一昨日に続きまたまた昨日も紋日の晩御飯だった我家!(笑)昨日はエゲレスの行事の1つパンケーキデーでした。このパンケーキデー、日本の“今日は何の日”の様なこじつけの日ではなく、ちゃんとした宗教的理由のある日なのです。(詳しくはこちら
!)
うちの旦那は無宗教。私もクリスチャンではない。でもエゲレスではこのパンケーキデーは、クリスマスやイースター同様に、殆ど宗教の域を超えた行事になっているので、毎年私はこの日、パンケーキをメインにした夕飯の献立を考えています。
今年はひな祭りの夕飯に続き、パンケーキデーの夕飯にもちょっと趣向を凝らしてみることにしました。パンケーキのレシピを別の角度から見直すと、出来上がったのはこんなお料理だったのです。
鶏ハム in ヨークシャプディング
私、世間で話題になるものを無視することの出来ない性質です。食に関してもそう!塩麹が騒がれ出すと、麹を日本から買って来てまで作ったり、そうだ、そうだ、醤油麹ってのも、大して使いもしなかったのに作ったっけなぁ...(汗)
でも、そんな私でも、作ってみようかなって気が全くないものがあります。鶏ハムです!
大阪に住んでいた頃、近所のかしわ屋の大将が、“朝早ように来てくれたら、刺身で食べれるかわしを分けたんでぇ~”と言ってくれたことがあった。そう言う鶏肉ならまだしも、アメリカのチキンを熱湯に長時間ポーチするだけで作ったハムなんて、怖くて食えまへん!
チキン=サルモネラ菌!
熱い湯に浸けている間に、その菌をさらに増殖させないかと思うと心配!アメリカに来てすぐの頃にいっぺんサルモネラで酷い目にあった私は、チキンに対しては凄い神経質なのです。
その私が、とうとう鶏ハムなるものを、一昨日から2日かけて昨日作ってしまいました!
数日前、友達がフェイスブックに鶏ハムの写真をアップしたの。彼女は自宅で燻製チーズまで作ってしまうほど食にこだわりを持った人。彼女との出会いも、実は食を通じてだった。そんな彼女の作った鶏ハムだから、当然、めっさ美味しそうだった。
私同様にそのハムに引かれた人が、どうやって作るのかって質問していました。その質問に関する彼女の答えを読んで、この作り方なら、私が全然信用していないアメリカのチキンでも、ハムにしてみても大丈夫かなと思いなおしたのです。
これまで私が目にした鶏ハムのレシピは、どれも沸騰した湯に鶏肉を入れ、入れたら即蓋をして火を止め、冷めるまでポーチするという調理法。それが彼女のレシピでは、湯に入れた後10分調理してからポーチするという調理法だったのからです。
一昨日、オーガニックの骨付き皮付きの胸肉を買ってきました。皮付きの胸肉の方がより美味しく出来るようなのに、当地では皮が付いていると必ず骨もくっついている。自分で骨抜きするしかないの。
友達のフェイスブックのページを開き、そのレシピに忠実に従いながら準備を始めましたよん。
まずは鶏の骨を綺麗に取り除いたら、砂糖大さじ1、塩小さじ1を順に鶏肉に擦り込みました。私は砂糖はライトブラウンシュガーを使いました。
これをジプロックに入れて、空気を抜いて中を真空状態にし、一晩冷蔵庫で塩漬けにしました。
翌日、鶏の塩分を流水で洗い流し、ペーパーで水分を拭きとってからタコ糸をかけ、ハムらしい形にしてラップで2重に包みました。友達はラップに包んでからタコ糸をかけていましたが、私はちょっと考えがあって先にタコ糸をかけることにしました。
鍋に湯を沸かし、沸騰したらラップに包んだ鶏肉を入れ、火を弱めて10分加熱します。
ラップの中に湯が入り込まないようにしようと思い、端2箇所を括ったのは私の間違いだった!(苦笑)ラップの中の空気が膨れて浮き輪状になり、鶏がプカプカ浮いてしまうの。(爆)慌てて尖ったもので刺して空気を抜き、チキンをしずめることが出来ました。ホッ!(汗)
10分加熱した後は、友達のレシピ通りに蓋をして冷めるのを待ちました。
友達は翌日までそのまま放置しておいたら良いとレシピに書いていましたが、実は私はある考えがあって、2時間ほどして鶏肉を引き上げ、ラップを取り外したのです。
ってのは、このポーチした鶏ハムに、軽くウッドチップの燻製風味をつけてみたかったの。
そこで、ヒッコリーのウッドチップを水に浸け、フォイルを敷いたトレーに広げました。その上にラックに載せた鶏ハムをセットし、120度のオーブンで1時間、低温調理してみたの。
鶏に焦げ目をつけたくなくて、温度をかなり低温に設定したため、残念ながらスモーク風味は殆どつきませんでした。でもこれでサルモネラの心配は100%ないでしょう!
