突然ですが、ポークスペアリブって好きですか?私はあんまり好きじゃないです。2つ理由があって、その内の1つは、スペアリブはやっぱり煮るより焼いた方が旨いのに、焼くと、肉の芯まで味がなかなか染みないからです。


でもでも、その点については、数年前にネットで画期的なレシピを見つけました。その焼き方で焼くと、スペアリブの骨の辺りまでジューシーで味がしっかり染みていて、実に美味しいのです。


今週、何を血迷ったのか私、そのあまり好きじゃないスペアリブを買うてしもたんです。買ったら料理せんとあかん。そこで過去にさかのぼってその画期的なレシピ を探し出し、それに手を加え、更に美味しくスペアリブを焼くレシピを考案いたしました。


ポークスペアリブ on パラパラ炒飯


私がスペアリブを嫌うもう1つの理由は、食べ飽きたんです!ほんま、嫌ってほど食べて飽きました!ドクロ


私、昔から料理は好きだったけれど、今の様に、レパートリーを増やそうと言う意気込みは全くありませんでした。自分の作れるもの何品かを順繰りに作り、それでパートナーが満足なら、私自身もそれ以上は望んだりしませんでした。


なもんで、毎週月曜から土曜まで、食卓に登場するものは全く同じもの6品!日曜日のサンデーローストのみ、牛が鶏、ポークがラムと肉が変わるのだけれど、それも付け合せの野菜やグレービーはワンパターンで、ほんま毎日代わり映えしない食卓でした。(笑)


その月曜から土曜の6品の内の1つが、ポークスペアリブの焼いたもの。コストが安い上に、前夜からたれに漬けたのを、当日、仕事から帰ってオーブンに入れるだけという便利さから、スペアリブは毎週焼いていたんです。


たれって言っても、ケチャップに蜂蜜、にんにく、塩、コショウを加えた程度のもの。一晩漬けてオーブンで焼いたって、表面はそれなりに食べれても、中はただの焼いた豚肉!美味しいわけありませんやん。(爆)


それでもパートナーが、旨い!お前は料理が上手や!と褒めてくれると、調子に乗って、延々8年間毎週焼いてました。叫び肉、肉、肉!腐っても肉のパートナーは、8年間毎週食べても飽きなかったみたいだけれど、私は2年目頃からは見るのも嫌やった!(爆)


底なし貧乏生活だったから、貧しさが贅沢を制止し、見たくもないのに辛抱して食べていたんです。(涙)


だから未だに、レストランででも、招待されたBBQででも、スーパーででも、ポークスペアリブを見ても、食べたいとは思いません。当時のあの表面だけ甘くて、中はただの豚肉っつうスペアリブのボーリングな味が、脳裏から離れないのです!(苦笑)


なのに、どうして今週こげに大きなスペアリブの塊を買ってしもうたんでしょう...?犯罪者が、出来心からと弁明するように、私も出来心からこれを買うてしもうたんですぅ!(滝汗)


スペアリブって、アメリカでは大概このように、あばら1枚もんで売っています。この1枚もんのスペアリブを1本ずつに分けずこのまま、ラブ(rub)と呼ぶ調味料、スパイス、ハーブをミックスした粉を擦りつけ、更に甘口のソースを塗りながらBBQで焼くんです。


日本のTGIフライデーズのメニュー にもありますが、そんな手間な焼き方をしても、昔の私のケチャップと蜂蜜メインのたれに漬けて焼いたのと、あんまり違いはありません。逆に、スパイスや調味料を使いすぎ、アンバランスな味のリブってのが結構ある!


私が今日ご紹介するレシピは、そんな表面だけにしこたま味付けして焼くものとは違う、理にかなった調理法です。


旦那がスペアリブが好きで、よくレストランやパブで注文するから、私も時々味見はしますが、今日ご紹介するこのレシピに勝るスペアリブってのには、残念ながら未だ出くわしたことはありまへん。キリッ!


