私は子供の頃超偏食児でした。母がせっかく作ってくれた食事にも、好き嫌い言っては食べないことがしょっちゅうだった。両親が歳をとってから生まれ、一人っ子みたいにして甘やかされて育ったから、それでも叱られることがなかったのね。


嫌いなおかずが食卓に並ぶと、必ず登場したものの1つが佃煮。偏食児のくせして、おっさんが食うようなものが好きで、山椒の煮つけなど、大人でもピリ辛感が苦手で敬遠する人が多いものを、パクパク食っていました。(爆)


先週末、庭でボウボウに生えている、シーズン最後のしその葉を見てて、これであの私が大好きだった、葉唐辛子の佃煮風のものが出来ないか考えたのです。そして、今日試作してみたら、これが、まるで葉唐辛子の佃煮にそっくりで、大満足!


青じその佃煮


和・美・Savvy Cooking

去年、ウワジマヤで青じその苗が売っていて、4つ5つ買おうとしたら、旦那に、1つ5ドル近くするものを、そんなにたくさん買う余裕が我が家にはない!前に買ってやった種で、自分で苗を作れと叱られました。(滝汗)


結局、しぶしぶに2つだけ買ってもらったのだけれど、それでも去年はたくさん自家栽培のしそを料理に使うことができました。


そのしそのシーズンの終わりに、いろんな方のブログで、実をちぎり種が散布しないようにしておかないと、翌年雑草並みに自然繁殖し、大変なことになるってのを知りました。


でもね、1つ5ドルもして買ったしその苗だよ。元を取らんでどないしますねん!


そう思った私は、自然繁殖を期待し、なんもせずそのままシーズンを終わらせたのです。聞いていた通り、今年はしそで、しそでボウボウでした。(爆)


そのボウボウに茂ったしそを見る度、1つ楽しみにしていたのが、シーズンの終わりにしその実の佃煮を作ることでした。山椒同様にしその実ってのが大好きだからね。


ところが、日本に帰ったりしていたら、時季を逃してしまった!先週末しその実をちぎったら、既に黒く種になっているものがたくさんあって、より分ける気力のなかった私は、楽しみにしていた佃煮作りを断念したのでした。(涙)


でも葉はまだ青々したのがたくさんあった。そこで、思い出したのが葉唐辛子の佃煮。しその葉で似たようなものが出来ないかな...と考えたのです。


しかし、しそって、火を通すとあの良い香りが消えてしまうじゃないですか。しそなのか、イラクサなのか分からなくなるのが困ったもの。(笑)


そこでどうやったらしその風味のある、葉唐辛子風の佃煮が作れるか考えたのですなぁ。その結果が、今日のレシピです。


<材料 300ml程度の容器1杯分>

青じその葉...3リットルくらいのボウル1杯分(下準備後130gあり)
醤油...80ml
酒...大さじ4
みりん...大さじ2
ブラウンシュガーまたは三温糖...大さじ2
しそ風味の塩昆布...10g
ゆかりふりかけ...小さじ1/2程度

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<作り方>

1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、しその葉を入れて2~3分茹でる。

2.1をざるに空け水に30分くらい浸ける。(ボウルの水が冷たくなるまで何度も取り替えて下さいませ。)

3.2を固く絞り、1枚ずつ丁寧に開いて重ね合わせ、7~8mm幅に切る。

4.鍋に醤油、酒、みりん、砂糖を合わせよく混ぜ合わせる。塩昆布を加えて火にかける。

5.
4が沸騰してきたらしそを加え、焦がさないように度々菜ばしで混ぜながら、殆ど水分がなくなるまで炒り煮する。

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6.火を切り、ゆかりをまぶし、さっと混ぜ合わせたら出来上がり。

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市販のしそ風味の塩昆布やゆかりは、加熱しても風味が消えないように製造されているでしょう。その風味を利用した、いわばチーティングな一品です。(汗)


でも、出来上がったしその葉の佃煮は、しその風味がする、まるで葉唐辛子の佃煮!絶品!!!


今まだ作りたてでほのかに温かいのだけれど、これから完全に冷めたら、明日以降、ますます美味しくなり、昼は丼飯大盛り1杯は楽勝やね。(爆)


あっ、私、ダイエット中だったんだ...(冷汗)