そうして出来上がった鶏ハムがこちらです。端っこを味見してみると、めっさ旨いの!塩分は一晩しかブラインしていないから塩辛くない。でも、ブラウンシュガーの甘味はほんのり残っていて、それが塩麹に漬けた鶏肉を焼いた時みたいな味で、うんめぇ~~~!
うちはいつも言うように旦那も私も鶏肉はあんま好きじゃない。淡白すぎるからね。(笑)なもんで、鶏を使う料理ってのはこれとこれってちゃんと我家では決まっています。
なもんだから、新たに冒険し、鶏料理のレパートリーを増やすつもりは私にはない。だって、冒険して食べてもらえなかったら困るし...(汗)なもんだからこの鶏ハムも、お酒のおつまみ程度と軽く考えて作ったものだったのです。
ところが、味見をしたらあんまりにも旨いので、この冒険なら、旦那も絶対に喜んで受け入れてくれるに違いないと思い、急遽、晩御飯のメイン献立にすることを決定!
でも、昨日はパンケーキデーじゃない。パンケーキとこの鶏ハムを、どう組み合わせるかが、結構難しい問題でした。でも、ちょっと違う角度からパンケーキのレシピを見てみると、ジャンボヨークシャプディングを焼き、それに詰めるってアイデアが生まれたの。
パンケーキと言うと、日本人が即連想するのはアメリカのパンケーキ。いわゆる日本ではホットケーキと呼ばれるものです。甘いシロップをかけて食べるふかふかのパンケーキ。でも、エゲレスのパンケーキってのは、これらとはちょっと違うんです!
まず粉にはベーキングパウダーを加えません。だから生地は結構重い。厚みはホットケーキの何分の1かで、どちらかと言うと錦糸卵に使う薄焼き卵みたいなもの。
そうです。エゲレスのパンケーキは、フランスで呼ぶところのクレープと同じなのです!
薄いパンケーキにシンプルに砂糖だけかけて食べたり、クリームやフルーツを包んで食べたり、あるいは、肉や魚などセイボリーな具を包んだりと、ホットケーキとは似ても似つかないパンケーキです。
そして、そのパンケーキの生地をオーブンで焼いたものこそが、ローストビーフには欠かせないヨークシャプディングなのです!(正確には生地の濃度は違うけれどね...)
昨日はジャンボヨークシャプディング を焼き、そのホールに鶏ハムも、付け合せの野菜もみな詰めて、ハムに使った肉から抜いた骨で取ったストックでグレービーを作り、上からかけて食べるという献立に行き着きました。
塩とブラックペッパーを加えた粉に、卵、牛乳、水を加えて作ったバター。それをお椀などを利用しきっちり2つに分けておきます。油がキンキンに温まったら、一気に型に流し入れて即オーブンへ。
こちらが昨日焼いたジャンボヨークシャプディングです。この型はアメリカのキッチンショップで買ったものですが、日本にいた頃は、素材こそ多少違うものの、全く同じものをダイソーで見つけ愛用していました。こちらに引越してくる際になくしてしまったのです。(苦笑)
昼の内に焼いておいて、食事前にまたオーブンに数分入れて温め直します。そうしたらまたカリッとするし、少しデレ~~っとなりかけていた形も、シャキッと元通りに戻ります。
付け合せの野菜はマッシュポテトと、海外在住日本人のすき焼き に使った残りのミックスグリーンを、たまねぎ、にんにくと共に蒸し炒めしたものです。
温め直したジャンボヨークシャプディングのホールに、マッシュポテトと野菜炒めを詰め、その上に鶏ハムをトッピング。鶏の骨で取ったストックで作ったグレービーをたっぷりかけ、2014年、パンケーキデーの晩御飯のはじまり、はじまりぃ~~!
