ここ数日、私は毎日焼いている、いや、正確には考察しているパンがあります。そのパンとは...


ベーグル


この前誰かにこんなことを聞かれました。「アサヒさんはベーグルは作らないんですか?」即答しました。「ハイ、ベーグルだけは作りません!」(笑)


なんでと理由を聞かれたから、焼く前にボイルするあの作業がめっさ面倒そうなので、絶対にベーグルだけは作らないんだと言ったら、あきれた顔されました。どんだけ怠慢やねん!と思われたのでしょう。(爆)


その私が、なんでベーグルを考察することになってしまったかと言うと、先日ご紹介したタンジョンと言う製法に出会ったからです。


外人さん達、タンジョン製法で焼いたパンはソフトと表現しているけれど、普段パサパサの食パンばかり食べている彼らには、あの食感がソフトと感じるのかも知れないけれど、ソフトなパンに慣れている日本人の私には、その表現は正しくありません!


タンジョン製法で焼いたパンは、ソフトと言うより、もっとしっとりもっちりな食感になるのです。


もちもち食感のパンと言うと、真っ先に思い浮かぶのがベーグル。凝りだしたらとことん飽きるまで没頭してしまう私は、プー太郎で暇だしさぁ(笑)、タンジョン製法でよりもちもちのベーグルを焼こうと思い立ったわけです。


最初に焼いたベーグルはこれ。


オーブンから出てきたベーグルを見て、初めて焼いたベーグルにしたら大成功と喜びました。しかし...


食べてみると、食感はベーグルと言うよりもテーブルロールに近い!(苦笑)


えっ?なんで?タンジョン製法で焼いたベーグルだから、レシピ通りに作るよりももちもち感がより際立っているはずなのに、どうしてテーブルロールになってしまったの???そこからいろいろ調べ始めたのです。したら...


ベーグル生地の水の量は、粉100に対し40~50%で、オイルを使用すると生地はやわらかくなるってことが分かった。


1回目の試作に利用したレシピは、ホームベーカリーについて来た説明書の中にあったもの。サラダ油は大さじ3も使っているし、加水に関しては65%!


なるほど、これじゃいっくらタンジョン製法を駆使して焼いても、ベーグルらしい食感のものは出来ないはず。


そう思ったので、翌日は調べたことを活かして焼いてみました。今回はレシピからオイルを取り除き、水の量もぐっと少なくしてみましたよん。そして焼けたベーグルがこれです。


水分が少ないからとんでもなく捏ねにくい生地!こんな固い生地、ホームベーカリーで捏ねると機械がぶっ壊れてしまうよ!(爆)なので、しこしこ、しこしこ、この寒い時季に、15分くらい汗かきながら手で捏ねました。ふぅ~~~(滝汗)


1回目は生地の真ん中に指を入れて穴を開けたのだけど、この時はソーセージ状にして両端をつないでみた。しかし、生地がドライ過ぎ、水を付けても合わせ目が上手く閉じれない。湯に浸けたら一気にポカ~~んと、合わせ目が開いただよ。(爆)


しかし、1回目より表面に艶は出た。はちみつを加えた湯でケトリングしたのを、2回目はベーキングパウダーを代わりに使ってみたからかも知れない。食べてみると...


めっさベーグル!


タンジョン製法を駆使するってのが第一の目的だから、もち湯種を作って生地に加えましたが、これならそんな手間をかけなくても、全然もちもち感100%のベーグルが焼けるのではないかと思ったね。


旦那は初回のベーグルも全然問題なしだと言い、3個くらい一気に食べていたけれど、2回目のはもっと気に入ってくれました。しかし...


如何せん生地が固すぎ!


