私、食べることが大好きなので、どこかへ旅行すると、その土地の郷土料理を食べるのが何よりの旅の楽しみなんです。そして、それらが美味しかったら、作り方の載った本を必ず記念に1冊買ってくるんです。


この前サムゲタンを作った時、そうだそうだ韓国に旅行した時も、食べず嫌いだった韓国料理に魅了され、レシピ本を買って来たんだった...と思い出し、久々にその本を取り出してみました。


その本の中に見つけたショートリブ、いわゆる骨付きカルビの塊の煮込み。全く偶然なんですが、我家の冷蔵庫にはブフブルギニョンを作るつもりで買ってあったショートリブがあった。このレシピからヒントを得て、フレンチではなくコリアンに煮込んでみることにしました。


韓国風ショートリブ煮込みのレタスラッパー


アメリカってどこもそうなんだと思うんだけれど、大都会はモダンで洗練されていて日本人の憧れの地ですが、一歩その都会を離れると、それこそインターネットだって未だダイヤル回線ちゅうような、ド田舎だらけ。(笑)


私の住んでいる、シアトルと言うリッチな都会から一歩離れた地域も、例に漏れずのド田舎!生活のレベルも都会に比べかなり低い。なもんで、近所のスーパーに行くと、高価な肉は売れないのか毎日のように値を下げ、店長オススメのコーナーに並んでいます。


私はほれ、鶏肉には極端にナーバスだけれど、牛や豚に関しては、ホルモンも抗生物質も全然無頓着な人。なので、他でお買い物して来ても、帰り途にあるこの近所のスーパーに立ち寄り、必ず店長オススメの割引肉をチェックするのです。(笑)


ショートリブはホールフーズなどで買うオーガニックものじゃなくても、結構お値段が高いので、売れ残ることが多い。大概毎日値下がりになったパックが1つ2つある牛肉の部位です。


一昨日立ち寄った時にも800g足らずのパックが1つありました。カルビだから脂っこいけれど、それを買ってちょっとこってりなブフブルギニョンを作り、エゲレス風なダンプリングを浮かべることにしました。


ところが、たまたま開いた韓国料理の本に、1品、ショートリブの煮込みレシピがありました。昨日私の作ったのとは全然違う野菜と一緒に煮込んだ、どっちかと言うと日本の肉じゃが風の煮込み。


でも、それを見ていたら、ふと、濃厚な焼肉のたれで煮込んだような、超こってりショートリブが食べたくなったんです。味付けは焼肉に限りなく似ているんだけれど、焼肉よりもっとこってりな“煮肉”を、レタスに包んで食べてみたくなりました。


これが当地のスーパーで売っている骨付きのショートリブ。“Kalbi”と言う名で売られているショートリブは、同じ骨付きでも、いわゆる日本ででも焼き肉用として買えるのと同じ、薄いカットになっています。


見ただけで、こってこてってのが分かる、腹の脂肪がたっぷりと絡んだ肉でしょう!(爆)


この脂肪を出来るだけ取り除いてから調理したのだけれど、見て見て、取り除いた脂肪の量を!800g足らずしか入っていないスモールパックだったのに、これで一気に半分くらいになり、肉が足りない状況に陥りました!(苦笑)


私が本で参考にしたのは、にんにくの量とセサミソルトという調味料。まずにんにくの量は半端じゃなかった!900gくらいの肉に、にんにくをなんと、1個丸ごと使っていました!叫び


脂肪を取り除いたら、肉の量はその本のレシピの半分くらいになってしまったので、当然にんにくの量も減らしました。また、私はこの手の料理には生姜をたっぷり使いたい方なので、にんにくを1/3に減らし、その代わりに生姜をかなりたくさん加えてみました。


もう1つ参考にしたのがセサミソルト。初めて耳にする調味料です。どんなもんかいなぁ...?またアジアンショップまで買いに行かないとあかんのかいなぁ...と思っていたら、自宅での作り方がちゃんと載っていました。


炒ったゴマを擂って、それに塩少々を加えたら良いのだそうです。と言うことで、ロースティッド(既に炒った)白ゴマ大さじ2をペッスル&モーターで擂り潰し、そこに小さじ1/8の塩を加えてセサミソルトを作りました。


