私が肉星人と言うのは皆さまもよくご承知のこと。(笑)でもね、その肉星人の私が、ここ最近食べる量がこれまでの1/3くらいに減ってしまったのですよ!(涙)


肉だけじゃないの。大食漢としても知られていた私が、食べる量もかなり減ってしまった。いつまでも若いつもりでいるけれど、体はしっかり年齢通りの53歳!(涙)


けど、肉は今でも好き!野菜より魚より、やっぱり肉!(爆)そんな肉食系女子(いや、オバハン)が、昨日の晩御飯の献立に選んだのはこちらのお鍋。しかもこのお鍋には、人の心がたっぷりこもっています!ドキドキ


すき焼き


先週末、お友達2カップルと参鶏湯大会をした時、もうすぐ父の一周忌がやってくることを承知している二人は、これ、お供えと言って箱入り2つを持って来てくれたのです。


1つは日持ちのするもの、もう1つは父の大好物だった松坂牛の薄切り肉。


このお友達のうち一人は、去年父の初盆の時にも、「カフェで忙しくて、パパのお供えも買ってないんやろう!」と言ってお供えを持って来てくれました。私、嬉しくてさぁ、堪えきれず泣いてしまったよ!(号泣)


またまた親不孝な娘は、一周忌が来ると言うのにまだお坊さんの手配もしてない。(汗)そんな私のことをよく知っていて、しかも父の好物をお供えに持参してくれたお友達二人に、ほんま、心から感謝いたしました。


節分や、恵方巻の具の残りの処分やで、昨日になってしまいましたが、お供えにいただいた松坂牛で、昨日は父のためにすき焼きを作って上げました。


亡くなるほんの1、2か月前、誤嚥性の肺炎で入院していた父は、私の顔を見る度、すき焼きが食べたい、ウナギが食べたいと好物ばかりリクエストするので、私はそれらを作ってミキサーにかけ、反対する医師に自分の責任でと納得させ食べさせていました。


結局それでまた誤嚥性の肺炎を再発させてしまったのだけれど、胃に穴をあけ、流動食しか受け付けなくなる前に、ミキサーにかけたすき焼きでも食べさせて上げれて本当、よかったと思う!


父が最後に食べた形のあるすき焼きは、2014年の夏、毎週1回、ショートステイ中の老人ホームから介護タクシーで数時間自宅に連れて帰っていた頃。


猛暑で、肉星人の私ら夫婦でさえすき焼きには手がでず、小鍋で父の分だけ作ってあげたら、糖尿病を理由に、老人ホームでは低カロリーで味気ないものばかり食べさせられていた父は、優に二人分あるそのすき焼きを一気に平らげました。


豚肉も嫌い、鶏肉も嫌い、魚や魚介類も嫌い、野菜にもあんまり興味がない。牛肉、しかも薄切り肉とフルーツが大、大、大好きだった父。生臭だっていい。こんな最高のお供えは他にはありません!


私だけじゃなく旦那も最近食細になって来ている。まぁ旦那の場合は、スナック菓子の食い過ぎで御飯が食細なんだけど。(爆)


お肉はトータルで600g近くあったので、到底二人では1回で完食出来ないと思ったので、とりあえず半分だけをいただくことにしました。残りは冷凍し、後日、今度はしゃぶしゃぶを父に作ってあげます。


自宅で作った割り下のすき焼きではなく、父はエバラのすき焼きのたれで作ったすき焼きが好きだった。理由は超甘いからよ!(爆)糖尿病のくせに、お菓子だけじゃなく料理の味付けも、とにかく甘口好みだった。(苦笑)


卓上コンロとすき焼き鍋を出してきて、調理を始める前に父の遺影をその横に並べました。


昨晩の主役である父のご要望通り、エバラのすき焼きのたれに野菜や肉を投じてぐつぐつ煮えだすと、写真の父はまるで、「早よ食べたいっ!」と言っているようでした。(爆)


お肉と麩、お豆腐にほんの少しだけの野菜。父の食べ方通りに小鉢にとって、遺影にお供えしましたよん。


よかったなぁ、爺さん!
美味しいお肉が食べれただけじゃなく、
人の温かい心に触れることも出来て、
あんた、ほんま幸せもんや!



もちろん、そんな温かい心のあるお友達を持つ私は父以上に幸せ者です。本当にありがとうございました。父娘して心より御礼申し上げます。


私ら夫婦にとってもずいぶんお久しぶりのすき焼きでした。とっても美味しくいただいたのですが、冒頭でも触れた通り、ほんま、歳には勝てんよね。


300gなら二人でいけるやろうと思ったけれど、それでも少し肉が余ってしまったけん。(涙)


シーちゃんとベイ坊は、よかったら僕らが食べてあげますけど...風にちょこんと座って私らの様子ばかり見てたけど、おまえらには上等過ぎるのでそんな気毛頭なし!な厳しい母ちゃんの目がキラリ!(爆)


今日のお昼に残りのすき焼きに残ったお肉を足し、うどんを入れて旦那といただくことにいたします。