これじゃケトリングが面倒だからベーグルを作らないのではなく、生地を捏ねるのが超大変だから、2度とベーグルは作りたくないと思ってしまうではないかいな!(苦笑)


そこで、この食感をこのまま残しながら、もうちょっと扱い易い生地は作れないものかと、今度はYouTubeの動画検索で考察してみたのです。(笑)


中には少しべちゃっとした感じの生地で作っている動画もあれば、私と同じようにフーフー言いながら、ドライな生地を捏ねている動画もあった。


ベーグル独特のチューイーな食感は、初めに調べた通り、他のパンに比べ、水の量がぐっと少ないからのよう。


そこで、動画のべっちゃっとした生地と、ドライな生地の中間くらいの生地を作り、今日、また朝から3度目の試みを実行に移したのです。その結果がこちらです。


水の量を少し増やしたら、多少は捏ねやすくなったし形成もしやすくなった。しかしそれでもまだ、生地に弾力性が足りないように思うし、ソーセージ状にして繋ぐ形成のコツをつかまねば、美しいベーグルに焼きあがらない。


ちなみに、1回目のベーグルは砂糖を使い、2回目のベーグルはゴールデンシロップ、今日の朝焼いたのははちみつを使いました。


また、1回目と今日ははちみつを加えた湯、2回目はベーキングパウダーを加えた湯でケトリングしました。


本日焼いたベーグルの中は、こんな感じです。


3回焼いて、間違いなく今日のベーグルの食感がベスト!いや、もしかしたら今日のベーグルは、形はまだまだ醜くいけれど、食感は私がこれまで食べたベーグルの中で、群を抜いて一等チューイーかも知れない。


そしてこの絶妙なチューイー感には、私が考えた通り、間違いなくタンジョン製法の効果が生かされていると思う!


それにしても、日本人って私も含め、どうしてこう形にこだわりすぎるのかねぇ~~?


スコーンを焼いたら綺麗に腹割れさせないと気が済まないし、バゲットを焼いたらクープがどうのこうの。ベーグルもそう!


6つ焼いたらどれも皆同じ形で、満遍なく艶々に焼けてないと気が済まない。そしてそうするために、あれこれと駆使する。(苦笑)


海外のサイトを見てみなさいよ。私が2度目に作った口がポカ~~んのベーグルでも、超美しい部類に入るよ。マジ!(爆)


艶だってそう。中にはこんなことを書いているサイトさえありました。ベーグルの表面に艶を出したかったら、はちみつだのなんだの湯に加えるより、溶き卵を塗って焼けば良いんですって。全くもってごもっともなご意見です!(爆)


かく言うも、3回試した結果と、ここ数日ググったりYouTubeで学んだことを総まとめし、近日中、もう1回だけベーグルを焼いてみようと思う。


その結果、これなら人にプレゼントしても恥ずかしくないというベーグルが出来たら、その時はレシピ付きでまたブログでご紹介します。


そして焼けなかったら、私はもう二度とベーグルは焼きません!仮に大嫌いなコーンシロップが含まれていても、コストコに買い物に行った時に買いだめします。(爆)


おしまいにちょっと愚痴らせてもらうね。


カフェからオーブンレンジを持ち帰って、9800円のターンテーブルと入れ替えたのだけれど(笑)、前にも言いましたが、パナソニックのNE-BS1100ってオーブンレンジ、これ、本当ど最低です!


値段は10万円くらいするのに、ちんけな9800円のターンテーブル電子レンジの、230度までしか上がらないオーブン機能の方が、ずっとずっと優れてる!って、それもパナソニックなんだけどね。(笑)


2つ付いて来たオーブントレーはどっちも真ん中がぽこんと膨らんでいるから、キッシュなどを焼くと、必ず片方に卵液がよるし、焼きむらのひどいことはこの上なし!!!(怒)


5分おきにトレーを入れ替えたり、ベーグルを回転させたりしても、こんな色にしか焼けないのですよ。


私はこれまでなんでもパナソニックで、レビューも読まずパナソニックだったら安心で買ったけど、10万円した炊飯器とこのオーブンレンジは大失敗でした。


これからオーブンを買い替えようと思っておられる方、ぜひ私の意見を参考にしてくださいませ。