昨日は私、初の試みの料理を作ってみました。メインに使った食材はゲーム(ジブリ)肉、キュイジーヌはインディアンです。
私の使ったゲーム肉は鹿。先日、ベテランの猟師さんから送ってもらったゲーム肉の1つに、蝦夷鹿のフィレ肉がありました。フィレだから、一晩ワインに漬けたりしなくてもきっと柔らかく食べれるはずと思い、その日に解凍して料理の準備をしました。
ところが...父が入院すりゃしないやで、夕方6時前まで病院に足止めを食うことになってしまい、結局、解凍した肉はマリネどころか、そのまま冷蔵庫の中で一晩放置されることになったのでした。(苦笑)
ヴェニソンのココナッツミルクカレー
今日からまた病院通いよ!と言っても、有難いことに自分の体が悪くてではないんだけれど。
いつかこんなことになると思っていた爺さんの偏食。病院でもホームでも、好きなものしか食べてくれなくて、栄養の補助ドリンクを飲まさてもらってはいるんだけれど、それでも栄養失調が酷く、いろんな問題を起こしています。
だから言わんこっちゃない!これからは好き嫌い言わず、魚でも、野菜でも、豚でもチキンでも、なんでも文句言わず食えっ!
昨日も怒鳴ってやったんだけど、しかし、怒りながらも、私がなんとかしてやらないと、だれもしてやってくれないからね。仕方ないよぉ。
去年のクリスマス、父と母の為にクリスマスケーキを注文して上げました。しかし、その直前、父が母の介護にギブアップし、母は家を出され、特養でショートステイを始めることになりました。
おまけにその父も、母の介護疲れが出たのか、クリスマスを目の前に呂律が回らなくなって病院に。結局、脳梗塞で入院となり、二人共ケーキは食べず仕舞い。
おまけに、お正月前には退院できるといわれていた父は、おせちが食べたいというので、帰国できなかった私がお取り寄せてしてあげたんです。なのに、入院が長引き病院で年越し。私の取り寄せたおせちは、一番食べさせてやりたくない兄一家が食べることに。
今年こそは、父に病院でクリスマスや正月を過ごさせたくないの!そのためにも、これからの1週間で、どんなことをしても退院させてやろうと思い、旦那と協力し、父の好きな食べ物を1日2食運ぶことに決めました。
父は旦那の作るオムレツが大好き。それにケチャップを一杯つけて食べるの。今日のお昼は旦那が卵3つも使って焼いて夫婦で持って行ったら、検査で昼抜き!と言われ、食べさせてやれなんだ。
結局そのオムレツは私がお昼に食べ、旦那は夕方焼き直し、また夫婦で病院に運んだのでした。
牛すじも1kg買って来た。トロトロに柔らかくし、父の好きな茄子の煮付けや肉じゃがを作って持って行こうと思っています。
結局、この様な急な状況の変化で、昨日ごろまでに済ませるはずだった店の改装案の見直しが出来ず、1週間延長となってしまった。まぁ、ここまで待ったら、1週間くらい延びてもどないってことないけどさぁ。
さて、ここからは鹿肉のカレーの話です。
このカレーはインディアンカレーですが、ココナッツミルクを加えていて、ピリッと辛いと同時に、深い甘味のある、実に美味しいカレーです。
鹿が手に入らなければ、牛でも、ラムでも美味しく作れます。日本のカレーライスも美味しいけれど、時にはちょっと目先を変えて、このココナッツミルクカレー、作ってみてくださいませ。
<材料 3~4人分>
ココナッツミルク...1缶
オリーブオイル...適宜
鹿肉フィレ、角切り...300g強
バター...20g
たまねぎ、薄切り...大1個
にんにく、みじん切り...3~4かけ
生姜、みじん切り...1かけ
唐辛子、種を抜き刻む...1~2本、または好みの辛さ分
ターメリック...小さじ1
クミン...小さじ1
ガラムマサラ...小さじ1
チリパウダー...小さじ1
パプリカ...小さじ1
ローレル...1葉
トマト、皮をむき粗く刻む...中4個
カゴメトマトピューレ...大さじ3~4
固形チキンスープの素...1~2個
塩ブラックペッパー...適宜
味の素...適宜(中華とインディアンにはMUST!)
