去年の末、初めての 英国風クリスマスプディング を作るのに、ネットの情報を元にスロークッカーでプディングを蒸そうとしたら、クロックポット(陶器の鍋)に熱湯を注いだ途端、パリンと音を立ててひびが入ってしまいました。その後クロックポットのみ買いなおしました。


以前、土鍋に熱いものを入れてひびを入れてしまったことがあるくせに、ネットの情報を100%信用し、同様のクロックポットに熱湯を注いだ私が一番悪いんだけれど、安物のスロークッカーなのに最終的に高こうついてしまいましたわ。(苦笑)


昨日はそのクロックポットを利用し、いつもはオーブンで作るお料理をスロークにクしました。同じ電気でも、オーブンを付けっ放しで外出するのは憚れるますが、留守中に勝手に調理するのが目的のスロークッカーなら、安心して付けっ放しで外出できるので便利!


スローなハンガリアングーラッシュ


一昨日兄から届いたメールを読み、その晩はあまりぐっすり眠れなかった。なもんで昨日は体がだるくて、料理をする気分でもなかったの。


冷凍庫におなじみ“店長オススメ”の割引ステーキ肉2枚入りが2パックあったので、その内1パックを使ってビーフストロガノフでも作ろうかなって思っていたら、旦那がグーラッシュが食べたいというので、結局2パックとも解凍しお出かけ前に仕込みました。


ヴァレンタインの時季だから話すんだけれど、グーラッシュにはちょっと甘い思い出があるんだわ...ドキドキ


30年ほど前、ハンガリーに旅行しました。その時、毎晩レストランで食べる料理が、どれもパプリカ(ベルペッパー)がしこたま入っているものばかりで、当時偏食でピーマン系が苦手だった私は、ハンガリー料理って超不味いという印象を受けました。


ところが、旦那の前に付き合っていた男性が、ある日ハンガリーの代表料理の1つ、グーラッシュを作って食べさせてくれたのです。


もちろん赤いパプリカも大量に入っていたけれど、食べ物の好みがだんだん変わりだしていたのか、甘味があってとても美味しくいただきました。いっぺんにグーラッシュのファンになったんですよ。


旦那と交際しだし、彼が料理が得意で、おまけに世界各国の料理に熟知しているのを知ると、甘いパプリカのたっぷり入ったグーラッシュの作り方を、今度教えて欲しいと頼みました。したら...


2、3日後の夕方、旦那から電話が入り、これから行っても構わないかと言う。嫌とも言えない!だってもう私の家から5分ほどのところまで来てから電話かけてくんだから。(笑)


突然現れた旦那がボストンバッグから取り出したのが、前夜数時間煮込んだというグーラッシュでした。トッピング用のサワークリームも、付け合せのパスタも、ちゃんと準備して来ていました。


旦那の作ったグーラッシュは、その前に付き合っていた浮気物の嘘つき阿呆男が作ったものの、100倍は美味しかった!あんま美味しくて、言葉にならず無心に貪りついたのを覚えています。(笑)


手料理の代償は“体”で払わされたものの(爆)、私が好きだと言ったグーラッシュを、夜なべして作って持って来るというジェスチャーは、当然旦那の株をどんと上げたのは確かでした。


店長オススメの割引ステーキは部位の違うものが2種類。1パックはサーロインでもう1パックはもも肉の各2枚入り。分厚さも柔らかさも違うけれど、どっちみに靴底のように硬い雨牛だもん。ドンマイ、ドンマイ!(笑)


アメリカのスロークッカーで作るシチューのレシピを見ると、生の肉と野菜をクロックポットに直投入し、そこにストックなどを注ぎ入れ、蓋をしてスイッチを押し、後は放置プレーのクッキングってのが多い。


けどね、オーガニックの肉を買って来ても、加熱すると注射で打たれたオーガニックの水が、この通り、ぐちゅぐちゅに湧いてくるんですよ。これをそのまま煮込むのがスロークッカーの調理法なら、私はスロークッカーは絶対に使いたくない!


