今年52歳になる私、身長は175cmあります!今でこそ背の高い女子もゴロゴロいるけれど、私の若い頃には、私より背の高い男性が少なかった時代。周囲から化け物扱いされていると思い込み、それがコンプレックスで異性に近づくことが出来なんだの。(涙)


毎年、ヴァレンタインズデーが来るのがめっさ嫌だった!チョコレートがもらえない男性も可哀想だけれど、チョコレートを上げたい人が居るのに上げれない私にとっても、苦痛の一日でした。でも、今年のヴァレンタインズデーは、当時よりも更にきつかったなぁ。(苦笑)


それでも昨日は旦那の好きなものを作ろうと思い、ここ数ヶ月、スーパーの店長オススメ割引肉コーナーで目に付く度に1つ、2つと買い集めたラムの骨付きすね肉を解凍し、1日かけてこちらの煮込み料理を作りました。


スローなミンティーラムシャンク


旦那と一緒になって今年で10年。この間、数え切れないほど喧嘩をしました。別れろ切れろの言葉も、お互いなんべんも口にしましたよ。でもね、ここ数週間前に二人の間に起こったことは、そんないつもの痴話喧嘩ではなかったのです。


お互い真剣に離婚を考えました!真剣に!!!


それがまぁなんとか元の鞘に戻ったとは言え、二人の間に出来た溝はそんなに簡単には埋め尽くされず、その後もずっと存在したままの状態だったのです。


タイミング悪く、時はヴァレンタインズデー。私の旦那への愛情は今までとは全く変わりありません!でも、私はその愛情のジェスチャーを旦那に見せることを非常に躊躇いました。


それはまるで、自分は醜い化け物だと思い込んでいた若い頃、意中の人にチョコレートを上げて迷惑がられないか心配だったのと同様に、私の示した愛情を旦那にリジェクトされたら悲しすぎるからです。


私はだからカードも買わなかった。だって、そこに書く言葉が思いつかなかったもん!


せめてもの愛情表現に、晩御飯には旦那の好物のご馳走をさりげなく作ることにしました。朝、料理に使うミントを買いにスーパーに行った時、これまたさりげなく旦那の好きなエールを買って、冷やしておいて上げました。


私が作った旦那の好物とはミンティーラムシャンク。この煮込みは、二人が交際を始め、私が初めて旦那のために料理をした時の献立です。だからってのでもないんだけれど、我家では特別な日の晩御飯の献立になることが多い。


ラム肉って日本同様にアメリカでも安くはない。骨付きのシャンクはその中でも特に高価な部位の1つ。この料理は煮込めば煮込むほど美味しくなるので、毎回2回分作るのですが、1人1本ずつ計4本のシャンクを定価で買うと結構な値段になる。


ところが、雨人さんも日本人同様、どうもラムにはあんまり関心がないらしくよく売れ残る。その売れ残って賞味期限ギリギリラム肉が割引になった時を狙って、1本、1本買い集めて冷凍してあったのを、一昨日の夜冷蔵庫に移し解凍しました。


今回はこのラムシャンクをオーブンではなく、スロークッカーで作ってみることにしました。こってり脂の乗ったラム肉を、フライパンとオーブンで2度焼きしてしっかり脂抜きしてから煮込んでいるので、オーブンで作るよりも多少はヘルシー。


また、スロークッカーだから、放置プレークッキングで外出だって出来るので便利です。


いつものオーブンで作る煮込みよりも美味しく出来たので、私の備忘録としてレシピを残しておくことにします。


<材料 4人分>

オリーブオイル...適宜
ラムシャンク、スロークッカーに納まる小さめのもの...4本
塩ブラックペッパー...適宜
紫たまねぎ(アーリーレッド)、細かく刻む...1個
にんにく、細かく刻む...2~3かけ
ミントの葉...1/2カップ程度+盛り付けガーニッシュ用
タイム...2本程度
ローレル...2葉(私の使ったものは小さかったので4~5葉)
缶入りカットトマト...1缶
ベジタブルストック、固形または顆粒スープの素を分量通り湯に溶いたもの...500ml
白ワイン...50ml
トマトペースト...大さじ1


<作り方>

1.蓋のある深めのフライパンに薄くオリーブオイルを熱し、ラムシャンクを並べる。蓋をし、6~7分こんがり焼き目が付くまで焼く。上下を返し、もう一方の面も同様にして焼く。

2.焼き目の付いたラムシャンクをオーブントレーに並べ、軽く塩、ブラックペッパーをし、200度で予熱を済ませたオーブンで30分焼く。15分経った時点で一旦取り出し、上下を返してオーブンに戻す。


3.ミントは葉のみをハーブチョッパーもしくは包丁で細かく刻む。茎は処分。


4.ラムを焼いたフライパンの汚れをペーパーでしっかり拭き取り、新たにオリーブオイルを熱し、たまねぎとにんにくを7~8分しっかり炒める。火から下し、刻んだミント、タイム、ローレルを加えてざっと混ぜ合わせる。


5.オーブンで30分焼いたラムを一旦ペーパーの上に取り出し、余分な脂を取り除く。トマト、ストック、ワイン、トマトペースを合わせてよく混ぜておく。


こんだけラムの脂肪がオーブントレーに溜まっとります。
これはもちろん、処分!