肉の下準備も完了。食材や調味料も揃い、料理の方針も決まりました。ではでは私がどんな風に、味付けは焼肉に限りなく似ているのに、焼肉よりもっとこってりな“煮肉”のレタス包みを作ったかは、下のレシピをご覧くださいまし。


ちなみに、骨なしのショートリブブロック肉は、確かコストコジャパンに売っていたように思いますです。ショートリブが手に入らなければ、オックステールやすね肉、もしくは下茹でを済ませた牛すじで作ると美味しいと思いますです。


<材料 3~4人分>

(煮込用合わせ調味料)
醤油...大さじ4
酒...大さじ1
ブラウンシュガー...大さじ1
モラセス...大さじ1/2
コチュジャン...小さじ2~3
酢...小さじ1
塩ブラックペッパー、但し塩はセサミソルトの塩分を考慮し入れすぎ注意!...適宜
水...200ml

輸入骨付きショートリブ...800g弱(脂肪をトリミングする前の目方)
サラダ油...適宜
たまねぎ、1cmの角切り...大1個
にんにく、スライス...6~7かけ
生姜、みじん切り...2かけ
豆板醤...小さじ1
小麦粉...大さじ1
セサミソルト、作り方は上記参照...大さじ2

(その他)
レタス...8~10枚
刻みネギ、刻みコリアンダー...各適宜


<作り方>

1.ショートリブの表面を被っている脂肪を出来るだけ取り除く。フライパンに取り除いた脂肪少々(牛脂代わり)を熱し、ショートリブの肉の面を下にして載せ、蓋をし蒸し焼き状態で、全体にこんがりと焼き目をつける。


2.オーブン調理可能な鍋(ルクルーセなど)にサラダ油を熱し、たまねぎをしんなりするまで炒める。にんにく、生姜、豆板醤を加え、更に1分程度炒める。小麦粉を加えて木べらでよく混ぜ、全体にまんべなくコーティングする。


3.2に合わせ調味料を加える。煮立ったらセサミソルトを加え、味見をし、必要に応じ塩、ブラックペッパーで味を調える。


4.3に焼き目がついたショートリブを入れ、150~160度で予熱を済ませたオーブンで2時間煮込む。


煮込む前と煮込んだ後の色の違い、私の下手な写真からでもお分かりいただけると思います。


コチュジャン効果で、色が濃厚な赤黒に変色いたします。味噌煮込み同様に、コチュジャンは入れすぎると濃厚になり過ぎます。小さじ1~2を入れてみて、必要に応じ、調理の最後に足すなどした方が良いです。


サンチュ風なグリーンレタスを買って来て、水に数分浸けてシャキッとさせました。刻みネギとコリアンダーを準備しましたが、かいわれやキムチを薬味にしても美味しいのではないかと思います。旦那はギネスで、私は赤ワインでいただくことに。


付け合せのスープもちょっと韓国風。サムゲタンを作った時に残ったチキンストックを顆粒のチキンスープの素、塩、白こしょうで味付けたものに、にんにくの薄切り、わかめ、白ゴマ加え、最後にごま油を垂らしたスープです。旦那の大好きな簡単スープの1つです!


レタスを広げ、ホロホロになった肉と煮汁を載せます。刻みネギとコリアンダーをまぶして包んだら、後は手づかみでガブリとかぶりつくだけ。


煮汁がめっさ濃厚。まるで私のイメージした、ドロドロの焼肉のたれで煮たようなショートリブです。


肉の量が足りないのでは...と心配していたけれど、肉の脂肪が煮汁に染みこみ、煮汁だけレタスに包んだりご飯にかけて食べても十分美味しくいただけるので、この量の肉でも余っちゃいました!


こってりしているけれど、大きなレタスの葉で包むので、意外に食べれた。日本人の私は、この手の煮汁をご飯にかけて食べるだけで、他におかずは何も要らない、それだけでご馳走!大満足な晩御飯でした。


西洋のお祭りクリスマスですが、アジアンなお料理で、わいわい手づかみで食べながら祝うのも、悪いもんではないです。アイデアにお困りなら、是非作ってみてくださいませ。


コストコジャパンでもし骨なしショートリブが売っていたら、上のレシピなら500gも使えば、4~5人でお腹一杯になるところまで食べれると思いますです。牛の頬肉の煮込みみたいに、かなりコッテリですよん!!!

ここ数日、落ち込んだことばっかブログに綴りました。
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