上からみたらこんな感じ。私的にはこの鶏ハムには、日本酒にもワインにも合う、和風なたれかソースを作ってつけて食べるつもりだったの。作った自分も、まさかこんな風な食べ方をすることになるとは、思わなかったワン。(笑)
たっぷりマッシュとたっぷり野菜炒めの上に並んだ鶏ハム。チキンストックのグレービーは、ビーフやラムのグレービーと違いあっさり味。日本人の口にも絶対に合う一品となりました。
昼間から、鶏ハムに対する旦那の感想が凄く気になっていたのだけれど、一口食べた旦那からは、旨い!とお褒めの言葉を頂戴いたしました。(笑)
あんまり美味しいので、今度は鶏一羽をハムにしちゃおうと、今私はその作り方を考えています。またそれは美味しく出来た時点で、ブログでご紹介いたします。
くりさん、とっても美味しい鶏ハムのレシピを教えてくださって有難う!今度はくりさんに習って、私もチーズのスモークに挑戦してみますです。(笑)
うちの旦那は無宗教。私もクリスチャンではない。でもエゲレスではこのパンケーキデーは、クリスマスやイースター同様に、殆ど宗教の域を超えた行事になっているので、毎年私はこの日、パンケーキをメインにした夕飯の献立を考えています。
今年はひな祭りの夕飯に続き、パンケーキデーの夕飯にもちょっと趣向を凝らしてみることにしました。パンケーキのレシピを別の角度から見直すと、出来上がったのはこんなお料理だったのです。
鶏ハム in ヨークシャプディング
私、世間で話題になるものを無視することの出来ない性質です。食に関してもそう!塩麹が騒がれ出すと、麹を日本から買って来てまで作ったり、そうだ、そうだ、醤油麹ってのも、大して使いもしなかったのに作ったっけなぁ...(汗)
でも、そんな私でも、作ってみようかなって気が全くないものがあります。鶏ハムです!
大阪に住んでいた頃、近所のかしわ屋の大将が、“朝早ように来てくれたら、刺身で食べれるかわしを分けたんでぇ~”と言ってくれたことがあった。そう言う鶏肉ならまだしも、アメリカのチキンを熱湯に長時間ポーチするだけで作ったハムなんて、怖くて食えまへん!
チキン=サルモネラ菌!
熱い湯に浸けている間に、その菌をさらに増殖させないかと思うと心配!アメリカに来てすぐの頃にいっぺんサルモネラで酷い目にあった私は、チキンに対しては凄い神経質なのです。
その私が、とうとう鶏ハムなるものを、一昨日から2日かけて昨日作ってしまいました!
数日前、友達がフェイスブックに鶏ハムの写真をアップしたの。彼女は自宅で燻製チーズまで作ってしまうほど食にこだわりを持った人。彼女との出会いも、実は食を通じてだった。そんな彼女の作った鶏ハムだから、当然、めっさ美味しそうだった。
私同様にそのハムに引かれた人が、どうやって作るのかって質問していました。その質問に関する彼女の答えを読んで、この作り方なら、私が全然信用していないアメリカのチキンでも、ハムにしてみても大丈夫かなと思いなおしたのです。
これまで私が目にした鶏ハムのレシピは、どれも沸騰した湯に鶏肉を入れ、入れたら即蓋をして火を止め、冷めるまでポーチするという調理法。それが彼女のレシピでは、湯に入れた後10分調理してからポーチするという調理法だったのからです。
一昨日、オーガニックの骨付き皮付きの胸肉を買ってきました。皮付きの胸肉の方がより美味しく出来るようなのに、当地では皮が付いていると必ず骨もくっついている。自分で骨抜きするしかないの。
友達のフェイスブックのページを開き、そのレシピに忠実に従いながら準備を始めましたよん。
まずは鶏の骨を綺麗に取り除いたら、砂糖大さじ1、塩小さじ1を順に鶏肉に擦り込みました。私は砂糖はライトブラウンシュガーを使いました。
これをジプロックに入れて、空気を抜いて中を真空状態にし、一晩冷蔵庫で塩漬けにしました。
翌日、鶏の塩分を流水で洗い流し、ペーパーで水分を拭きとってからタコ糸をかけ、ハムらしい形にしてラップで2重に包みました。友達はラップに包んでからタコ糸をかけていましたが、私はちょっと考えがあって先にタコ糸をかけることにしました。
鍋に湯を沸かし、沸騰したらラップに包んだ鶏肉を入れ、火を弱めて10分加熱します。
ラップの中に湯が入り込まないようにしようと思い、端2箇所を括ったのは私の間違いだった!(苦笑)ラップの中の空気が膨れて浮き輪状になり、鶏がプカプカ浮いてしまうの。(爆)慌てて尖ったもので刺して空気を抜き、チキンをしずめることが出来ました。ホッ!(汗)
10分加熱した後は、友達のレシピ通りに蓋をして冷めるのを待ちました。
友達は翌日までそのまま放置しておいたら良いとレシピに書いていましたが、実は私はある考えがあって、2時間ほどして鶏肉を引き上げ、ラップを取り外したのです。
ってのは、このポーチした鶏ハムに、軽くウッドチップの燻製風味をつけてみたかったの。
そこで、ヒッコリーのウッドチップを水に浸け、フォイルを敷いたトレーに広げました。その上にラックに載せた鶏ハムをセットし、120度のオーブンで1時間、低温調理してみたの。
鶏に焦げ目をつけたくなくて、温度をかなり低温に設定したため、残念ながらスモーク風味は殆どつきませんでした。でもこれでサルモネラの心配は100%ないでしょう!