6.たまねぎとハーブの半量をスロークッカーのクロックポットの底に広げ、余分な脂を取り除いたラムを重ならないようにして並べる。


7.残りのたまねぎとハーブを加え、ストックなどと合わせたトマトを注ぎいれる。軽く塩とブラックペッパーをし、蓋をし、高温(High)で7時間調理する。


素直じゃないって指摘されるかもだけれど、スロークッカーで煮込むことにしたのは、夕方帰宅した旦那に、いつもより確実にご馳走な料理を、ヴァレンタインズデーのディナー用にいそいそと作っているところを、見られたくなかったんだよね。


若い頃、ヴァレンタインズデーに惨めな思いをしないように努めたように、愛情を込めて作ったお料理でも、旦那にその気持ちが分かってもらえなかった時のことを思うと怖くて、旦那の見てないところで作りたかったの。


旦那はいつもよりちょっと遅い時間に戻ってきました。帰宅前の電話で、私が食パンを買って来て欲しいと頼んだら、ホールフーズに寄って買って来たんだと言いました。買い物を頼むと、いつもは近所の“腐った屋”で寄り道する人が...(笑)


パンと一緒にメロンやみかんも買って来ていました。でも、例年みたいに花は抱えていなかった。今の我家、花を贈ったりもらったりする状況とは全然違うからね、私も期待していなかった。(苦笑)


煮込みも出来て、テーブルを整え出すと、リビングのソファーから立ち上がった旦那はガレージに行きました。しばらくして、私の好きなちょっと高級なワインと、このピンクの薔薇の花束を持ってキッチンに入ってきたのです。


ホールフーズに寄った理由は、この薔薇の花を買うためだったみたい。私がいつも、ホールフーズの薔薇は日持ちが良いと言っているからだと思う。


異性から迷惑がられるのが怖くて、チョコレートが上げられないもんだから、周りの人がヴァレンタインズデーで盛り上がる中、私は関心ない振りして、実は心の中でいっつも泣いていた若い頃。


愛情表現しても、それに応えてもらえなかった時のことを思うと怖くて、若い頃のようにさりげなく1日を過ごした昨日の私。でも、心の中では朝からずっと泣いていました。なんでこんなことになってしまったんだろう...ってね。


その心の中の涙が、薔薇を見た途端、目からドドドッとあふれ出てきてしまいました。泣けたねぇ...ビービー泣いたよ!涙が止まらなくなってしまった!


泣いて、泣いて、花を花瓶に生けることも出来なくて、旦那が代わりに生けてくれました。その花を飾った食卓で、私が1日かけて煮込んだヴァレンタインズデーのご馳走を、ちょっと高級なサヴィニョンブランとともにいただくことにしました。


ミンティーラムシャンクの付け合せは、いつもはシンプルに茹でて、バターとブラックペッパーを絡めたパスタのみ。昨日はブラッセルスプラウツこと、芽キャベツも付け合せてみました。この辺でそろそろ良い芽が出て欲しいという私の思いからです。


肉はホロホロで、めっさ旨い!旦那は煮込み料理は汁気の多いものを好むので、スロークッカー調理にしては煮汁をかなり多くして作りましたが、大正解!


ご飯と食べても、マッシュポテトと食べても、この煮汁を絡ませると最高に美味しいんです。


芽キャベツもボイルすると全然美味しくないけれど、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーを絡めてオーブンでローストすると、甘味と芳ばしさが増して、本当、美味しい。これで新しい良い芽が、どんどん出て来て欲しいもんです!


食後、いつもなら先になって後片付けをしてくれる旦那が、なぜか2階に姿を消したかと思うと、風呂に湯を溜める大きな音が聞こえ出した。


後片付けが終わった私に、ちょっと来いと2階に招くもんだから行ってみると、湯を溜めた浴槽の周りにキャンドルを灯し、その横には私へのヴァレンタインズデーのカードを立てて、風呂に入れと言うではないかいな。


カードの文面には、“君なしではやってゆけない!”と書いてあった。それ見てね、また涙がドドドッと出てきてしまいました。


ここ数週間、二人の間に存在していた溝が、やっと埋め尽くされたかなと感じた、今年の我家のヴァレンタインズデーでした。

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