<作り方>
1.ココナッツミルクを鍋に空け弱火にかける。常時かき混ぜながら煮立てる。2~3分煮詰める。(放置しておくと吹き零れて大変なことになるので、必ず常時かき混ぜながら煮立てて下さいませ。)
2.フライパンにオリーブオイルを熱し鹿肉を焼く。(蓋をして蒸し焼き状態にすると油が飛ばなくて良いです!)片面に焼き目が付いたら上下を返し、もう一方の面も同様に焼く。一旦ペーパーの上に取り出す。
3.2のフライパンの汚れをペーパーで軽く拭き取る。新たにバターを熱したまねぎを炒める。(フライパンの汚れは完全に拭き取ってしまうより、多少鹿肉の肉汁が残っているようにする方が、出来上がった時風味が良いです。)
4.たまねぎがしんなりして来たらにんにく、生姜、唐辛子を加え、更に1分程度炒める。
5.4にスパイス全てとローレルを加え、木べらで常備混ぜながら2~3分炒める。
6.5にトマトを加える。更に木べらで混ぜながら、トマトのジュースが湧いてくるまで2~3分炒める。
7.6にココナッツミルク、水100~150ml、トマトピューレを加える。煮立った来たら鹿肉を戻し、チキンスープの素を加え、軽く塩と、たっぷりブラックペッパー、味の素を数ふりし、火を弱めて蓋をし1時間程度煮る。
8.1時間煮たら蓋を取り、味見をして必要であれば調味料を足し、火を少し強めて煮汁を飛ばし、とろみをつけたら出来上がり。
インディアンカレーの時は必ずライタを作ってテーブルに並べます。昨日もそうしました。旦那は本当はナンも食べたかったみたい。私も食べたかった。でも、忙しくてご飯だけ、しかもシンプルな白いご飯のみ。
好き好きですが、コリアンダーをたっぷりトッピングしたら更に美味しくなる!ココナッツミルクとライタのヨーグルトで、まろやかさ200%のカレー。獣臭さなんて全くありません。実に美味しいカレーでした!
夕方、もう一回旦那はオムレツを作ってくれて、夫婦で父の病院に運びました。大好きなケチャップもたっぷりかけてあげたけれど、1/4も食べれなかった。
病院から出されたご飯もおかゆを茶碗に1/4ほど食べただけで、後は何も受け付けない。大好きなプリンだって、2口しか食べれなかった。
お腹が痛い!足が冷たい!これの繰り返しで、可哀想で仕方なかったよぉ。また一回りも、二回りも痩せてしまって、見ている私達も心細くなりました。
そうしていたら主治医の先生がやって来て、今日、造影剤を使って撮ったCTスキャンの結果を教えてくれました。
誤嚥による肺炎も起こしているそうです。熱はないんですが、この最悪の体調の時、抗生剤が効くかどうかなんとも言えないといわれました。また、年齢が年齢なので、容態が一変することも覚悟して欲しいとも言われました。
明日はうなぎをお昼に持ってきてやっからねぇ...と言うと、うんうんと頷いていたけれど、これも恐らく食べれないだろうなと思う。クリスマスもお正月も、また今年も病院で過ごすことになってしまった父。
しかし、年越しできるだろうか...?そんな不安で私は今一杯です!
それを思うと、涙がポロポロ出てきます。今年こそ、去年食べれなかった分も、クリスマスケーキとおせちを食べさせてあげようと思っているのに、辛い!辛すぎるよぉ!
