを朝食に作りました。翌日になってもパンはやわやわですよ!ドキドキ


でも、このロールはやっぱりエッグマヨなんかじゃなく、ホワイトソース風のグレービーをかけ、フライドチキンをかじりながらガッツリ食べたいってのが本心です!(爆)