手間でも、まず、少量のオリーブオイルを熱したフライパンで、蓋をして肉を蒸し焼きにします。両面しっかり焼いてしっかり水抜きをしたら、肉はペーパーの上に取り出し、鍋底に溜まった不思議の水は惜しみなく処分して、ペーパーで汚れを綺麗に拭き取ります。


野菜も炒めたら芳ばしくて一層美味しいからね。新たにオリーブオイルを少々熱し、たまねぎ、にんにくの順にしんなりするまで炒め、そこに水抜きした肉を戻し、小麦粉を加えて全体に満遍なく粉っけがなくなるまでよーくコーティングします。


スロークッカーのクロックポットには、絶対に熱湯や熱いストックを入れてはなりませぬ!失敗から学んだ私の教訓です!(苦笑)


クロックポットにカットトマトの缶詰1缶と、あらかじめ湯に溶いて人肌に冷ました固形ビーフストックの素で取ったストック、塩、ブラックペッパー、それにパプリカパウダーを大さじ1位たっぷりと加えます。


その中に粉をコーティングした肉と野菜を加え、木べらで粉のだまが出来ないようよく混ぜ合わせてから、蓋をしてスイッチを入れ、High(高温)で6~7時間じっくりと煮込みます。


調理時間が残すところ1時間になった時点で、一度蓋を開けてパプリカを加え、蓋を戻し残りの時間を調理すれば出来上がり。いつもは赤いパプリカを使うのですが、昨日はビーガン用恵方巻に卵代わりに使った黄色いパプリカの残りを加えました。


旦那が初めて作ってくれたグーラッシュのインパクトが強すぎ、グーラッシュを作ると、あの時と同じようにして食べないと気が済まない私。必ず茹でてバターとブラックペッパー、パセリで和えたパスタを添えます。


グーラッシュの基本的作り方はこちら から...
但し私は旦那が汁気の多いシチューを好む為、
ビーフストックを昨日は300ml強加えました。


健康のためにと思い、サワークリームの代わりにグリークヨーグルトを買って来たんだけれど、やっぱりカロリーの高いもんは魅力的。サワークリームをたっぷり載せて、パプリカをガーニッシュして食卓へ。(笑)


旦那曰く、パプリカの煮方は私のグーラッシュの方が美味しいけれど、肝心の肉の煮方は、まだまだ自分の足元には及ばないってさぁ。いやそれはきっと煮方ではなく、店長オススメの割引肉の質が悪いんだと思うけれど...(爆)


どこの家庭にも、傍の目には理解できない色んな問題があるもの。私が今回離婚を真剣に考えたのも、旦那の言った一言二言だけが原因ではありませんでした。あの暴言がきっかけとなり、日ごろから積み重なっていたものが一気に外に出てしまったのです。


今回は真剣に離婚をしようと思った!日本に帰ってしまおうつもりだった!


でも、さっさと日本に帰らなかったのは、シーちゃんとベイ坊の世話があるからだけではなかったのです。


元彼と別れた時、私は回りに誰も頼れる人がいなくて、実家に電話をし、今すぐ永久帰国すると涙ながらに言いました。それを聞いた母は、帰っておいでと言ってくれたけれど、父が、今帰ってきたらあかん!と言い、帰国させてくれなかったのです。


自分の気持ちが100%、もう元彼にもエゲレスにも未練はないと清算できるまでは、帰国したら大きな後悔をすると父は言いました。親の助言にただの1度も耳を貸したことのない私が、その時初めて父の言葉に従ったのです。


それからの4年間は地獄でした。ほんま苦労しました!寂しさから、世間から白い目で見られるところまで、落ちて、落ちて、最低な人間に成り果てていました。


でも、あの時私は父の助言に従い、即日本に帰らずエゲレスで気持ちの整理をしながら、頑張ってよかったなぁと、後になって痛感したのでした。


今回、私はあの時の父の言葉を思い出しました。旦那と離婚しても後悔はないのか?自分に問うた時、即答できなかった自分が居た。今日本に帰っては駄目だと思い、ホトホト嫌気が差しまくっているシアトルに留まることにしたのです。


一昨日、兄のメール読んで、両親を失うという恐怖に戦きました。父が、母が私を残しこの世から去ってしまったら、私はその悲しみや痛みを一人で乗り越える自信がありません。


でも、旦那が側に居てその悲しみや痛みシェアーしてくれたら、時と共にいつかは和らいで行くような気がする。


私は旦那にこれからも側に居て欲しい!一時の迷いで、この人との縁を切ろうかと真剣に考えたことに、深く反省したのでした。


新年になったら、宿命大殺界も大殺界も、みんな終わって運気は良い方向に一転すると思っていたのに、引き続き滅入ることばかりの連続。運を恨んでいますが、もしかしたらこれは、私に課せられた人生勉強なのかも知れません。

今日も読んでいただいて有難うございます。
またまた時化た内容のブログでしたが、
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