でもね、泣きながら自分に言い聞かせることもあります。いつまでも、いつまでも生きていて欲しいけれど、その私のエゴの為に、父が痛い思いや苦しい思いをするなら、セルフィッシュになってはいけないと。
私は父が40歳、母が35歳の時の子。小さい時から、若くして両親と別れることになるかもという不安を、ずっと抱き続けて大きくなりました。だから自分は、30歳を過ぎたら子どもは全然欲しいと思わなかった。自分の子に同じ不安を抱かせたくなかったから。
でも、私の両親は私の為に、私が52になるこの歳まで側にいてくれています。
これから近い将来に、人生で最も辛い瞬間がやってきても、しっかりと受け止めないといけないなと、今晩、また改めて実感したのでした。
私の使ったゲーム肉は鹿。先日、ベテランの猟師さんから送ってもらったゲーム肉の1つに、蝦夷鹿のフィレ肉がありました。フィレだから、一晩ワインに漬けたりしなくてもきっと柔らかく食べれるはずと思い、その日に解凍して料理の準備をしました。
ところが...父が入院すりゃしないやで、夕方6時前まで病院に足止めを食うことになってしまい、結局、解凍した肉はマリネどころか、そのまま冷蔵庫の中で一晩放置されることになったのでした。(苦笑)
ヴェニソンのココナッツミルクカレー
今日からまた病院通いよ!と言っても、有難いことに自分の体が悪くてではないんだけれど。
いつかこんなことになると思っていた爺さんの偏食。病院でもホームでも、好きなものしか食べてくれなくて、栄養の補助ドリンクを飲まさてもらってはいるんだけれど、それでも栄養失調が酷く、いろんな問題を起こしています。
だから言わんこっちゃない!これからは好き嫌い言わず、魚でも、野菜でも、豚でもチキンでも、なんでも文句言わず食えっ!
昨日も怒鳴ってやったんだけど、しかし、怒りながらも、私がなんとかしてやらないと、だれもしてやってくれないからね。仕方ないよぉ。
去年のクリスマス、父と母の為にクリスマスケーキを注文して上げました。しかし、その直前、父が母の介護にギブアップし、母は家を出され、特養でショートステイを始めることになりました。
おまけにその父も、母の介護疲れが出たのか、クリスマスを目の前に呂律が回らなくなって病院に。結局、脳梗塞で入院となり、二人共ケーキは食べず仕舞い。
おまけに、お正月前には退院できるといわれていた父は、おせちが食べたいというので、帰国できなかった私がお取り寄せてしてあげたんです。なのに、入院が長引き病院で年越し。私の取り寄せたおせちは、一番食べさせてやりたくない兄一家が食べることに。
今年こそは、父に病院でクリスマスや正月を過ごさせたくないの!そのためにも、これからの1週間で、どんなことをしても退院させてやろうと思い、旦那と協力し、父の好きな食べ物を1日2食運ぶことに決めました。
父は旦那の作るオムレツが大好き。それにケチャップを一杯つけて食べるの。今日のお昼は旦那が卵3つも使って焼いて夫婦で持って行ったら、検査で昼抜き!と言われ、食べさせてやれなんだ。
結局そのオムレツは私がお昼に食べ、旦那は夕方焼き直し、また夫婦で病院に運んだのでした。
牛すじも1kg買って来た。トロトロに柔らかくし、父の好きな茄子の煮付けや肉じゃがを作って持って行こうと思っています。
結局、この様な急な状況の変化で、昨日ごろまでに済ませるはずだった店の改装案の見直しが出来ず、1週間延長となってしまった。まぁ、ここまで待ったら、1週間くらい延びてもどないってことないけどさぁ。
さて、ここからは鹿肉のカレーの話です。
このカレーはインディアンカレーですが、ココナッツミルクを加えていて、ピリッと辛いと同時に、深い甘味のある、実に美味しいカレーです。
鹿が手に入らなければ、牛でも、ラムでも美味しく作れます。日本のカレーライスも美味しいけれど、時にはちょっと目先を変えて、このココナッツミルクカレー、作ってみてくださいませ。
<材料 3~4人分>
ココナッツミルク...1缶
オリーブオイル...適宜
鹿肉フィレ、角切り...300g強
バター...20g
たまねぎ、薄切り...大1個
にんにく、みじん切り...3~4かけ
生姜、みじん切り...1かけ
唐辛子、種を抜き刻む...1~2本、または好みの辛さ分
ターメリック...小さじ1
クミン...小さじ1
ガラムマサラ...小さじ1
チリパウダー...小さじ1
パプリカ...小さじ1
ローレル...1葉
トマト、皮をむき粗く刻む...中4個
カゴメトマトピューレ...大さじ3~4
固形チキンスープの素...1~2個
塩ブラックペッパー...適宜
味の素...適宜(中華とインディアンにはMUST!)