私はこの1枚もんのあばらを1本ずつに分け、半分だけ調理して残りは冷凍保存。でも、出来上がったのを食べながら、全部焼いちゃったら良かったなぁ...と後悔するほど、ほんま、美味しかったですわ。


ちなみに、スペアリブの骨の部分には皮が張っていて、恐らくそれをめくらずに売っている場合が多いと思うので、面倒でもぴろ~~っとめくってから調理して下さいませ。1枚もんのあばらは、1本ずつに分ける前に一気にぴろ~~っとめくれば良いです。


<材料 あばら1/2枚、約6~7本分>

スペアリブ...6~7本

(マリネ液)
パイナップルジュース...180ml
水...500ml
たまねぎ、大きく切って層を分ける...1/2個
にんにく、スライス...2かけ
生姜、スライス...1かけ
ケチャップ...大さじ2
豆板醤...大さじ1
ホールブラックペッパー(挽いていない粒のままの黒コショウ)...小さじ1/4
顆粒昆布だし...小さじ1

(BBQソース)
マリネ液...240ml
モラセス...大さじ2
イングリッシュマスタード...大さじ1(なければ和からし)
サイダービネガー...大さじ1(なければりんご酢かホワイトワインビネガー)
豆板醤...小さじ1/2~1(私は小さじ1入れたけれど、そんなに辛くなかった!)
塩...適宜
味の素...適宜(オプショナル)


<作り方>

1.スペアリブの骨の面にこびりついている薄皮を丁寧に取り除く。

2.鍋にマリネ液の材料全てを入れ火にかける。グツグツ煮立って来たらスペアリブを加え、火を弱めて蓋をし、40~45分煮る。火を止めたら蓋をしたまま、翌日まで鍋の中でスペアリブをマリネする。


3.2の鍋からスペアリブを取り出し、ペーパーで表面に付着した脂肪を拭き取る。マリネ液はざるで漉して脂肪や野菜、調味料を取り除く。


4.3の漉したマリネ液の内240mlを小鍋に入れ火にかける。量が1/2に減ったら、その他のBBQソースの材料を加え、更に4~5分煮詰める。火から下したBBQソースは室温になるまで冷ます。

5.ボウルに下茹でしたスペアリブと室温に冷めたBBQソースを入れ、手でよく混ぜ合わせ、2~3時間漬け込む。

6.オーブントレーにアルミフォイルを敷き、その上にラックを載せる。ラックの上にBBQソースにマリネしたスペアリブを並べ、220~250度で予熱を済ませたオーブンで、20~30分焼く。


7.途中2、3回オーブンから取り出し、スペアリブを漬けたBBQソースの残りを刷毛で重ね塗りする。


私は本格中華ってのが、八角の香りに弱い為に食べれないじゃない。でも、日本の中華大衆食堂の中華のような、日本人の口に合う中華は大好きなの。


なもんで、スペアリブのようなちょい中華なイメージのあるものを、自分の口に合わせて調理すると、ついついロンドン下町中華のテイクアウェイ風に、エッグフライドライスやスペシャルフライドライス(炒飯)の上に、載っけたくなるわけよ。(笑)


パラパラ炒飯は、最近は毎回こちら の作り方。中華大衆食堂の炒飯のように、めっさパラパラで、すげぇ~旨いの!肉が焼けるまでに作って、炊飯器で保温しておくと、更にパラパラ感は増します!


スープはとんこつラーメンのスープの残りで作りました。ごま油をちょっと加え、そこににんにくとわかめを加えたら、美味しい韓国風スープにリメイクされ、とっても美味しかったです。


写真ではちょい焦げているように見えるスペアリブですが、ちょうど良い焼き具合だったよん。


以前にオリジナルレシピに忠実に従って作った時のことを忘れてしまっている旦那は、どうやったら、こない中までジューシーで味の染みたスペアリブが焼けるんやと感心しながら、一気に4本食べ、食べたりな~~い風に仕方なく炒飯に手を出していました。(笑)


私のを1本上げようかって言ってあげたかったけれど、旦那には最初から1本余分に4本上げたんだ。これで私が1本ギブアップしたら、こげに旨いスペアリブをたった2本しか食べれないってことになるやん。だから知らんぷり。(笑)


骨ばっかりやからね、スペアリブって。うちみたいに大食漢2人の家庭では、あばら1枚焼いてちょうどいいくらいですわ。


おかしなもんでね、全然味付けも調理法も違うのに、オーブンから漂うスペアリブの香りが、昔毎週焼いていた頃の香りに似てて、食べる前からあまり気が進まなかった。完全フォビアよ!(笑)


でも、食べてみると、味も食感も全然違う!凄く美味しくて、また近日中に焼こうと思いました。

今日も読んでいただいて有難うございます。
本日はヴァレンタインズデー用晩御飯を作りながらのブログアップです。
またそれは次回のブログで。
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