そうして出来上がった鶏ハムがこちらです。端っこを味見してみると、めっさ旨いの!塩分は一晩しかブラインしていないから塩辛くない。でも、ブラウンシュガーの甘味はほんのり残っていて、それが塩麹に漬けた鶏肉を焼いた時みたいな味で、うんめぇ~~~!
うちはいつも言うように旦那も私も鶏肉はあんま好きじゃない。淡白すぎるからね。(笑)なもんで、鶏を使う料理ってのはこれとこれってちゃんと我家では決まっています。
なもんだから、新たに冒険し、鶏料理のレパートリーを増やすつもりは私にはない。だって、冒険して食べてもらえなかったら困るし...(汗)なもんだからこの鶏ハムも、お酒のおつまみ程度と軽く考えて作ったものだったのです。
ところが、味見をしたらあんまりにも旨いので、この冒険なら、旦那も絶対に喜んで受け入れてくれるに違いないと思い、急遽、晩御飯のメイン献立にすることを決定!
でも、昨日はパンケーキデーじゃない。パンケーキとこの鶏ハムを、どう組み合わせるかが、結構難しい問題でした。でも、ちょっと違う角度からパンケーキのレシピを見てみると、ジャンボヨークシャプディングを焼き、それに詰めるってアイデアが生まれたの。
パンケーキと言うと、日本人が即連想するのはアメリカのパンケーキ。いわゆる日本ではホットケーキと呼ばれるものです。甘いシロップをかけて食べるふかふかのパンケーキ。でも、エゲレスのパンケーキってのは、これらとはちょっと違うんです!
まず粉にはベーキングパウダーを加えません。だから生地は結構重い。厚みはホットケーキの何分の1かで、どちらかと言うと錦糸卵に使う薄焼き卵みたいなもの。
そうです。エゲレスのパンケーキは、フランスで呼ぶところのクレープと同じなのです!
薄いパンケーキにシンプルに砂糖だけかけて食べたり、クリームやフルーツを包んで食べたり、あるいは、肉や魚などセイボリーな具を包んだりと、ホットケーキとは似ても似つかないパンケーキです。
そして、そのパンケーキの生地をオーブンで焼いたものこそが、ローストビーフには欠かせないヨークシャプディングなのです!(正確には生地の濃度は違うけれどね...)
昨日はジャンボヨークシャプディング を焼き、そのホールに鶏ハムも、付け合せの野菜もみな詰めて、ハムに使った肉から抜いた骨で取ったストックでグレービーを作り、上からかけて食べるという献立に行き着きました。
塩とブラックペッパーを加えた粉に、卵、牛乳、水を加えて作ったバター。それをお椀などを利用しきっちり2つに分けておきます。油がキンキンに温まったら、一気に型に流し入れて即オーブンへ。
こちらが昨日焼いたジャンボヨークシャプディングです。この型はアメリカのキッチンショップで買ったものですが、日本にいた頃は、素材こそ多少違うものの、全く同じものをダイソーで見つけ愛用していました。こちらに引越してくる際になくしてしまったのです。(苦笑)
昼の内に焼いておいて、食事前にまたオーブンに数分入れて温め直します。そうしたらまたカリッとするし、少しデレ~~っとなりかけていた形も、シャキッと元通りに戻ります。
付け合せの野菜はマッシュポテトと、海外在住日本人のすき焼き に使った残りのミックスグリーンを、たまねぎ、にんにくと共に蒸し炒めしたものです。
温め直したジャンボヨークシャプディングのホールに、マッシュポテトと野菜炒めを詰め、その上に鶏ハムをトッピング。鶏の骨で取ったストックで作ったグレービーをたっぷりかけ、2014年、パンケーキデーの晩御飯のはじまり、はじまりぃ~~!
上からみたらこんな感じ。私的にはこの鶏ハムには、日本酒にもワインにも合う、和風なたれかソースを作ってつけて食べるつもりだったの。作った自分も、まさかこんな風な食べ方をすることになるとは、思わなかったワン。(笑)
たっぷりマッシュとたっぷり野菜炒めの上に並んだ鶏ハム。チキンストックのグレービーは、ビーフやラムのグレービーと違いあっさり味。日本人の口にも絶対に合う一品となりました。
昼間から、鶏ハムに対する旦那の感想が凄く気になっていたのだけれど、一口食べた旦那からは、旨い!とお褒めの言葉を頂戴いたしました。(笑)
あんまり美味しいので、今度は鶏一羽をハムにしちゃおうと、今私はその作り方を考えています。またそれは美味しく出来た時点で、ブログでご紹介いたします。
くりさん、とっても美味しい鶏ハムのレシピを教えてくださって有難う!今度はくりさんに習って、私もチーズのスモークに挑戦してみますです。(笑)