<作り方>
1.ココナッツミルクを鍋に空け弱火にかける。常時かき混ぜながら煮立てる。2~3分煮詰める。(放置しておくと吹き零れて大変なことになるので、必ず常時かき混ぜながら煮立てて下さいませ。)
2.フライパンにオリーブオイルを熱し鹿肉を焼く。(蓋をして蒸し焼き状態にすると油が飛ばなくて良いです!)片面に焼き目が付いたら上下を返し、もう一方の面も同様に焼く。一旦ペーパーの上に取り出す。
3.2のフライパンの汚れをペーパーで軽く拭き取る。新たにバターを熱したまねぎを炒める。(フライパンの汚れは完全に拭き取ってしまうより、多少鹿肉の肉汁が残っているようにする方が、出来上がった時風味が良いです。)
4.たまねぎがしんなりして来たらにんにく、生姜、唐辛子を加え、更に1分程度炒める。
5.4にスパイス全てとローレルを加え、木べらで常備混ぜながら2~3分炒める。
6.5にトマトを加える。更に木べらで混ぜながら、トマトのジュースが湧いてくるまで2~3分炒める。
7.6にココナッツミルク、水100~150ml、トマトピューレを加える。煮立った来たら鹿肉を戻し、チキンスープの素を加え、軽く塩と、たっぷりブラックペッパー、味の素を数ふりし、火を弱めて蓋をし1時間程度煮る。
8.1時間煮たら蓋を取り、味見をして必要であれば調味料を足し、火を少し強めて煮汁を飛ばし、とろみをつけたら出来上がり。
インディアンカレーの時は必ずライタを作ってテーブルに並べます。昨日もそうしました。旦那は本当はナンも食べたかったみたい。私も食べたかった。でも、忙しくてご飯だけ、しかもシンプルな白いご飯のみ。
好き好きですが、コリアンダーをたっぷりトッピングしたら更に美味しくなる!ココナッツミルクとライタのヨーグルトで、まろやかさ200%のカレー。獣臭さなんて全くありません。実に美味しいカレーでした!
夕方、もう一回旦那はオムレツを作ってくれて、夫婦で父の病院に運びました。大好きなケチャップもたっぷりかけてあげたけれど、1/4も食べれなかった。
病院から出されたご飯もおかゆを茶碗に1/4ほど食べただけで、後は何も受け付けない。大好きなプリンだって、2口しか食べれなかった。
お腹が痛い!足が冷たい!これの繰り返しで、可哀想で仕方なかったよぉ。また一回りも、二回りも痩せてしまって、見ている私達も心細くなりました。
そうしていたら主治医の先生がやって来て、今日、造影剤を使って撮ったCTスキャンの結果を教えてくれました。
誤嚥による肺炎も起こしているそうです。熱はないんですが、この最悪の体調の時、抗生剤が効くかどうかなんとも言えないといわれました。また、年齢が年齢なので、容態が一変することも覚悟して欲しいとも言われました。
明日はうなぎをお昼に持ってきてやっからねぇ...と言うと、うんうんと頷いていたけれど、これも恐らく食べれないだろうなと思う。クリスマスもお正月も、また今年も病院で過ごすことになってしまった父。
しかし、年越しできるだろうか...?そんな不安で私は今一杯です!
それを思うと、涙がポロポロ出てきます。今年こそ、去年食べれなかった分も、クリスマスケーキとおせちを食べさせてあげようと思っているのに、辛い!辛すぎるよぉ!
でもね、泣きながら自分に言い聞かせることもあります。いつまでも、いつまでも生きていて欲しいけれど、その私のエゴの為に、父が痛い思いや苦しい思いをするなら、セルフィッシュになってはいけないと。
私は父が40歳、母が35歳の時の子。小さい時から、若くして両親と別れることになるかもという不安を、ずっと抱き続けて大きくなりました。だから自分は、30歳を過ぎたら子どもは全然欲しいと思わなかった。自分の子に同じ不安を抱かせたくなかったから。
でも、私の両親は私の為に、私が52になるこの歳まで側にいてくれています。
これから近い将来に、人生で最も辛い瞬間がやってきても、しっかりと受け止めないといけないなと、今晩、また改めて実感したのでした。
今日も読んでいただいて有難うございます。
クリスマスやお正月を目の前にして、
暗い話をしてごめんなさい。
いつも私の心の中で思っていることをシェアーしてくれて、
皆さん本当にありがとう。心強く感じています。
クリスマスやお正月を目の前にして、
暗い話をしてごめんなさい。
いつも私の心の中で思っていることをシェアーしてくれて、
皆さん本当にありがとう。心強く感じています。